ポストさんてん日記

放射線・エネルギー・環境・化学物質・食品などの情報をアーカイブとして整理すると同時に、徒然につぶやいています。 リンクはご自由に。

割高LNG家計に重荷/原発代替 調達費 世界一

[ 2011/07/01 (金) ]
少々古い記事だが、表題は読売新聞 6月10日記事の見出しである。(電子版は無い様だ)

なお、LNG(液化天然ガス)の輸入量は、2009年度では約6,635万tで、世界のLNG輸入量の約35%を占める世界最大のLNG輸入国だ。さらに、輸入量の6 ~7割程度が電力会社による発電、残りがガス会社の比率だ。

【部分的に引用】

 日本の調達価格は欧州などと比べ高いとされている。
 6月上旬の長期契約の基づく日本のLNG調達価格は、欧州よりも3割程度高い水準。
 石油天然ガス・金属鉱物資源機構の石井彰特別顧問は、「日本は世界一高いLNGを買わされている」と分析する。「量の安定確保を優先し、安値で調達する努力をしていない」と指摘する。その理由に、電力各社は事実上の地域独占で、燃料費の高騰分は電気料金に転嫁できる点を挙げる。
 欧州では、パイプラインで送られるロシアの天然ガスの価格交渉で、中東などのLNG価格を引き合いに出しコストを削減するという。

【つぶやき】

 総括原価方式の欠点が現れている。
 事業にかかった総費用に対して一定比率で利益を計上しこれを電力料金とする仕組なので、電力会社は費用が増えれば増えるほど、利益が増えることになる。仮に電力会社が経営努力によってコストを削減すると、電気代は値下がりし、結果として自社の利益額も減少する。
 下の情報のような天然ガスの需給情勢の中で、日本国民だけが、高い値段を強いられている。
 この手の情報をピックアップしてたら、きりがないのかも知れない。電力政策そのものを変えないと!
 政策として、“発送電分離を前提とした電力自由化の方向明確化”を打ち出す事が必要だ。
 ところで、ガス会社もLNG(液化天然ガス)を購入しているが、同じ価格なのかな?



(以下も、少し関連する記事)
ウォール・ストリート・ジャーナル6月7日 IEA、「ガス黄金時代」の到来を予想

【部分的に引用】

 国際エネルギー機関 IEAは、安価な天然ガスの一段の増加と中国の燃料需要増大や福島第1原発事故が相まって、「ガス黄金時代」の下地が整った可能性があるとの見解を示した。

 天然ガスの世界消費量は2035年までに50%以上増え、エネルギー需要に占める比率は現在の21%から25%超に拡大する可能性がある。
 天然ガスは石炭や石油に比べると二酸化炭素排出量は少ないが、化石燃料であることに変わりはなく、利用量が増えれば温室効果ガス排出量の増加、ひいては地球温暖化につながると警告する。ガス利用増加は、再生可能エネルギーや原子力といった低炭素エネルギーの利用の減退を意味する。

 国際天然ガス市場は、エネルギーの将来に多大な影響を及ぼす革命のまっただ中にある。米国では、水圧破砕など技術の進歩により、新たなガス田での生産が増加してきた。そうした技術は、中国など大量のシェール(頁岩)ガス資源を持つ他国でも導入されつつある。向こう25年について、ガス生産増加の40%を非在来型ガスが占めると予想している。
 シェールガス革命を受けて世界ガス埋蔵量が大幅に上方修正された。現在の生産水準を250年以上維持できるだけのガスがあるという。政治的に不安定な中東に集中する原油と違い、ガスは地理的に分散しており、エネルギー安保の面で魅力的だ。

 シェールガスの増加と時を同じくして起こったのが液化天然ガス(LNG)取引の大幅増だ。福島第1原発事故も追い風だ。日本ではこの事故で原発の多くが運転休止を強いられたことからガス需要が急増した。また、長期的には、17基の原子炉停止を決めたドイツの需要が大幅に増加するとみられる。

 ただ、今後数年の国際ガス市場発展を左右するのは中国になりそうだとみている。同国は大気汚染の深刻な都市で、石炭発電からガス発電への移行を進め、ガソリンではなく天然ガスで走る商用車やバスを増やす計画のため、ガス需要が増大する見込み。
 IEAの「ガス黄金時代」シナリオによると、10年にはドイツ程度だった中国のガス消費量は、35年にはEU全体に匹敵する水準に増える。年間ガス生産が同年までに1兆8000億立方メートル増えなくては需要が満たせないが、これはロシアの現行生産量の約3倍に当たる。

 IEAはシェールガスのブームに警鐘を鳴らしている。水圧破砕による環境への影響の懸念があるため、非在来型ガスの生産見通しが「不透明」になっているという。業界は、水圧破砕は適切に行えば安全だと強調するが、飲料水が汚染される恐れがあると懸念する環境保全団体もある。

 IEAはIEAの大量ガス消費予想について、水圧破砕や過度の水利用、汚染リスクなどに対する住民の懸念を完全に鎮めるための業界の能力など数々の要因に左右されると指摘。「ガス会社はガス黄金時代を迎えたいなら、生産に黄金基準を適用する必要がある」と述べた。

【追記】
日経新聞 10/28 世界一高い天然ガスを買う日本
[ 2011/07/01(金) ] カテゴリ: エネルギー政策,発送電分離 | CM(0)
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