ポストさんてん日記

放射線・エネルギー・環境・化学物質・食品などの情報をアーカイブとして整理すると同時に、徒然につぶやいています。 リンクはご自由に。

(メモ)不条理の壁を越えて、原発事故の子どもへの健康影響

[ 2017/08/10 (木) ]
追記。 2017/9/19
(上記までの追記・更新記録は割愛)
初回公開日: 2017/8/10


自分用にリンクのみのエントリーです。
以下、原則として新しい順

目次

「福島で次世代に放射線被曝の影響は考えられない」ということ―日本学術会議の「合意」を読みとく(服部美咲 SYNODOSシノドス 2017/9/19)
原発事故の子どもへの健康影響(越智小枝 IEEI 2017/9/4~12)
不条理の壁を越えて(服部美咲 SYNODOSシノドス 2017/4/27、2017/9/5)
繰り返された報道による言葉の暴力、「福島産」への正しい理解を(林智裕 WEDGE Infinity 2017/8/6)

【小見出しと一部のみ引用】

  • 日本学術会議の報告
    2017年9月1日、日本学術会議の臨床医学委員会放射線防護・リスクマネジメント分科会が、「子どもの放射線被ばくの影響と今後の課題―現在の科学的知見を福島で生かすために―(PDF)という報告書(以下『9.1報告』と表記)を出した。
    特に後者の「次世代への影響が考えられない」ということについては、すでに「科学的に決着がついている」とも明言している。
    しかし、こういった国内外の大多数の専門家の合意する知見について、国内のマスメディアがこれまで十分に報じておらず、さらに悉皆(しっかい)検査がいたずらに続けられていることや、ことあるごとに「甲状腺がんが発見された」とテレビやインターネットを中心に報じられることにより、住民の不安は増幅されている。
    現在の福島の子どもの心身の健康を損ない得るのは、放射線被曝よりむしろ過剰な不安を煽るような報道や偏見であるともいえる。
  • 引用文献の「数と質」
    9/12に日本学術会議の「原子力利用の将来像についての検討委員会原子力発電の将来検討分科会」が提言を出している(以下『9.12提言』)。
    この提言の中で、『9.1報告』が挙げるような国内外の知見に対して、「初期の内部被ばくの調査がほとんどなされていなかったことから健康被害が認められるレベルではないという見解の信頼性を問う」などの反論を試みているものの、この部分の引用文献は査読のない一般向け書籍(『見捨てられた初期被曝』岩波科学ライブラリー)からのものであり、科学的な提言がされる根拠としては乏しいと言わざるを得ない。
    今回挙げた『9.1報告』『9.12提言』について、「引用している文献の数と信頼性」という視点から検討してみよう。
    『9.1報告』が引用している文献の数は84件であり、、、、
    一方、『9.12提言』で、「福島の子どもや住民の放射線被曝による健康影響」というテーマについて引用している文献は、法律や調査結果のデータ引用などを含めて10本に満たない。そして、数の少なさ以上に問題にすべきは引用文献の「質」である。
    『9.12提言』に引用されている文献のうち1本は、前述の通り、査読付き論文ではなく一般向け書籍である岩波科学ライブラリーからの引用であり、著者は匿名のTwitterアカウントとなっている(実名および所属等不明)。
    また、うち2本(福島県立医科大学安村誠司教授論文、国立国会図書館労働課高野哲氏論文)については内容にかかわる部分ではなく、アンケートの「回答率が低い」という箇所で両者が併せて引用されているにとどまる。
    内容にかかわる査読付き論文は2本が引用されている。また、このうち岡山大学津田敏秀教授の論文はUNSCEARの2016年白書で「重大な欠陥がある」として却下されている。
  • 「両論併記」はすでに公平ではない
    今回検討したように、同じ日本学術会議の報告と提言であっても、その信頼性は大きく異なる。マスメディアは「両論併記」をすることで公平な立場を保とうとする動きに出ることが少なくないとよく指摘されるが、このように信頼性や科学的な合意の度合いがまったく釣り合っていない論を同じスペースを使って両論併記することは、かえって公平性を損なう
    これまで検討してきたとおり、信頼性について疑問を生じざるを得ない『9.12提言』の中で言及された「福島の子どもや住民の放射線被曝による健康影響」について、マスメディアが両論併記をはかったとすれば、それは公平であるとはとてもいえない
    原発事故後、6年半をかけて国内外の科学的知見が積み上げられてきた。たとえ事故当時は、データが出揃わずに両論併記できたテーマであっても、国内外の科学者の間で検討や議論が十分にされた上で合意が行われ、科学的にはすでに決着がついているケースが少なくない。
    福島の住民が心身ともに健やかに日常を送り、また県外で不当な偏見にさらされるようなことがないようにするためにも、こういったすでに決着がついている科学的事実について、公平な視点で、県内外に対して広く、正確に伝えることが、今マスメディアにもっとも求められている役割のひとつと言えるのではないだろうか。


【メモ】坂村健の目:被ばく影響、科学界の結論(坂村健 毎日新聞 2017/9/21)

原発事故の子どもへの健康影響(越智小枝 IEEI)

(その1):その特性、2017/9/4

【小見出しのみ引用】

  • 子どもの特性
  • 疫学的な難しさ
  • 社会的「自粛」


(その2):放射線被ばく量、2017/9/7

【小見出しのみ引用】

  • 外部被ばく線量
  • 内部被ばく線量:セシウム
  • 内部被ばく量:ヨウ素
  • データ解釈の落とし穴


(その3):肥満、2017/9/12

【小見出しとごく一部のみ引用】

  • 運動量の変化
  • 肥満
  • 拡大する格差
    災害による健康影響について考える時に忘れてはいけないことは、災害の影響は万人に均等ではない、ということです。元々社会に存在する格差や脆弱性(vulnerability)が、災害の時により顕著となる、という災害の特性を考えれば、平均値だけを見ていると本当の被害の大きさを見落としてしまう可能性があると言えるのです。数値データを知ることは大切ですが、私たちは「平均値」に現れない少数の弱者の存在を常に忘れず、データと社会の両者を解釈していかなくてはいけないと思います。


不条理の壁を越えて(服部美咲 SYNODOSシノドス)
福島の人びとを苦しめている、デマや偏見による理不尽な差別があります。「STOP!福島関連デマ・差別」がお届けするシリーズ「不条理の壁を越えて」では、そうした経験をひとつずつ丁寧に集めていきます。
すべての子どもたちが福島に生まれたことを誇りに思えるように / 南相馬・番場さち子さんに聞く(服部美咲 2017/4/27)

【小見出しのみ引用】

  • 共に学び、憩う居場所づくり
  • 「放射能を浴びたパソコンなんか、返されても困ります」
  • 小さな力でも立ち向かう
  • 「こんな差別を受けてきたのか」
  • 福島に生まれたことに誇りを持って
  • ファンクラブ「STOP!福島関連デマ・差別――ともに「デマ・差別」を解決する道を」へのご加入を!


「あたりまえの日々を生きたいだけです」―福島の住民の小さな声を聴く(服部美咲 2017/9/5)

【小見出しのみ引用】

  • はじめに
  • 「福島県民は来るな」
  • 「私の6年が吹き飛ばされた」
  • 大人が子どもたちのためにできること
  • 信頼できる情報源を


  • 福島の漁業者はなぜ処理水放出に反対しているのか
  • EUが福島産品の輸入規制を解除へ
  • カタールで人気を博す福島県産米
  • UAEからの予約注文も順調
  • 時計の針を止めたままにするのは、もうやめよう

[ 2017/08/10(木) ] カテゴリ: 総合的な事 | CM(0)
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