ポストさんてん日記

放射線・エネルギー・環境・化学物質・食品などの情報をアーカイブとして整理すると同時に、徒然につぶやいています。 リンクはご自由に。

(メモ)ワセダクロニクルの“買われた記事”シリーズ

[ 2017/06/06 (火) ]
買われた記事08を追記。2017/6/6
ニセ科学/医学・疑似(似非)科学に関する有用情報へのリンク集から独立・単独化:2017/5/8


『ワセダクロニクル』(渡辺周編集長)というジャーナリズムが、「医薬品の新聞記事がカネで買われた記事だった」との調査報道をシリーズで発信しています。自分用にメモでアーカイブしています。

発信日表題 
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2017/2/1

買われた記事01
電通グループからの「成功報酬」
脳梗塞、抗凝固薬電通、電通パブリックリレーションズ(電通PR)、(一社)共同通信社(社団共同)、㈱共同通信社(KK共同)
  • 8紙に掲載
    健康日本21推進フォーラム(理事長・高久史麿東京大名誉教授)
  • 目的は「抗凝固薬広報支援」
    バイエル薬品、イグザレルト
  • 巧妙な誘導
  • 二つの共同は「表裏一体」
  • 「ズルズルっと」
  • 報道用資料は電通グループが作っていた
2017/2/9

買われた記事02
「国の看板」でビジネス
  • 顧客企業の「メリット重要」
  • 「国の看板」で製品の「活用を狙う」
  • 「だまされたな」
  • 「理事長をやめたい」
2017/2/21

買われた記事03
「命にかかわる記事は載りやすい」
  • 「ネタが悪いことも当然ある」
  • 今度は60万円が支払われた
  • 心房細動患者が「従来推計の2倍」
  • 「親と子は分かれていないですよ」
  • 「ひぇーーっ」
  • 「医療人として反省」
2017/3/2

買われた記事04
共同通信からの「おわび」
アダパレンゲル(ニキビ治療薬)、
  • 共同通信の「おわび」までの主な動き
  • 記事を書いたのは「カネの窓口」
  • 共同通信の記者が独自取材」と回答
  • 再確認で一転「おわび」
  • 編集局も「了承」
  • KK共同の記事執筆が常態化か?
  • 共同通信社長は取材断る
2017/3/27

買われた記事05
20年前には始まっていた
  • 処方薬は広告制限、でも記事ならば...
  • 少なくとも2005年には
    アステラス製薬 リピトール(高脂血症治療)
  • 「カネの窓口」記事作成、共同通信「知らんふり」
  • 「医療情報センター長」ではなくなった
  • 「いくらいくらって電通の方からくる」
  • 「みんなやってる」
  • 「回答を控えます」
2017/4/20

買われた記事06
  • 電通株主「ステマ広告のような手法、断固放棄を」
  • 電通役員「広告か記事か読者混乱、規定見直す」
  • 共同労組が団交、事実関係や見解を質し「調査結果の公表を」
  • 電通PRが事務局の組織、解散
  • 解散理由は「運営費と理事の高齢化」
  • バイエル社員が内部告発
2017/5/24

買われた記事07
医学論文にも利用されていた
健康日本21推進フォーラム」の患者調査の結果が使われたのは、共同通信の記事だけではなかった。医療学術誌に掲載された医師の医学論文にも使われていたことが明らかになった。
記事だけではなく、医学論文の作成をめぐってもカネが動き、製薬会社の宣伝のために行われた調査が拡散していったのではないか。そんな疑いを持った。
  • 電通グループ利用の患者調査が医学論文で引用
    問題の論文は、宮崎県日南市で開業する江藤琢磨医師(57)を筆者として2013年12月、医療学術誌「PROGRESS IN MEDICINE」に掲載されたものだ。共同通信の記事配信と同じ年である。
    江藤医師の論文のタイトルは「抗凝固療法中の心房細動患者における服用方法の嗜好性とアドヒアランスへの影響―アンケート調査からの考察―」。
  • 「論文で権威付け、販売促進」
    江藤医師の論文では薬の名称として「リバーロキサバン」が出ているだけだ。「イグザレルト」の名称がない。薬には成分名と製品名の二つがある。「リバーロキサバン」は薬の「成分名」だ。これがバイエルが販売する薬の「製品名」になると「イグザレルト」になる。医師や薬剤師ら専門家であればすぐにわかることだ。
  • 「江藤データ」、リーフレット4種類と記事スタイル広告8種類で利用
  • バイエルからの謝礼は10万円
  • 「先生は添削した」
    問題の論文を実質的に執筆したのは江藤医師ではない可能性が出てきた。
    論文は掲載から約2年が経った2016年1月に取り下げられた。
  • 「イグザレルト」論文26本にバイエルマネー
    「PROGRESS IN MEDICINE」を調べてみると、イグザレルトの販売が開始された2012年から2016年までで、江藤論文以外に33本あった。
    その33本のうち26本は、論文の末尾に「論文の作成、および投稿に関する費用はバイエル薬品株式会社が負担した」と記されている。
    また、電通PRが事務局を務める「健康日本21推進フォーラム」の心房細動患者への調査を引用している論文も3本あった。この3本はすべて、自院での「使用経験」について患者調査をまとめたもので、そのうち二つの論文のタイトルに「イグザレルト」という商品名が入っている。
  • 「『健康日本21推進フォーラム』が調査したわけではない」
    「健康日本21推進フォーラム」は、厚生労働省の施策を応援する公的な目的のもと、企業が会員となって作られた組織だ。そうすると、会員企業ではないバイエルが「健康日本21推進フォーラム」の調査にカネを出し、「健康日本21推進フォーラム」の看板を利用してイグザレルトの宣伝をしたということにならないだろうか。
    命にかかわる病気の薬についての調査は影響が大きい。実際、この調査の結果はあちこちで使われている。そんな重要な調査の費用の出所が分からない上、調査主体もあいまいだと、当の「健康日本21推進フォーラム」の事務局長がいう。一体どうなっているのか。
  • 立場の弱い患者にしてみたら
    電通グループは、「健康日本21推進フォーラム」が発表した心房細動の患者調査を共同通信に記事にしてもらい、記事が配信されたら共同通信側にカネを払う。バイエルは、「健康日本21推進フォーラム」の患者調査を引用した論文をつくり、筆者となった医師にカネを払う――。そんな構図だ。
2017/5/31

買われた記事08
共同通信、「対価を伴う一般記事を廃止」
河原局長が2017年5月26日、共同通信労働組合に対して「対価を伴う一般記事」の配信を今後は廃止する方針を示した。
  • 共同通信幹部「報道機関の有り様に疑念」
    河原局長はこれまで、ワセダクロニクルに対して次のように回答している。
    KK共同社団共同の100%子会社ですが、紹介された内容の扱いについては一般のPR会社と同じで、社団共同編集局が取材し、厳しく見極めて『記事化する価値がある』と判断した場合に限って配信に至っています」
    それが一転、報道機関として「疑念を抱かれる」と認めた。さらに今後の方針としてこう語る。
    「成功報酬型のPR事業というのは完全に排除していこうということだ」
  • 「誤解を生じさせかねない」のに、社内調査結果は公表せず?
    労組は、社内調査の結果を公表することを求めている。だが、河原局長は労組に対してこういっている。
    「(ワセダクロニクルは)われわれが答えていることの趣旨を必ずしも正確に反映した形で対応していただいていない」
  • KK共同を「チェック」、独立機関を設置
  • 地方紙は「共同通信に確認したが…」
    以下に、ワセダクロニクルの1月中旬の質問状に対する地方紙の回答内容を紹介する。
    (略)
    地方紙の多くに共通しているのは、「共同通信が対価を受け取ってはいないというのだから」と、共同通信側の説明に寄り掛かろうとする態度だ。読者への説明もしていない。
    電通もすでに社内規定の見直しを2017年3月30日の株主総会で表明している。しかしそれを対外的には公表していない。
    記事をめぐってカネが動いていた。それを私たちが重大だと考えたのは、患者の命にかかわることだからだ。
    しかし電通共同通信も、それによって影響を受ける患者やその家族に事実を知らせないまま、内部だけで問題の処理を進めようとしているように見える。
    ワセダクロニクルでは、共同通信から問題の記事の配信を受け、掲載した地方紙に対して、読者に対する説明責任を問うていこうと考えている。

【参考】
激震!「ワセダクロニクル」スクープの舞台裏(山田俊浩 東洋経済オンライン 2017/2/8)
ついに日本にも新しい形の調査報道メディアが誕生した。
ワセダクロニクルは、早稲田大学ジャーナリズム研究所(所長:花田達朗)のもとに作られた非営利の調査報道メディア。同研究所の招聘研究員でもある渡辺周編集長が手掛けた創刊第1弾は、人の命にかかわる医薬品の記事に金銭が支払われていた、という衝撃的なもの。問題となっているのは電通グループと共同通信社である。さっそく渡辺編集長に会い、今回の調査報道に懸けた思い、そしてワセダクロニクルが目指すものを聞いた。


ワセダクロニカルが報じた、共同通信スキャンダルで問われる日本のマスコミのデータジャーナリズム(坂本英樹 オルタナティブブログ 2017/3/3)
日本のマスコミが、共同通信が配信する記事を拾って見出しをつけて流すのをメインとしているわけで、そこに買われた記事が混じっていたというのは由々しき問題です。
[ 2017/06/06(火) ] カテゴリ: ニセ科学,デマ,怪論文 | CM(0)
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