ポストさんてん日記

放射線・エネルギー・環境・化学物質・食品などの情報をアーカイブしたり、医学分野の素人勉強をノートしたり、です。 リンクはご自由に。

コロナウイルスとは、COVID-19・SARS・MERS・新型インフルエンザの比較

[ 2020/06/22 (月) ]
追記。2020/7/11
追記。2020/6/22
(上記までの追記記録は割愛)
初回公開日:2020/1/27



本エントリーは、門外漢が、新型コロナウイルス肺炎に関する情報を、弊ブログの過去記事や最新情報からピックアップした勉強ノートです。
随時更新しています。

主な出典は以下です。
出典Aヒトに感染するコロナウイルス(NIID国立感染症研究所 2020/1/10版)
出典B
どんなウイルスで、どのように感染するのか?新型コロナウイルスのそもそも論(峰宗太郎 Yahoo個人 2020/4/21)
中国武漢から流行している新型コロナウイルス(2019-nCoV)による新型肺炎について(峰 宗太郎 ぱそろじすと・あっと・ざ・らぼ 2020/1/23随時更新)

目次

1.コロナウイルスとは
2.COVID-19・SARS・MERS・新型インフルエンザの比較
3.(感染症専門医)忽那賢志医師、高山義浩医師の発信
3.26 東京都の新型コロナ 「若者中心であり重症者が少ないから大丈夫」は本当か?【追記】
3.25 新型コロナに集団免疫は期待できない? 罹患後数ヶ月で抗体が陰性になるという報告をどう解釈すべきか
3.24 小学校でのクラスター発生 それでも過剰な対策はすべきではない理由
3.23 WHOがマスクに関する方針転換 無症状者のマスク着用によるエビデンス
3.22 「PCR検査なしで退院可能」としても本当に安全か
3.21 新型コロナ どんな症状・経過に注意すれば良い?
3.20 続・症状がない人もマスクをつけるべきか?
3.18 緊急事態宣言から3週間 流行状況はどう変わったか
3.17 アビガン 科学的根拠に基づいた議論を
3.16 小児と新型コロナ 重症化しないから安心ってホント?
3.13 緊急事態宣言 私たちにできること
3.12 都内の新型コロナ診療医療機関の現状
3.9 都内の感染症指定医療機関で何が起こっているのか
3.8 新型コロナのオーバーシュート(感染者の爆発的増加)を起こさないために我々にできることは?
3.7 高山義浩医師のfacebook
3.5 総説 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)
3.4 新型コロナのスーパースプレッダーにならないために
3.3 臨時休校は本当に意味のない新型コロナ対策なのか?
3.1 新型コロナウイルス感染症の「感染力」はどれくらい強いのか?
4.忽那賢志医師、山本健人医師、ほかによる記事リンク(上記以外)
5.新型コロナウイルス感染症 ~市民向け感染予防ハンドブック【第2版】
6.集団免疫に関するメモ
7.(メモ)メディアによく出る医師たち
8.新型コロナウイルスとBCG
9.関連エントリー
.
1.コロナウイルスとは 主に出典B

大きさは 100nm ぐらいの球形のウイルスで、形態が王冠のような突起:スパイクをもつことからギリシャ語で王冠を意味する“corona”という名前が付けられた。
コロナウイルス
出典B
核酸の周りにカプシド or キャプシド(capsid)と呼ばれるタンパク質の殻で覆われている。さらに、エンベロープ(envelope)と呼ばれる脂質の膜に覆われている。エンベロープにはスパイク(spike)というタンパク質の突起がついている。

脂質の膜:エンベロープがあるということは、アルコール消毒や界面活性剤(石鹸など)に弱いということになる。よって、コロナウイルスはアルコール殺菌が可能で、石鹸などに弱いといえる。
一般に、エンベロープウイルスは、エンベロープ上にあるタンパク質を使って細胞に侵入します。ウイルスのエンベロープは脂質二重膜からできているので、低濃度のアルコールや界面活性剤(洗剤)で簡単に破壊され、感染性を失います。
ところが、新型コロナウイルスの場合は、スパイク蛋白を使って細胞に侵入します。そして、スパイク蛋白はウイルスの構造に深く突き刺さっているので、エンベロープを破壊しても取り去ることができず、完全には感染性を失いません。腸管内でも感染性を保っているのが、その証拠です。
このため、新型コロナウイルスの消毒には、スパイク蛋白を変成することができる70%以上のエタノール次亜塩素酸ナトリウムを使用する必要があります。一般的に使用されている消毒液にはエンベロープの破壊を目的に、低濃度のアルコールと界面活性剤を配合したものもありますが、新型コロナウイルスの場合は感染性を完全に無くすことはできない可能性があります。このため、少なくとも医療現場では、このような消毒剤の使用を避けた方が無難だと思われます。
ちなみに、消毒薬に抵抗性のあるウイルスに対して、最も有効な手段は洗浄です。皮膚の表面にあるウイルスを石鹸で浮かせて、水やお湯でしっかりとウイルスを洗い流すことが必要です。
ウイルスは一般的に、「感染したウイルスの疾患の発症や重症度が相関する」という性質があることが挙げられます。人と人との距離をとることは、感染時のウイルス量を減らす効果があります。同じ感染するなら、距離を開けて少ないウイルスに感染し、あまり強い症状を出さずに、免疫だけを獲得したいものです。
出典:
WHAT'S CORONA | Covid 19(近藤一博 東京慈恵会医科大学 Team COVID-19 PCRセンター)

ウイルス学的には、毎年流行するインフルエンザウイルスと同じで、一本鎖RNAをゲノムとするウイルス。RNAウイルスはDNAウイルスより遺伝情報が変異を起こしやすい。
DNAは2本の鎖が二重螺旋をなしているため、1か所に変異が起きてももう1本の鎖の影響で元に戻りやすい。これに対し、遺伝子の鎖が1本だけのRNAウイルスは変異が起こりやすい。
インフルエンザウイルスはマイナス(-)鎖、コロナウイルスはプラス(+)鎖。
コロナウイルスは遺伝学的にはα、β、γ、δの4つのサブタイプに分類されており、新型(SARS-CoV-2)・SARS・MERSはβ。
新型(SARS-CoV-2)とSARSは、ACE2(アンジオテンシン変換酵素2)をレセプター(受容体)として感染する。

ウイルスの構造と主なウイルスと疾患
出典:こどものかぜと免疫(太田東こども&おとな診療所)
過去記事【基礎01-1】ウイルス、ワクチン、抗ウイルス薬から転記

  • ヒトに感染するものが今までに6種類
  • 4種類は、いわゆる「風邪」のウイルス
    風邪の大部分(8~9割)はウイルスが原因。原因ウイルスは多種(ざっと300以上)だが、最も多いのはライノウイルス(40~50%)、2番目がこれらのコロナウイルで10~15%(流行期35%)。
    風邪症状を引き起こすウイルス群
  • 2種類は、MERSとSARS
    次項参照
  • 今回発見された新型コロナウイルスは7種類目
【参考】PDF新型コロナウイルスを知ろう(水谷哲也 東京化学同人)
.
2.COVID-19・SARS・MERS・新型インフルエンザの比較
COVID-19は主に出典B、MERS・SARSは主に出典A
新型インフルエンザは
●PDF2009年インフルエンザパンデミック(H1N1)その広がりと健康被害
(WHO進藤奈邦子 2010/5/28)、
●PDF新型インフルエンザ(パンデミック2009)の総括および鳥インフルエンザ(A/H5N1)の流行の現状(岡部信彦 2011/11/6)
●wikipedia

コビッド
COVID-19
新型コロナウイルス感染症
マーズ
MERS
中東呼吸器症候群
サーズ
SARS
重症急性呼吸器症候群
新型インフルエンザ
豚インフルエンザ
発生年2019年12月~2012年~現在2002年~2003年
(終息)
2009年春~2010年3月
(~現在)
発生地域武漢市
中国湖北省の最大都市
人口1000万人超
アラビア半島とその周辺地域。全症例の80%以上はサウジアラビアからの報告。中東以外では輸入例が報告(韓国、英国など)中国広東省メキシコ
米国
ウイルス名コロナウイルス
SARS-CoV-2
コロナウイルス
MERS-CoV
コロナウイルス
SARS-CoV-1
インフルエンザウイルス
A(H1N1)pdm09型
しゅくしゅ
宿主
コウモリの可能性が高い(2/3現在)
中国武漢の水産市場(報道)
ヒトコブラクダ
(フタコブではない!)
中東・アフリカに生息
キクガシラコウモリ
中国南部に生息
(当初ハクビシンが疑われていた)
豚や鳥の間で流行していた4種類のウイルスの遺伝子が混ざり誕生。
いつ,どこで,どのような経緯で誕生したのか詳細は不明。
感染者数別エントリー
COVID(新型コロナウイルス肺炎)の国別感染者数、死亡者数
を参照
2,494人
(2019/11/30時点)

日本国内の感染症例はゼロ
8,098人

日本国内の感染症例はゼロ
62万2400人
(2009/11/27時点)
上記の内
死亡数
同上858人
(2019/11/30時点)
774人7,826人
(2009/11/27時点)
18,311人
(2010/7/9時点)

日本:199人
(2011/5/26時点)
致死率同上34.4%9.6%2~9%
感染者の年齢(The Lancet の論文)
中央値49.0歳
中央値55.5歳
(WHO など)感染はどの年代にも起こりうる
中央値52歳
(子供には殆ど感染しない)
中央値40歳
(子供には殆ど感染しない)
(死亡者の年齢等)
中央値35-51歳
死亡率が最も高いは50-60歳
重症者の特徴右記と同じような傾向

3.11項を参照
基礎疾患(糖尿病、慢性の心・肺・腎疾患など)
高齢者、入院患者
基礎疾患(糖尿病、慢性の心・肺・腎疾患など)
高齢者
重症例の50-80%に基礎疾患
若年成人あるいは成年成人に基礎疾患のない重症例、死亡例が多くみられる。
入院患者(ICUも含めて)の7-10%は妊婦
ヒトーヒト感染(WHO 1/23)
公式に確認
1人から1人以下。
スーパースプレッダーにより多数への感染拡大したことがある。
市中でヒトからヒトへの持続的な感染拡大が起こったことは一度もない
1人から1人以下。←間違いだと思うので。
スーパースプレッダーにより多数への感染拡大は見られた。
わずか9週間で全てのWHO地域に感染が拡大

診断キットのWHOからの出荷
140 カ国, 811 キット
(2009年9月時点)
基本再生産数
R0:R naught
1.4-2.5(推定)
3.1項を参照
0.8-1.32-51.4-4
感染経路(1/26現在)
飛沫、接触と推定
(2/4現在)
糞口感染もある
重症者からの飛沫、接触重症者からの飛沫、接触、便
潜伏期間(WHO)
1~14日
(推定値の中央値は5~6日)
2~14日2~10日1~3日
無症状での感染ありありなしあり
その他上記以外に何万人もの感染者が存在。
軽い呼吸器症状あるいは不顕性感染
新型はやがて毎年の様に流行する普通のインフルエンザになるが、発生当初は免疫が効きにくい。

.
3.(感染症専門医)忽那賢志医師、高山義浩医師の発信
新しい順
【小見出しと一部のみ引用】

  • 東京都の新型コロナウイルス感染症患者の発生状況
    新宿区のPCR検査スポットのPCR陽性率は40%近くにまで高くなっており、検査する人の2~3人に1人は陽性という状況です。
    この中には夜の街クラスターの方々も含まれていますが、関連のない方も多く含まれており、新宿区ではすでに市中感染が広がっていることが示唆されます。
    前回も書きましたが、新宿区の病院では「骨折」「腹痛」といった新型コロナと関係ない理由で受診した方も新型コロナと診断される事例が増えてきています。
  • 新型コロナは発症して7日~10日頃から悪化してくる
    重症者のピークは患者発生数よりも後に来るので、今重症者が少ないからと言って安心はできません。
    東京都の流行の中心は今も若い世代ですが、すでにその周辺の高齢者や基礎疾患のある方も感染しており、今後の重症者の増加が懸念される状況です。
    東京都が確保しているホテルも余裕がなくなってきているようで、一部の軽症者も医療機関に入院するようになっています。
  • 若い人も重症化しないわけではない


【小見出しと一部のみ引用】

  • 集団免疫とは
  • 新型コロナでは回復期にはすでに抗体は低下している
  • 新型コロナに何度も感染するかはまだ分からない
    なお、ヒトに感染するコロナウイルスとして以前から知られていたヒトコロナウイルスは、一度感染しても再感染することが知られており、これは抗体が早期に減少するためと考えられています。
    しかし再感染時にはウイルス排出期間が短くなったり、症状が軽減されるようです。ヒトが何度も新型コロナウイルスに感染するということになれば、感染するたびに徐々に病原性は軽減され、将来的には風邪の病原体の一つとしてヒトや動物の間を循環するようになるのかもしれません。


【小見出しと一部のみ引用】

  • すでに学校では感染対策が導入されている
    小学校でのクラスター発生の報道がありました。個人的には今回のクラスター発生によって世論が「もっと学校での感染対策を徹底しろ」という流れになることを危惧しています。
    学校での感染対策を過剰に行うべきではない理由を以下に述べます。
  • 小児の感染例は国内でも、世界的にも少ない
    日本では20歳未満の感染者は他の年齢層と比較して極端に少なく、国内全体のわずか4%です。
    海外でも小児例は成人例よりも報告が少なく、例えば中国でも人口分布と比較しても明らかに小児の発生が少ないことが分かっています。
  • 小児では新型コロナへの感受性が低く、有症状者も重症例も少ない
    小児の新型コロナウイルス感染症では、以下が分かってきました。
    • 感染しても症状が出る割合が低い
    • 感染する割合が成人と比べて低い
    • 重症化する頻度が低い
    小児ではこの無症候性感染者の割合が多くなるようです。
    年齢が低いほど感受性が低く、、、
    なぜ年齢によって感受性の違いが生まれるのかについては、まだ結論は出ていませんが、新型コロナウイルスが細胞内に侵入する際に結合するACE2受容体をコードする遺伝子であるACE2遺伝子の発現量が小児では少ないことが可能性の一つとして挙げられています。
    さらに小児では新型コロナに感染しても重症化することは稀です。
  • 学校での感染対策はゼロリスクを目指すべきではない
    このように、小児では基本的にはそもそも感染者が少なく、有症状者や重症化も少ないため、ゼロリスクを求めるような学校での過剰な感染対策は避けるべきです。
    今後もこのような学校でのクラスターは発生する可能性はありますが、国内全体を見渡せば流行のごく一部に過ぎません。流行を広げているのは小児ではなく我々成人です。流行の規模からすると、より注力すべきは今だと夜の街や病院でのクラスター対策でしょう。
    日本小児科学会は緊急事態宣言が解除された翌日の5月26日に「新型コロナウイルス感染症に対する保育所・幼稚園・学校再開後の留意点について」という声明を発表しています。
    休校が子どもや保護者、社会に及ぼす影響は非常に大きいものであり、できるだけこうした処置を取らないようにコロナを意識した新しい学校での生活様式を送りながら、もしクラスターが発生してしまった場合は早期に検知し専門家の介入によって拡大を防ぐ、という対応が現実的ではないかと思います。


【小見出しと一部のみ引用】

6月5日、WHO(世界保健機関)は症状がない人に関するマスク着用の推奨に関し方針転換を行いました。
この方針転換にはどういった背景があるのでしょうか。
これまでの経緯と、無症状者がマスクを着けることによる現時点でのエビデンスをまとめました。

  • これまでは概ね「症状のある人=感染性あり」だった
    WHOはこれまで「症状がある人のみマスク着用を推奨」という立場をとっていました。
    これは、新型コロナ以前に知られていた呼吸器感染症(咳などの飛沫から広がる感染症)は症状が出てから感染性が出るという原則に則ったものです。
    季節性インフルエンザの発症前後の感染性の推移
    例えばインフルエンザは、発症直前からもウイルスを排出してはいますが、感染性のピークは発症から1日後です。
  • 新型コロナは発症前に感染性のピーク
    新型コロナの発症前後の感染性の推移
    新型コロナウイルス感染症では、発症前に感染性のピークがあり、発症前の無症状の時期から周囲にうつしているというデータが集積してきました。
    新型コロナの感染伝播の総量を100とすると、この発症前の無症状者からの伝播が45%、そして無症状のまま経過する無症候性感染者からの伝播が5%ということで、合計50%は無症状者からの伝播であることが分かっています。
    感染した日からの感染性の推移
  • 会話や呼気でも飛沫が発生する
    当然ながら発症前の時期、あるいは無症候性感染者では咳やくしゃみなどの症状はみられません。
    ではどうやってこの「発症前の時期」あるいは「無症候性感染者」から感染するのでしょうか?
    以下はNew England Journal of Medicineに掲載された動画です。会話によって発生する飛沫をレーザー光を当てることで可視化したものです。
    (略)
    「咳で発生する飛沫の量と会話で発生する飛沫の量は大きくは変わらない」とする研究もあり、これらのことから症状がなくても会話などで新型コロナが伝播する可能性が示唆されます。
    マスク着用の有無による呼気中のコロナウイルスの量の違い
    実際に、少なくとも1人以上の感染者が出た家族のうち、最も感染が広がりにくかった要因は「発症前からのマスク着用」であったとする報告も出ています。
    日本でもご存知の通り5月4日からPDF「新しい生活様式」として屋内では無症状者もマスクを着用することが推奨されています。
  • 屋外でのマスク着用は危険なことも
    マスク着用が推奨されるのはいまのところ換気が不十分となりやすい屋内混雑した交通機関内のみであり、屋外でのマスク着用を推奨しているものではないことにご注意ください。
    屋外でのマスク着用は熱中症のリスクもあり注意が必要です。
    また日本小児科医会は窒息や熱中症のリスクが高くなるとして2歳未満の子どものマスク使用は不要でありむしろ危険という声明を発表しています。2歳未満でなくとも小さいお子さんや心肺機能が低下した方のマスク着用には十分注意しましょう。


【小見出しと一部のみ引用】

5月29日、加藤 厚生労働大臣より新型コロナ患者がPCR検査なしでも退院できる新たな基準を示しました。
発症から14日間が経過し、かつ症状が軽快してから72時間経過すれば、PCR検査なしで退院できる。自宅・宿泊療養の解除基準についてもこれに準じる。
発症から10日たたずに症状が軽快した場合は従来通り、2回続けて検査で陰性確認できれば退院可能とした。

  • 症状が軽快してもPCR検査の陽性が続くことがある
  • 「PCR検査が陽性=感染性あり」ではない
    PCR検査はウイルスの遺伝子の特定の領域を検出しているものです。ウイルスそのものではないため、死んだウイルスの断片を引っ掛けているだけのことがあります。
    図は感染した日(発症した日ではありません)からの感染性の推移を見たScience誌に掲載された論文の図を元にTomas Pueyo氏が作成されたものです。
    感染した日からの感染性の推移
    これによると人から人への感染は、
    • 発症前の時期が45%
    • 発熱や咳などの症状のある時期が40%
    • 環境(高頻度接触面など)を介した感染が10%
    • 無症候性感染者からが5%
    と推計されています。
    この図を見れば(発症からではなく)感染から12日後くらいにはすでに感染性がほとんどなくなっていることが分かります。
  • ではいつまで感染性があるのか
    念には念をということで厚生労働省は新型コロナ患者に退院(=隔離解除)後も4週間は以下のことを徹底するよう推奨が出ています。
    • 一般的な衛生対策を徹底してください。
    • 健康状態を毎日確認してください。
    • 咳や発熱などの症状が出た場合
    これらの感染対策を退院後4週間徹底していれば、万が一再び陽性となってしまった場合も、濃厚接触者となる方は出ないはずですし、もし仮に再陽性になってしまった方と接触してしまったとしても、新型コロナに罹患する可能性は低いでしょう。
    以上より、発症から14日経っていればPCR検査をせずとも退院することは妥当と考えられます。


【小見出しと一部のみ引用】

  • 新型コロナウイルス感染症の典型的な症状
    ◎:頻度高い、◯:よくある、△:ときどきある、×:稀
    新型コロナと風邪、インフルエンザとの症状の比較
    新型コロナでは典型的には下記の症状の頻度が高いとされます。
    • 発熱
    • だるさ
    • 食欲低下
    • 息切れ
    • 筋肉痛
    新型コロナの頻度の高い症状
    特に「息切れ」の症状は、風邪やインフルエンザでは稀な症状ですので、新型コロナの可能性を疑うきっかけになります。
  • 嗅覚異常と味覚異常
    特に若年者、女性ではこれらの症状がみられる頻度が高いようです。
    ただの風邪や副鼻腔炎、花粉症が原因で嗅覚異常・味覚障害が起きることもあるので必ずしも「嗅覚障害・味覚障害=新型コロナ」ではありませんが、前述のような発熱、咳などの症状に加えて嗅覚異常・味覚異常の症状があれば新型コロナの可能性は高くなるでしょう。
  • 新型コロナの稀な症状:下痢、血栓、不整脈、皮膚症状など
    他にも、新型コロナでは稀に下記の症状がみられることがあります。
    • 結膜充血
    • 嘔気・下痢
    • 血痰
    この他にも、新型コロナ患者では凝固系の異常(血液が固まりやすくなる病態)や血管内皮障害が起こることが分かっており、これにより深部静脈血栓症や脳梗塞などが起こることがあります。
    また新型コロナウイルスは心血管系にも影響を及ぼし、急性冠症候群(ACS)、心筋炎、不整脈(心房細動など)を引き起こすことがあります。
    小児では川崎病(発熱、皮疹、眼球結膜充血、いちご舌など)のような症状がみられる事例が海外で報告されています。
    皮膚症状についても手足の指に赤紫色の結節が現れることがあるとされますが、現時点では新型コロナとの関連は明確ではありません。

    前述のように新型コロナウイルス感染症は風邪やインフルエンザによく似ていますが、症状が続く期間がそれらと比べて長いという特徴があります。
    新型コロナウイルス感染症の経過02
    特に重症化する事例では、発症から1週間前後で肺炎の症状(咳・痰・呼吸困難など)が強くなってくることが分かってきました。
    ただし、日本国内でも新型コロナと診断された方が自宅待機中に突然亡くなられる事例が報告されています。前述の血栓症が関与している可能性があり、発症から1週間を待たずとも、胸痛や呼吸苦などの症状が急激に悪化するようであればすぐに病院を受診するようにしましょう。
    中国の4万人のデータの報告によれば、患者の8割は重症化に至らず治癒するようです。
    数日~1週間以降に2割弱の患者では、肺炎の症状が増強し入院に至ることがあります。
    約5%の症例で集中治療が必要になりICUに入室し、2-3%の事例で致命的になりうるとされています。
  • 病院を受診する前に
    新型コロナウイルス感染症が心配なとき
    各都道府県の帰国者・接触者相談センターは以下のページからご確認ください。
    新型コロナウイルスに関する帰国者・接触者相談センター
  • 高齢者や基礎疾患のある患者は早めの受診を
    年齢別にみた新型コロナウイルス感染症の致死率
    30代くらいまでは亡くなる人はほとんどいませんが、40代以降から徐々に致死率が高くなり、80歳以上では11.9%という非常に高い致死率となっています。
    持病の有る無しによっても重症度が変わってくることも分かってきています。
    男性、喫煙者、肥満のある方では重症化しやすいとされます。
    新型コロナが重症化しやすい要因
    また、持病をお持ちの方も、早めに受診することが望ましいでしょう。
    • 65歳以上の人
    • 老人ホームや介護施設に住んでいる人
    • 慢性呼吸器疾患、中等度~重症の気管支喘息
    • 重篤な心疾患
    • 免疫不全患者:免疫不全の状態を引き起こす原因としてがんの治療、喫煙、骨髄移植、臓器移植、HIV感染症、ステロイドやその他の免疫抑制薬の長期使用など
    • 重度の肥満(BMI40以上)
    • 糖尿病
    • 透析慢性腎疾患
    • 肝疾患
  • 周囲の流行状況を把握しておきましょう
    時期や地域によって、自身が新型コロナに罹る可能性も変わってきますので、お住まいの地域の流行状況をしっかりと把握しておくことが大事です。
    風邪やインフルエンザのような症状が出現した場合も、個々人が自身の感染リスクと重症化する可能性を考慮した上で、病院を受診するかどうか判断するようにしましょう。
    また、病院を受診しない場合も、手洗いや咳エチケットなどの予防対策は必要ですし、周囲の人(特に高齢者や持病のある人)にはうつさないような配慮が必要です。
    緊急事態宣言が解除された地域も、引き続き3密空間を避けるなど新型コロナに注意した生活を続けることが重要です。


3.20 続・症状がない人もマスクをつけるべきか?
忽那賢志 Yahoo個人 2020/5/5
【小見出しと一部のみ引用】

前回に引き続き無症状であってもマスクを着用する意義について、もう少し踏み込んで書きたいと思います。

  • 新型コロナの感染性のピークは「発症2日前」
    季節性インフルエンザ、SARS、新型コロナの一次感染例と二次感染例との時間的関係
    インフルエンザは発症から1日後、SARSは発症から10日後頃に感染性のピークが来ます。
    これに対し、新型コロナは発症2日前に感染性のピークがあることが分かっています。
  • 会話や呼気でも飛沫が発生する
    インフルエンザは発症から1日後SARSは発症から10日後頃に感染性のピークが来ます。
    これに対し、新型コロナは発症2日前に感染性のピークがあることが分かっています。
    「咳で発生する飛沫の量と会話で発生する飛沫の量は大きくは変わらない」とする研究もあり、これらのことから症状がなくても会話などでも新型コロナが伝播する可能性が示唆されます。
  • それでもマスクは万能ではない
    マスクは「自分から他者」への感染には予防効果がありますが「他者から自分」への予防効果については科学的根拠が不十分です。
    新型コロナウイルスは口や鼻だけでなく目からも感染すると考えられています。
    よく鼻や口を手で触ってしまう人にとってはマスクを着用するメリットがありそうですが、逆にウイルスで汚染しているマスク表面を触った手で目や鼻を触ることで感染してしまうこともあるかもしれません。
    自身の予防のためにはマスク着用以上に、手洗いをこまめに行うことが重要です。
  • 羽海野チカ先生のポスターの話をしたいだけなのでは?
    そろそろ皆さんも「この筆者は羽海野チカ先生のポスターの話をしたいだけなのでは?」と思ってきた頃ではないかと思いますが、完全にその通りです。


【小見出しと一部のみ引用】

  • 患者発生数は明らかに減少に転じている
  • 医療崩壊は進行しているのか?
    今はどうかと言いますと、私が分かるのは都内の状況だけですが、
    • 新型コロナを診療する医療機関が増えた
    • 新型コロナ外来をするスポットが増えた
    • 新規患者数は減少傾向
    • 軽症者やPCR検査の陰性確認待ちの患者がホテルに滞在できるようになった
    ということもあり、医療機関や医療従事者にかかる負荷は軽減(というか分散)されてきているように感じています。
    ただし、マスクやガウンなどの個人防護具が足りていないという問題は依然として残っています。
  • 「PCRしてないだけで本当は減っていない」という意見は正しいのか
    診断されていない症例があることは間違いないでしょう。
    しかし、筆者の感覚的には「今はPCR検査はそれなりに足りている」という感じです。
    4月上旬はとにかく新型コロナ外来にたくさん受診者が訪れ、そのうち4割が陽性という時期もありました。
    この時期は確かに外来を設置している病院の数も少なく、PCR検査が追いつかず診断できていない症例がかなりあったのではないかと推測されます。
    しかし、緊急事態宣言が出された後は新型コロナ外来の設置数も増えましたし、PCR検査陽性率も漸減し現在は10人に1人陽性がいるかというくらいまで下がっています。
    見逃されている症例はかなり少なくなってきていると感じます。
    PCR検査を増やすべきかどうかは、その地域の流行状況によりますので一概には言えません。
    あまり流行していない地域でやみくもに行っても偽陽性者が増えますし、PCR検査は絶対的なものではなく陰性であっても感染を否定できるものではありません。
    確かに今後のさらなる流行に備えてPCR検査をいつでも増やせるように今のうちに体制を整えておくことはとても大事です。
    というわけで私は決して「PCR検査反対派」ではありませんので「PCRやりまくれ派」の皆さんは間違って私を攻撃しないように注意してくださいね。
  • もともと、日本は症例捕捉率が低いわけではない
    そもそも日本では見逃されている症例は海外と比べると多くないと考えられます。
    その根拠として、確定患者の致命率の低さ、人口あたりの死亡率の低さが挙げられます。
    各国の新型コロナウイルス 感染症患者の致命率
    これらの致命率の違いは、
    • 感染者のうち高齢者の占める割合の違い
    • 軽症者や無症候性感染者の占める割合の違い
    • 欧米では患者数の爆発的増加によって十分な医療が提供できていない
    • 人種差
    などの要因が考えられますが、もし日本が軽症例を多く見逃しているのであれば致命率は高くなるはずです。
    なぜなら感染症は通常、重症例ほど診断されやすく、軽症例ほど見逃されやすいからです。
    人口10万人あたりの新型コロナによる死者数
    また、人口あたりの新型コロナによる死者数を見てみると、日本はシンガポールと同じくらい国内の死者を少なく抑えていることが分かります。
    少なくともこれまでのところは日本の新型コロナ対策は多くの国よりも上手くいっていると言って良いでしょう。
  • ハンマーを完成させるために最後まで頑張りましょう
    「検査が足りてないから減っているように見える」わけではなく、国民の皆さんの努力のおかげで、緊急事態宣言以降実際に感染者は減少傾向であると考えられます。
    海外でのロックダウンのような強制力がない「外出自粛要請」だけでここまでの結果が得られたことは素晴らしいと思います。
    しかし、まだ安心というわけではありません。
    「ハンマー&ダンス」で大事なのは、緊急事態宣言という積極的介入(ハンマー)を行うことで、実効再生算数を大きく下げることでした。
    今は実効再生算数を1未満に抑えられていると考えられますが、これをできるだけ長く続け新規患者数をできるだけゼロに近づけた上で外出自粛を解除しないとこれまでの努力が無駄になってしまいます。
    ゴールデンウィークを迎え、ついつい気が緩んでしまう時期ですが、引き続き『いのちを守るSTAY HOME週間 by 小池都知事』でよろしくお願い致します。


3.17 アビガン 科学的根拠に基づいた議論を
忽那賢志 Yahoo個人 2020/4/25
【小見出しと一部のみ引用】

  • アビガンに関する報道への違和感
    クドカン、石田純一
  • アビガンを飲まなくてもほとんどの新型コロナ患者は良くなる
    もはや「新型コロナにアビガンを使って当たり前」くらいのコンセンサスが得られようとしていることに、医療者として危機感を覚えます。
  • アビガン(ファビピラビル)とは
    西アフリカでのエボラ出血熱のアウトブレイクの際にアビガンの治療効果が検討されていますが、明らかに有効とまでは言えない結果となっています
  • 新型コロナウイルス感染症に対するアビガンの効果は?
  • 科学的根拠とは
    新型コロナウイルス感染症に対するアビガンのこれまでの知見をこのピラミッドに当てはめると以下のようになります(ただしランダム化比較試験は査読前であることに注意が必要です)。
    エビデンスレベルにはいくつかの階層02
    私は「アビガンが効かない」と言っているわけではありません。
    効くのかもしれませんし、むしろ効果が証明されてほしいと心から思っています。
    しかし、それを検証するためにはまだ十分なエビデンスがない、ということです。
  • 「アビガンを使ってください」とおっしゃる患者さんが増えています
    ニュースなどであたかもアビガンが新型コロナに効くかのように紹介されていれば、患者さんもそのように思うのは当然とは思いますが、催奇形性のある薬剤でもあり安易に使用できる薬剤ではありません。
    日本感染症学会は新型コロナウイルス感染症の治療の対象として、

    • 1. 概ね 50 歳未満の患者では肺炎を発症しても自然経過の中で治癒する例が多いため、必ずしも抗ウイルス薬を投与せずとも経過を観察してよい。
    • 2. 概ね 50 歳以上の患者では重篤な呼吸不全を起こす可能性が高く、死亡率も高いため、低酸素血症を呈し酸素投与が必要となった段階で抗ウイルス薬の投与を検討する。
    • 3. 糖尿病・心血管疾患・慢性肺疾患、喫煙による慢性閉塞性肺疾患、免疫抑制状態等のある患者においても上記 2 に準じる。
    • 4. 年齢にかかわらず、酸素投与と対症療法だけでは呼吸不全が悪化傾向にある例では抗ウイルス薬の投与を検討する。

    となっており、学会は必ずしも全ての患者さんにアビガンを含む薬剤の投与を推奨していません。
    もう少し科学的根拠が揃うまでは「新型コロナにアビガンが効いた」と思わせるような報道は控えていただきたいものです。


【ごく一部のみ引用】

  • 小児の新型コロナ感染者は少ない
  • 小児は大半が軽症例である
  • 小児での新型コロナの臨床症状
    小児と成人との臨床症状の比較
    小児での臨床症状も明らかになってきています。
    アメリカでの新型コロナ感染者の成人と小児の臨床症状を比較した報告では、発熱、咳、息切れなどほとんどの症状の頻度が成人よりも低いようです。
    つまり、成人に比べて小児は症状が乏しいことが分かります。
    新型コロナウイルス感染症は、軽症であれば風邪と区別が付きません。
  • 重症化しないわけではない 特に乳幼児や持病のあるお子さんは注意
    小児における新型コロナの年齢別の重症度の違い
    中国の小児例2133例の報告によると、確かに小児例の大半は軽症~中等症です。
    しかし、最重症の症例もゼロではありません。
    特に1歳未満の乳幼児では、重症と最重症を足した割合が1割を超えています。
    10代であっても16人に1人は重症または最重症になります。
    これは決して安心できる数値ではありません。
    子どもであっても絶対に「感染しない方が良い」感染症であることは間違いありません。
    また持病のあるお子さんは特に注意が必要です。
  • 大人も子どももやるべきことは同じ
    アメリカでは小児の90%が家庭内または市中で感染しているとのことです。
    日本でも大人が持ち帰った新型コロナウイルスが家庭内で伝播し、子ども同士が遊ぶことで感染が広がる可能性があります。
    子どもは重症化のリスクが少ないとしても、周囲に感染を広げないためにはやるべきことは大人と同じです。


3.13 緊急事態宣言 私たちにできること
忽那賢志 Yahoo個人 2020/4/9
【一部のみ引用】

  • 国内、特に都市部で症例が増加している
  • 都市部では医療崩壊が進行している
    例えば東京では感染症病床数750床に対して患者数1251人となっており、入院が必要な患者もなかなか受け入れ病院が見つからず、20以上の病院に断られるという状況も発生しています。
    4月7日から東京都では軽症者、無症候性感染者のホテルでの経過観察を開始しましたが、患者数の増加にまだ追いついていません。
  • 救えるはずの命が救えなくなる事態になる可能性も
    新型コロナがオーバーシュートしたら困るのは新型コロナの患者だけではないのです。
  • 緊急事態宣言により流行のピークを抑える
    「日本と海外とは違うし・・・」と思われるかもしれません。
    しかし我々はすでに国内での成功例を見ています。それは北海道です。
  • 実効再生算数1未満を維持する
    実効再生算数が1を超えないようにするために、3密を避ける、咳エチケット、手洗いなどといった基本的な対策を徹底することで、社会機能を維持しながら新型コロナの流行を抑えることが可能と考えられます。
    我々は今のような制限のある生活をずっと続けなければならないわけではありません。
  • 時間を稼ぐことで解決策が増える
    流行のピークを抑えて、持続的介入を行うことで新型コロナウイルスに対する戦略が増えていきます。
    時間を稼ぐことで、私たちの新型コロナウイルスに対する武器がどんどん増えていくことが期待されます。
  • ハンマーがハンマーたり得るかが大事
    緊急事態宣言は、日本が持ち得る最大のハンマー(積極的介入)です。
    これが失敗すれば、おそらく我々にはもう後はないでしょう。
    ハンマーが空振りに終われば、待っているのはイタリアやアメリカのようなオーバーシュートと医療崩壊です。
    今まさに私たちはハンマーがハンマーたり得るかが試されています。
    この緊急事態宣言という最後の切り札を決して無駄にしてはなりません。
    私たちがすべきことは極めてシンプルです。
    三密を避けて家で穏やかな日々を過ごしましょう。
    厚生労働省クラスター対策班、そして最前線で戦う医療従事者からの心からのお願いです。
    新型コロナの流行が抑えられるかどうかは私たち一人ひとりのこれからの心がけにかかっています。


3.12 都内の新型コロナ診療医療機関の現状
忽那賢志 Yahoo個人 2020/4/5
【一部のみ引用】

都内の新型コロナ患者診療の現状と問題点、そして行政が示した改善策についてまとめました。

  • 東京都内では1週間で529人増加
  • 東京都は新型コロナ患者の病床を増やしたが、まだ追いついていない
    病床の不足率は改善されてきていますが、今もなお病床数が不足しており単純計算で67人の患者さんが入院できていないことになります。
    これらの方々は一体どこでどうしているのかと言いますと、規定の病床数を超えて入院患者を診ている医療機関があるほか、入院できる医療機関が見つかるまで自宅待機をしている方々も多数います。
    こうした方々の多くは軽症者ですので医療を必要としていませんが、一部の方は呼吸状態が悪化して酸素投与などの医療行為が必要になります。
    この場合、受け入れ先の病院を急遽探すことになりますが、感染症指定病床はどこも満床の状態であり、入院を断られることがしばしばです。
    先日呼吸状態が悪化して当院にいらっしゃった患者さんは、当院に来るまでに25の医療機関に断られたとのことでした。
    断った医療機関を批判しているわけではありません。当院でもこれ以上新型コロナの患者さんを受け入れることができずにお断りをせざるを得ないことがここ2週間ではしばしばです。
    東京都内ではこのような逼迫した状況が続いていることを都民の皆さまに知っておいていただきたいのです。
  • 医療従事者の感染がさらに事態を悪化させている
    特定の医療機関だけに負荷がかかり潰れてしまわないように、新型コロナ患者を診療する医療機関をより拡充していく必要があると考えます。
  • 軽症患者はホテルまたは自宅で療養に
  • 患者の退院基準が緩和
    新型コロナ患者のPCR検査結果が陰性になるまでにかかる期間は中央値20日、無症候性感染者であっても陰性化までに中央値9日かかると言われています。
    ですので、すでに症状が改善しピンピンしている患者さんも退院ができず、長い人では1ヶ月以上隔離されている方もいらっしゃいます。
    なお「PCR 検査結果の陽性が続く=感染性が続く」わけではなく、生きたウイルスは発症から7日ほどで消えているという報告が出ています。
    PCR検査は遺伝子の残骸でも引っ掛けてしまう検査ですので、PCR検査結果で陽性が続いても死んだウイルスを拾い続けているだけの可能性があります。
    本当に隔離解除のためにPCR検査2回の陰性を確認する必要があるのか、今後さらなるエビデンスの蓄積が待たれます。
    さてそんな中、4月2日に厚生労働省より退院基準の変更について通知がありました。
  • 示された改善策はすぐにでも実行を
    1日100人単位で患者が増え続けている都内の状況を考えれば、すぐにでもこれらの改善策を実行に移さなければ、その前に医療機関が限界を迎えてしまいます。
    これらの改善策の1日でも早い実行を願っています。
  • 未解決の問題も
    多くの病院ではマスクや手袋などの個人防護具が不足しています。
    個人防護具がなければ、安全に新型コロナ患者を診療することができず、医療従事者を危険にさらすことになります。
    それだけは避けなければなりません。
    また、新型コロナ患者の診療に慣れていない医療従事者へのケアも重要です。
    連日報道されている医療従事者の感染事例は多くが「新型コロナ患者と分かっていなかった患者」の診療に関連した感染であり、診療する患者が新型コロナであると分かっていて適切な感染対策が行われれば医療従事者が感染するリスクは決して高くありません。
    しかし、今後は感染症指定医療機関など普段から感染対策の訓練が行われている病院以外でも新型コロナ患者を診療していくことになります。
    こうした必ずしも新興感染症に対する準備が万全ではない医療機関に対する、感染対策についての訓練、専門家のサポート体制の整備などについても自治体が主導して整備することが望まれます。
  • 東京都民・関東にお住まいの皆さまへのお願い


【小見出しとごく一部のみ引用】

現在の危機的な状況をご紹介します。

  • 東京都内では1週間で170人増加
    残念ながらすでにオーバーシュートが起ころうとしている状況です。
  • 都内の新型コロナ患者はどこに入院しているのか?
    東京都内で診断された患者は感染症指定医療機関というあらかじめ指定された12の病院に入院しています。病床数は合計で118床となっています。
    入院数はすでにそれを大きく上回っており、規定の病床数を超えて入院しています。例えば、当院(国立国際医療研究センター)では規定の病床数に加えて、元々結核病床に指定されていた病棟をまるごと使い新型コロナ患者の受け入れを行っています。感染症科だけではすでに対応できず、呼吸器内科、救急科などを中心に院内が一丸となって対応していますが、それでもマンパワーが足りない状態です。
    スタッフの疲労は蓄積しています。
  • 新型コロナウイルス感染症の患者を診療する医療者の精神的な負荷
  • 多くの指定医療機関では帰国者・接触者外来も同時に行っている
    感染症指定医療機関では入院患者の対応に加えて、外来業務も同時に行わなければなりません。
    現状のように感染症指定医療機関での入院患者が急増している状況では、感染症指定医療機関の負荷を減らすために帰国者・接触者外来を開設する医療機関は別に設けるべきと考えます。
  • 治癒しても退院できない患者が病床を占有することにより新規例が入院できない
    病床数を圧迫している理由の一つとして、退院基準が厳しいことが挙げられます。
    無症状の患者、すでに改善した患者、軽症の患者については隔離を行わずに自宅療養とすべきと考えます。
    すべての感染者を隔離し、封じ込めを狙うフェーズはすでに過ぎており、今は中等症〜重症例の医療を必要とする患者を医療機関で診療すべき段階に来ています。
  • 感染症指定医療機関を潰さないために
    患者数の増加によって、感染症指定医療機関のスタッフへの負荷が限界に達しようとしており、大げさかもしれませんが局地的に医療崩壊が起こってもおかしくない状況にきています。
    感染症指定医療機関への過度な負荷を軽減するためには、
    1. 軽症者は入院とせず自宅療養とする
    2. 退院のための要件を「症状の改善」としPCR検査を求めない
    3. 感染症指定医療機関以外の医療機関でも中等症の新型コロナ患者の診療を行う
    などの対策が必要です。
  • 東京都民・関東にお住まいの方へのお願い


【小見出しとごく一部のみ引用】

  • 日本の患者増加は比較的抑えられている
  • 都市部ではジワジワと患者数が増加している
  • クラスターから流行が広がっている
    「密閉・密集・密接」の3要素を持つ空間(「3密空間」と勝手に命名)にいる感染者は、いない感染者よりも18.7倍も他の人へ感染させやすい。逆に「3密空間」にいない8割の感染者からはほとんど感染は広がっておらず、感染の連鎖は勝手に途切れていきます。
    3密空間
  • クラスターの連鎖、メガクラスターの発生で日本もオーバーシュート(爆発的増加)が起こりうる
  • オーバーシュート(感染者の爆発的増加)を起こさないために我々にできることは?


【ごく一部のみ引用】

WHOのテドロス事務局長が、「検査、検査、検査!」と強調しながら、各国に検査を徹底するように求めたとの報道がありました。
彼らはもっぱら途上国の心配をしています。もちろん、先進国も含めた保健医療政策を協調させる役割を担っていますが、先進国に対してリーダーシップを発揮しようとすることは、普通はありません。
このスピーチの原文を読むと、以下のような注釈がついていました。「WHOは、確定患者の濃厚接触者に症状を認める場合にのみ、検査を実施することを推奨している」
日本では、この条件はクリアしています。
まあ、日本のことを言ったんじゃないですね。実際、テドロス事務局長は、13日の記者会見で日本の医療体制を称賛したばかりです。
いまは、途上国における検査体制の強化が極めて重要なフェーズなのです。WHOが「検査、検査、検査!」と連呼するのは当然のことでしょう。
これからも、検査の適応は医師の判断にゆだねられるべきです。それ以上に検査しろだとか、希望者には全例だとか、余計なことは言わないでください。不必要な患者さんにまで検査や治療を行わないというのは、新型コロナウイルスに限らず皆保険制度の基本ルールなのです。医師の先生方におかれましても、今後とも検査の適応について、適切に判断いただければと思います。


3.5 総説 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)
忽那賢志 中外医学社Online  2020/3/9
【目次のみ引用】

  • ポイント
  • 病原体
  • 疫学
  • 伝播様式
  • 臨床症状
  • 検査・診断
  • 治療
  • 感染対策


【小見出しとごく一部のみ引用】

一人の感染者が生み出した2次感染者数

  • スーパースプレッダーとは?
  • 20/80 ルールとは?
  • 自分がスーパースプレッダーにならないためには?


【小見出しとごく一部のみ引用】

  • 20歳未満の感染者は明らかに少ない
  • 20歳未満は「感染していない」というわけではない
    原則として、人に感染する病原体であれば大人も子供も平等に感染が成立します。
    大人と子供で平等でないのは「重症度」です。
    この人口の年齢分布と感染者の年齢分布の違いから分かるのは、小児は無症候性感染者や軽症例が多く、大半の事例で診断が見逃されているということです。1歳未満の乳児9例も報告されていますが、全員軽症です。
    日本国内でも2月28日時点で191人の感染者のうち20歳未満の患者さんは6名(3.1%)に留まっています。
    しかし、実際には小児の感染事例は多いのではないかというのが私の推測です。
  • 無症候性感染者や軽症例でも感染源にはなり得る
  • 国内で流行を広げているのは無症候性感染者や軽症例かもしれない
    これらの事実をまとめると、一つの仮説が浮かび上がります。
    流行を広げているのは(もちろん全てではないにせよ)無症候性感染者や軽症患者かもしれないということです。
    そしてその大半は20歳未満の若者と考えられます。
    というわけで、それほど症例が報告されていない地域も含め全国一律に臨時休校を行うことに異議のある方は多いと思いますが、少なくとも北海道や東京など症例が多く報告されている地域では、今が瀬戸際ということもあり、臨時休校の要請は妥当ではないかと考えます。
    うちの子供も、臨時休校中は区民館などの屋内の人が集まる場所に行くことは固く禁止しました(感染症に関しては厳しい父)。
    我々大人も今の時期はできる限り屋内の人が集まる場所に行くことは避けましょう。

【ごく一部のみ引用】

新型コロナウイルス感染症とその他の感染症の広がりやすさの比較
新型コロナウイルス感染症とその他の感染症の広がりやすさの比較
これまでの患者の発生状況などから、新型コロナウイルスの基本再生産数(R0:R naught)は1.4-2.5と暫定的に見積もられています。1人の感染者からだいたい2,3人に感染するということになります。
馴染みのあるところでは、インフルエンザは1.4-4となっており、1人のインフルエンザ患者から1人、最大4人に感染させることになります。
同じコロナウイルスであるSARSは2-5であり、今のところ新型コロナウイルス感染症はSARSよりは広がりにくい性質を持っていると考えられます。
世界でもっとも感染力が強い感染症の一つである麻疹の基本再生産数は12-18であり、1人の患者から12~18人に感染させることであり、新型コロナウイルスの10倍近い感染力ということになります。


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4.忽那賢志医師、山本健人医師、ほかによる記事リンク(上記以外)

大雨後の感染症、避難所での感染対策について(忽那賢志 Yahoo個人 2020/7/4)
活動を再開すれば、いずれウイルスは持ち込まれる(高山義浩 Yahoo個人 2020/6/11)
目標は患者数ゼロではなく、大流行させないこと(高山義浩 Yahoo個人 2020/6/8) 
致死率と死亡率を混同 危機煽るワイドショー(藤原かずえ Hanadaプラス 2020/6/2) 
ペットなどの動物と新型コロナウイルス(忽那賢志 Yahoo個人 2020/5/31)
「PCR検査なしで退院可能」としても本当に安全か(忽那賢志 Yahoo個人 2020/5/30)
「消毒剤噴霧」「空間除菌」の効果は証明されておらず、人体に有害な可能性あり(忽那賢志 Yahoo個人 2020/5/30)
緊急事態宣言解除 これからも気をつけるべきこと(忽那賢志 Yahoo個人 2020/5/26)
「コロナに罹ったら14日で復職OK」は安全な基準か?(忽那賢志 Yahoo個人 2020/5/4)
新型コロナと子供の川崎病や血栓症の関係について免疫の宮坂先生に尋ねてみました(下)(宮坂昌之 木村正人 Yahoo個人 2020/5/17)
精液から新型コロナウイルスが検出 新型コロナは性感染症になりえるのか?(忽那賢志 Yahoo個人 2020/5/10)
「この薬はコロナに効く?」 過熱する報道、新たな薬の知見に触れる際に注意すべきこと(山本健人 Yahoo個人 2020/5/3)
症状、予防、経過と治療… 新型コロナウイルス感染症とは? 現時点で分かっていること(5月1日時点)(忽那賢志 Yahoo個人 2020/5/2)
早期承認見込み 新型コロナ治療薬レムデシビルの有効性は?(忽那賢志 Yahoo個人 2020/5/2)
症状がない人もマスクをつけるべきか?(忽那賢志 Yahoo個人 2020/4/26)
妊娠中に新型コロナに感染するとどうなる? 最新のエビデンスと注意すべきポイント(忽那賢志 Yahoo個人 2020/4/12)
レムデシビルで重症例の68%が改善 現時点での新型コロナ治療薬の候補は?(忽那賢志 Yahoo個人 2020/4/12)

現時点での治療薬候補

カレトラ(ロピナビル/リトナビル)、レムデシビル、アビガン(ファビピラビル)、クロロキン、ヒドロキシクロロキン(プラケニル)、シクレソニド(オルベスコ)、回復者血漿、トシリズマブ(アクテムラ)、ナファモスタット,カモスタット、イベルメクチン

回復者の血しょう投与試験もスタート 新型コロナ治療の最前線に立つ医師が見ている風景(忽那賢志 岩永直子buzzfeed 2020/4/4)
新型コロナにまつわるBCG、降圧薬、イブプロフェンのその後(忽那賢志 Yahoo個人 2020/5/16)

  • 降圧薬と新型コロナ
    実際の患者データによる検証が行われました。
    というわけで、ACEI:アンジオテンシン変換酵素阻害薬(レニベース、カプトリル、タナトリル、コバシルなど)またはARB:アンジオテンシン受容体拮抗薬(ニューロタン、ブロプレス、ディオバン、ミカルディスなど)を内服されている方は、そのまま内服を続けていただいて問題なさそうです。
  • イブプロフェンと新型コロナは?
    イブプロフェンなどの非ステロイド系消炎鎮痛:NSAIDsも新型コロナの際に飲むと悪化するのではないかという話がありました。
    これに関してはまだ患者データも揃っておらず、結論が出ていません。
    欧州医薬品庁(EMA)、WHO、米国国立衛生研究所(NIH)のCOVID-19治療ガイドラインは、現時点ではNSAIDsは必要時には使用を避けるべきではないというスタンスです。

新型コロナと降圧薬に関する「患者不在」の議論(忽那賢志 Yahoo個人 2020/3/20)
新型コロナに罹ったらイブプロフェンは飲まない方が良いのか(忽那賢志 Yahoo個人 2020/3/16)
なぜ治癒後に新型コロナウイルスが再度陽性になったのか?(忽那賢志 Yahoo個人 2020/2/27)
【新型肺炎】指定感染症になるとどうなる?(忽那賢志 Yahoo個人 2020/1/27)
マスクの正しい使い方 今こそ見直そう(忽那賢志 Yahoo個人 2020/1/23)
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監修:賀来満夫 東北医科薬科大学医学部特任教授 2020/3/16
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6.集団免疫に関するメモ

一般に信じられている集団免疫理論はどこがおかしいのか免疫の宮坂先生に尋ねてみました(上)(宮坂昌之 木村正人 Yahoo個人 2020/5/16)

高山義浩医師のfacebook【ごく一部のみ引用】

麻疹の起源は、文明の揺籃期にあったメソポタミア流域と考えられています。やがて、ウイルスはヒトからヒトへと感染できるように変異し、都市をたどりながら流行しはじめました。紀元前3000年頃のことです。
麻疹ワクチンが開発されたのは、1960年代のことでした。メソポタミアの流行から実に5000年を要しました。
ちなみに、何人が免疫を獲得すれば収束していくか(集団免疫率)は、基本再生産数(R0)を用いて (1–1/R0)×100 と計算されます。麻疹のR0は 12~18 とされており、集団免疫率は 92~94% と計算できますね。
新型コロナウイルスのR0は 1.4~2.5 と試算されていますから、日本に住んでる人の 29~60% が感染すれば終息に至ると理論上は考えられます。
冬のシーズンに流行を重ねつつ、数年かけて大人たちは基礎免疫を獲得し、いわば5番目の「風邪」コロナウイルスとして、人類社会に定着するのだろうと私は思ってます。
この新型コロナウイルスの流行については、一定人数が感染して集団免疫を獲得するまで、もしくはワクチンが開発されるまで、いかに高齢者や基礎疾患のある人たちを社会の協力のもとで守っていくかが重要です。これらハイリスク者にとっては、危険なウイルスだという認識が必要です。
そして、医療機関へのインパクトを減らすべく、皆さん協力してください。軽症の方まで殺到すると、医療機能が低下するばかりか、そこで感染が広がってしまうリスクすらあります。終息に至るまでのあいだ、救急外来と病床を適切に運用しながら、重症者の命を救える体制を維持しなければなりません。


英首相の「降伏」演説と集団免疫にたよる英国コロナウイルス政策(小野昌弘  Yahoo個人 2020/3/15)【小見出しのみ引用】

  • 誰にも免疫がない感染症が爆発的に流行することについて
  • 開戦演説ーあるいは「降伏」演説
  • 集団免疫
  • 集団免疫方針への批判


インフルエンザ大流行。日本から失われた「集団免疫」とは?(錦光山雅子 ハフポスト 2018/1/27)【小見出しとごく一部のみ引用】

30年前、小中学生の集団ワクチン接種で日本の社会にインフルへの免疫ができていた。

  • 小中学生の集団ワクチン接種、覚えてますか?
    今から31年前に当たる1987年までの11年間だけだったが、小中学校でインフルエンザワクチンの集団接種が義務づけられていて、大半の子どもが学校で接種を受けていた時代があった。
  • 子どもの集団接種がなくなった後に起きたこと
  • 小中学生の接種が幼児やお年寄りにも影響を及ぼす
    子どもへの集団接種が始まると、インフルエンザで亡くなるお年寄りの数(超過死亡)は減った。お年寄りの数自体は増えていたのに、だ。だが、集団接種がなくなったあたりから再び増えた。


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7.(メモ)メディアによく出る医師たち
新しい順
【偽善の帝王】上昌広による執拗な医系技官への攻撃に対する反論
(仲田洋美 神宮外苑ミネルバクリニック2020/5/16)【小見出しとごく一部のみ引用】

  • 公衆衛生学とは?
    厚生労働省の医系技官たちは,殆どが米国の大学院に留学し,公衆衛生学をおさめて帰国します.
    ですので,彼らは 感染症のパンデミック阻止 の専門家だと言えます.
  • 感染症専門医とは?
    要するに,感染症専門医はあくまでも,『臨床』,つまり目の前の患者さんを診療する能力を培った専門医です.
    これに対して,目の前の患者さんの診療ではなく,大きな目で,たとえば職業病の予防や慢性疾患の発生を防止するという観点で、人間の集団を仮想診療する能力を培ったのが公衆衛生の専門家と言えます.
    したがって,医系技官たちは 国民を全体として診療する超スペシャリストなのです.
    なので.感染症のパンデミック阻止の技量は 
    医系技官(公衆衛生学博士)>>>>>>>>岩田健太郎
    となり、岩田先生なんて,吹けば飛ぶようなお方ですが.
    厚生労働省の皆さん,岩田先生がDP号の件でおかけした迷惑に関して,内科学会の一員として謝罪申し上げます m(_ _)m
  • 医系技官のキャリアパスとは?
    このように,少しは臨床もしつつ,政策に携わるという本業をしています.
  • というわけで
    カミチャマ(上昌広氏)は,
    東大血液内科⇒がんセンターとか⇒東大医科研で医療ガバナンス学教授?(寄付講座というお金を企業が出して設置する講座です.スポンサーはアイン薬局でした.)⇒2年更新の何回目かの途中で寄付講座が打ち切られNPO設立
    という経歴なので.
    全然公衆衛生学を学んでもないですよね?
    そんな彼に 医系技官を非難する能力も資格もないと思うのは私だけでしょうか????????
    みなさん.この優秀な医系技官たちのおかげで,日本は正しい政策を粛々と実行して、現在のところCOVID-19による死亡の少なさで世界から注目を浴びています.
    どうか,彼らを正しく評価してください.よろしくお願いいたします. (^_^ゞ


コロナ問題を議論する「専門家」は本当に信頼できるのか(秋山進 ダイヤモンド・オンライン 2020/5/18)【小見出しのみ引用】

  • 「専門家」の話はどこまで信頼できるのか
  • 「領域を越境」した専門家の意見をどう見るべきか
  • 真の専門家か、エンタメ的コメンテーターか、見る者の情報リテラシーが問われる


高山義浩医師のfacebook【ごく一部のみ引用】岩田健太郎

岩田 健太郎先生 活発な先生の分析からいつも学ばせていただいております。そのことに敬意を示しつつも、3月27日のフライデーの記事にて困惑しましたので、SNSにて失礼いたします。

私は『船から降りてください』とは一言も申しておりません。むしろ、クルーズ船の現場から「ちょっと困った人がいる。いろいろな人を呼び止めて感染対策のことで注文をつけている」との連絡があり、これはマズいと思って先生に連絡をとったのです。

今回、私の名前と所属を開示したうえで、私の発言について事実と異なることを述べるのは、さすがにルール違反です。

そうした私なりの先生へのサポートとは真逆の発言を私への確認もなく公開されたことに、とても残念な気持ちでいます。すでに発刊された週刊誌ですから、取り返しはつきませんが、何らかの対処いただけることを願っています。
2020/3/30


【偽善の帝王】上昌広など:続6・COVID-19をめぐるテレビ出演医師たちの嘘【本当はどうしたらいいのか】(仲田洋美 神宮外苑ミネルバクリニック2020/3/7)
【小見出しのみ引用】

  • 新型コロナはPCRでスクリーニングすべきじゃない、じゃあどうしたらいいの?
  • まずは正しく敵を知ろう
  • 型コロナウイルス感染に特徴的な症状とは?
  • 今すべきこと=感染制御
  • 結局一般の人たちはどうしたらいいのか?


【偽善の帝王】上昌広など:続5・COVID-19をめぐるテレビ出演医師たちの【お勉強不足】を暴く(仲田洋美 神宮外苑ミネルバクリニック2020/3/4)
【小見出しのみ引用】

  • 希望したら受けられるようにしろ」「とにかくそれで早期発見しろ」という上さん(医者)久住さん(医者)岡田晴恵さん(薬剤師)大谷さん(内科専門医、呼吸器専門医)というテレビでうるさい自称専門家どもの主張をどう解釈したらいいのか?
  • 新型コロナのスクリーニングにPCRを使用すべきではない理由
  • 新型コロナをPCRだけで診断しちゃいけないならどうするの?


【偽善の帝王:上昌広】【新型コロナ】なぜPCRの感度が30%程度と低いのか?
(仲田洋美 神宮外苑ミネルバクリニック2020/3/2)
【小見出しのみ引用】

  • 新型コロナウイルスはRNAウイルス
  • BioRxivに投稿された論文より
  • ところで、国立感染症研究所のプロトコルは大丈夫なのか?
  • BioRxivからもう1本
  • 新型コロナウイルスのPCRは結局のところなぜ感度が悪いのか?


ワイドショーの新型肺炎情報は医師の発言であっても間違いだらけ、不安を煽るだけ(桑満おさむ 五本木クリニック2020/2/29)
【小見出しのみ引用】

  • ワイドショーはなぜPCR検査にこだわるのだろう?
  • PCR検査で早期発見したら早期治療につながり重症化を防げるか?
  • 医師が直接公的機関にPCR検査を依頼しても、拒否された、との話の疑問点
  • PCRはとにかく必要、じゃあ、偽陽性・偽陰性問題について


【偽善の帝王】上昌広【参謀】久住英二【その他】大谷義夫・(薬剤師)岡田晴恵:続3・COVID-19をめぐるテレビ出演医師たちの虚言を暴く(仲田洋美 神宮外苑ミネルバクリニック2020/2/28)

【偽善の帝王】上昌広【偽善の王子】岩田健太郎:続2・COVID-19をめぐるテレビ出演医師たちの虚言を暴く(仲田洋美 神宮外苑ミネルバクリニック2020/2/23)
【ごく一部のみ引用】

岩田さんは、教授になって、感染症学会などでちゃんと認めてもらうことにより、いろいろなことを変えていける立場の人であるにもかかわらず、自分が正しいとだけ妄信し、相手がどう受け止めるのかを考えずに主張だけすることを繰り返してきたので、問題児だという認識がアカデミアでは大方で、彼が何を言っても皆さん動かなくなってしまったんです。言ってることは「おおむね」正しいので非常に残念です。これに関しては同じ感想を上昌広さんにも持っています。


【偽善の帝王】上昌広 【偽善の王子】岩田健太郎:続・コロナウイルスをめぐる医師の報道とのかかわり方について(仲田洋美 神宮外苑ミネルバクリニック2020/2/22)
【ごく一部のみ引用】

まずはクライシスというのは収めなければならないんですよね。なので。今は責任論を問うている場合ではないと思います。
今必要なのは、「明日をよくするためにどうするか」ということであって、岩田さんのように騒ぎ立てて外国人記者クラブで日本のダメさを世界にアピールすることではありません。


【偽善の帝王】上昌広 【偽善の王子】岩田健太郎:コロナウイルスをめぐる医師の報道とのかかわり方について(仲田洋美 神宮外苑ミネルバクリニック2020/2/20)
【ごく一部のみ引用】

彼は正しいですよ。本当に。正しいです。言っていることは。でも、やり方はどうでしょうか?
上さんや岩田さんがいろいろ言われるのは、和を乱すからではないと思います。アジテートが目的のように見えるからじゃないですか?


記録として【分かりやすく】岩田教授の告発に高山義浩医師が猛烈反論!(ひーちゃんの好奇心 2020/2/20)

上昌広医師の「「新型肺炎」日本の対策は大間違い」、は大間違い(岩田健太郎 BLOGOS 2020/2/5)
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8.新型コロナウイルスとBCG

新型コロナにまつわるBCG、降圧薬、イブプロフェンのその後(忽那賢志 Yahoo個人 2020/5/16)

現時点では残念ながらBCG接種による新型コロナの予防効果に関する明確な根拠はありません。

「BCGワクチンが新型コロナに有効」は本当か?(忽那賢志 Yahoo個人 2020/4/4)
新型コロナウイルスとBCG (大隅典子の仙台通信 2020/3/28)
●PDF結核ワクチンBCG─日本の貢献(戸井田一郎 2011)
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9.関連エントリー

COVID(新型コロナウイルス肺炎)の国別感染者数、死亡者数
PCR検査の意味(感度、特異度、偽陽性率、偽陰性率)
PCR検査とは、検査キットとは
【基礎01-1】ウイルス、ワクチン、抗ウイルス薬
かぜ、インフルエンザ、抗菌剤(抗生物質、抗生剤)、などの勉強ノート
粒子状物質の粒径チャート、フィルター・マスクの種類、粒径分布、粒子モード
MERSに関するリンク集(メモ)
RSウイルス感染症とは

【メモ】
COVID-19は発症2-3日前から直後が感染力のPeak(感染症診療の原則 2020/4/16)
環境表面のウイルス除染ガイダンス(日本リスク学会 2020/4/14)
●PDF新型コロナウイルス感染症のクラスター(集団)発生のリスクが高い日常生活における場面についての考え方(新型コロナウイルス感染症対策専門家会議 2020/3/9)
新型コロナウイルス感染症のクラスター(集団)発生のリスクが高い日常生活における場面についての考え方
新型コロナ、満員電車や映画館は危なくないの?専門家に聞きました(山崎春奈 buzzfeed 2020/3/4)
新型コロナ、中国の患者7万例の特徴(小路浩史 Medical Tribune 2020/3/2)
新型コロナウイルス感染症まとめ(yahoo)
相談・受診の目安
『続・人類と感染症の歴史』の第9章「SARSとMERS」を公開します。(丸善出版)2020年7月までの公開を予定
新型コロナウイルス2019-nCoVに関する情報(守屋章成医師作成)
NHK NEWS WEB 特設サイト 新型ウイルス肺炎
新型コロナウィルス、日本のカルト団体や偽科学団体、それに類する団体はどう動いているか?(藤倉善郎 ハーバー・ビジネス・オンライン 2020/3/5)
[ 2020/06/22(月) ] カテゴリ: COVID-19関連 | CM(0)
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