ポストさんてん日記

放射線・エネルギー・環境・化学物質・食品などの情報をアーカイブとして整理すると同時に、徒然につぶやいています。 リンクはご自由に。

新聞の論調、大手メディアの劣化、東電に加担する記者クラブ

[ 2011/07/23 (土) ]
タイトルに関連する4点の記事をピックアップした。

1.新s あらたにす7月20日の新聞案内人 ストレステストを機能させるには 竹森俊平 慶應義塾大学教授

【(見出しからは外れる内容となるが)一部のみ抜粋】
 現在の新聞の論調に共通しているのは、菅総理に行政能力がないということと、早く退陣すべきだということだが、他の点では違いがはっきりしてきた。朝日が「脱原発」の旗色頭を鮮明にする一方で、読売は、菅総理の原子力政策の一貫性のなさに批判が集まっているといった情報を載せて、脱原発といった議論からは距離を置いている。これだけ朝日が朝日らしく、読売が読売らしくなり、両者の主張に鮮明な違いが出てきたのは久し振りではないか。
 日経はその中間というよりは、読売に近い立場で、「ともかく電気がないと日本経済は大変なことになる」と、困惑しているというのが最近の論調か。自民党が選挙で負け、民主党政権が誕生したときにも、それほど国内における政治意見の対立は目立たなかったが、今はそれがはっきり見られる。
 一方に「原発推進派」がいて、もう一方に「原発反対派」がいて、二人が議論したあとにビールで乾杯して打ち解けるということは考えにくい。だからこの政治意見の対立は、真正な対立だ。そのような分裂が生まれたという点では、ようやく日本の政治も先進国型になってきたといえる。

【つぶやき】
 このサイトは、朝日・読売・日経の共同運営?のせいか、好意的な記事になっている。
 確かに、各紙がそれぞれの立場を明確にして主張すること自体は問題ないが、事実を隠したまま自己に有利な主張をして誘導するのは問題だ。
 例えば、読売の原発コスト・電気料金に関連する記事は、あまりにもひどい。すでに露呈している「原発のコストは安いと言う経産省のまやかし」「電気料金の構造の問題点」をそのままにして話を展開している提灯記事には、あきれるばかりだ。


2.ウォール・ストリート・ジャーナル 7月20日の【日本版コラム】なぜ赤旗ばかりがスクープ飛ばすのか―「やらせメール」「ネット監視」など

【一部引用】
 九州電力の原発に関する「やらせメール」が注目を集めた。また、資源エネルギー庁が「不適切・不正確な情報への対応」のために新聞やインターネットを監視し、原発に関する言論を収集していたことも判明した。このニュース、どちらも日本共産党の機関紙「しんぶん赤旗」が報じたスクープである。
 ジャーナリズムが帯びている役割は、国民にとって大切な問題であるのに、なぜか知らされていない出来事を世の中に知らせるというのがひとつである。そして、もうひとつ非常に大切なのが、権力の監視という役割である。
 九州電力そのものは民間企業だが、原子力発電という国家的な事業を担っており、政府の方針とも密接に関わっている話である。その半国家企業が世論を誘導する「やらせメール」問題を起こしたのだ。また、資源エネルギー庁の件はまさに権力そのものに関するニュースだ。このように、権力が暴走しないよう監視を行い、暴走の危険性が高まった時は、取材を繰り返して真実を暴き出して市民に伝えるというのが、ジャーナリズムの理想的な姿であり、負わなければならない最大の責務でもある。
 さて、これだけ大きなスクープが2本、なぜ間をあまり置かずに赤旗から出てきたのか。言い方を変えると、なぜ赤旗からしかこうしたスクープが出ないのか。私はこれを単なる偶然とは見ていない。誤解を恐れずに言えば、また陳腐な言い方ではあるが、既存の大手メディアの劣化が著しいように感じるのだ。
 九州電力の件は、経済産業省が主催し6月26日にケーブルテレビで放送した県民向け説明番組が発端となった。その番組にやらせメールが送られていたことを赤旗が報じたのは7月2日だが、当初はあまり反響がなかった。しかし、6日の衆院予算委員会で共産党の議員がこの件について取り上げ、九州電力の真部利応社長が同日夜に記者会見で謝罪すると、急に大きな問題として他のメディアも取り上げ始めるという展開を見せた。
 やらせメールの依頼という重大なニュースを当初は赤旗のみが報じていたという事実だけは残るのだ。
 経緯はどうあれ、結局のところ、やらせメールに関して多くのメディアが大々的に報じるようになり、玄海原発の運転再開に「待った」をかける動きに変わったことはご存じの通りである。
 原発をめぐっては、一部の人々がなんとか隠しおおせたいと願うようなネタはまだ尽きないはずだ。次こそは赤旗以外の社に、権力への遠慮をすることなく、また簡単に諦めることなく食い下がって、鮮やかなスクープを放って欲しいと期待している。
金井啓子(かない・けいこ)

【つぶやき】 
 “既存の大手メディアの劣化が著しい”全くそのとおりだ。
 なぜそうなのか?色々な原因があるのだろうが、一つは、大手メディアが“原子力ムラ”の主要構成員だからだ。次の3.4.にその一端としての具体例が示されている。


3.風紋さんのブログ『語られる言葉の河へ』の7月20日のエントリー、【震災】原発>東京電力の情報隠蔽に加担した記者クラブ
上杉隆(ジャーナリスト/自由報道協会代表)「3・11以降の『今ここにある、そして加速度的に悪化していく危機』を語る。『我々は、今、大本営発表の時代と同じ世界にいる』」(「SIGHT」2011年夏号)
の内容が紹介されている。一読をお勧めしたい。

4.サイト「HUNTER」の6月6日の記事
九電側、担当記者に便宜供与マンション別室で酒食提供~問われる報道の信頼性~ 

【追記01】
BLOGOS 9/16 ネットが暴いた記者クラブメディア暴言事件の顛末-【田中龍作】

【追記02】
WSJ 9/16 【日本版コラム】海外メディアの福島原発報道は客観的か―この疑問に答える有益な1冊

【追記03】
田中龍作ジャーナル10/8 「小沢記者会見」報道のウソを暴く―TBSキャスターの掟破り
[ 2011/07/23(土) ] カテゴリ: 東電問題,原子力ムラに関す | CM(0)
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