ポストさんてん日記

放射線・エネルギー・環境・化学物質・食品などの情報をアーカイブとして整理すると同時に、徒然につぶやいています。 リンクはご自由に。

(メモ その1)小池知事の豊洲対応を疑問視する論説

[ 2017/02/11 (土) ]
最終追記。2017/2/22
初回公開日: 2016/11/25


11月になって、あるいは、11月18日の豊洲市場の移転時期についての定例会見を受けて、小池知事の対応を疑問視する論説が増えてきた気がします。
小池劇場の本質的なところが問題視されていますね。
(自分用のアーカイブで、いづれも長文からごく一部のみを引用したものですので、正確なところは原文をご参照ください。)
なお、オリンピック会場見直し問題は、(メモ その2)小池知事の対応を疑問視する論説 に続きます。

【追記】メディアの対応を含めて少し広くピックアップしていきます。

以下、新しい順

小池都知事の焼き畑政治
農と島のありんくりん 2017/2/22

【ごく一部のみ引用】
小池氏翁長氏が重なって見えてきました。
両者に共通するのは、前任者が積み上げてきた事案のチャブ台返しです。
もっと他にやるべきことは山積しているだろうに、この両首長はこのテーマに政治生命をかけたいようです。やれやれです。
御両人に共通するのは、特定の問題をことさらあげつらって、それを自分の政治力に転化させるという手法です。
筋がよくない発想ですね。少なくとも行政官がやることではありません。
行政官ならば、いかに速やかに市場移転問題を解決するのかに力を傾注すべきです。

小池女史ときたら、豊洲の地下水で止まったきりで、首まで漬かったままで、いまや「悪者退治」ショーに熱中しています。

オリンピック・パラリンピックの会場見直しを叫んで、IOCまで巻き込んだ大立ち回りを演じたあげく、結果はご承知のとおり大山鳴動ねずみ一匹。

しかも結局はIOCとの密談決着です。透明性が泣きます。

実はこの3点は別々の次元の問題なのですが、小池氏がゴッチャにしてしまったために、まるで今までの都政の不透明性を解決しないと、新市場移転ができないようです。
その間どんどんと馬鹿げたコストが上乗せされていき、都財政を圧迫していきます。
会場の見直しで多少コスト減になっても、移転足踏みでの補償金・無駄な維持費で蒸発していきます。
その上移転の遅れは、オリンピックにも影響がでそうなのに、小池女史は知ったことではないようです。
こういう所が彼女の行政官としての適格性に、疑問符がつく部分です。

小池女史は悪い意味で政治的人間なために、移転問題を自分の新党づくりの起爆剤にしたいという政治的野心に奉仕させています。
くり返しますが、豊洲移転問題の1丁目1番地は地下水の安全性の問題です。そこから解きほぐしていかないから、混乱に輪をかけるのです。
今回マスコミがきちんと説明しないため、「ベンゼンが環境基準の何倍でたぁ」と騒いでいますが、地下水の「環境基準」は飲用した場合の影響を考慮して、環境省が定めている値です。

これでは小池さんの政治手法は、豊洲に火を着け、オリンピック会場に火を着け、なんとか政治的得点につなげるまで、あちこちに火を着けて回る焼き畑農業的政治です。
もう少し小池さんは、ましな政治家かと思っていました。


【ごく一部のみ引用】
脱原発急先鋒で、菅直人政権には全く文句を言わず、東京電力に全責任を押し付けてきた小島敏郎だけあって、、、、

そもそもの所で、佐藤委員が指摘する、いわゆる「未来への投資」の観点が小島敏郎らからは抜け落ちている事が解ります。

小池百合子の「モッタイナイ」は民主党の「コンクリートから人へ」と同じく、これら「未来への投資」を潰すものであること、つまりは、日本の未来を潰す、日本の成長を止めてしまうような共産主義の扇動ワードであることをどうか、わかって欲しいと思います。

公共事業とは。
未来への投資とは。

その事をもう一度考えなくては、これからもずっと日本の未来を国民自らが潰すことになりかねないと思うのです。


豊洲市場の政治利用はやめてほしい
高橋真理子 Yahoo!個人 2017/2/14

【小見出しとごく一部のみ引用】
豊洲市場がずっと「政争の具」であったことは否めないが、現在の小池百合子知事のやり方は政治利用の度が過ぎはしないか。移転の決断をずるずると先送りにすれば、補償金という目に見える負担だけでなく、移転を機に世界に打って出ようとしていた漁業関係者のやる気をそぐという目に見えないマイナスが出てくる。いや、すでに出ている。都議たちには、グローバルな視点から移転論議をしてほしいと切に願う。

  • 築地の再整備が頓挫して移転計画へ

  • 日本の漁業改革につながる議論を
    残念ながら、地下水の検査は土壌汚染の程度を見るために行われているのであって、市場では地下水を利用しないという事実は人々に伝わらなかった。都の専門家会議のメンバーが記者会見で「飲むわけではなく人体に影響はない」と話したことなどが新聞には載ったが、読者の多くは読み飛ばすか、「安心させようとして言っている」と信用しなかったのだろう。

    しかし、ここは冷静に豊洲と築地を比べてみるべきだと思う。

    漁業先進国は、とりすぎないルールを作り、漁業がもうかるような仕組みを作っている。そのルール作りが日本は遅れている。魚を輸出しようという発想も乏しい。しかし、日本が遠く北欧からサーモンをたくさん輸入しているのだから、日本から遠い海外へ魚の輸出もできるはずだ。そのためには屋根しかない築地市場ではダメで、空調管理や衛生管理の行き届いた豊洲市場が必要になる。
    海に囲まれた日本が漁業を輸出産業にしないでどうするんだ、と私は思う。都議会特別委員会のメンバーには、漁業と食品流通の現実を踏まえ、未来をみすえる議論をぜひしてほしい。


中西準子先生の論説

Twitter 2017/2/13 10:36
豊洲市場予定地の安全問題について書いた、拙文がWEBRONZAにupされました。土壌汚染対策法は、リスクと言う概念が入った、日本では珍しい先進的な法律だったのです。ぜひ、その精神を生かす運用をしてほしいです。

豊洲への早期移転が望ましい理由(朝日新聞社WEBRONZA 2017/2/13)

    【小見出しとごく一部のみ引用】
  • 豊洲市場に水道はあるの?
    大半は、市場では井戸水で魚や、まな板を洗うと考えて、ニュースを聴いていたようだった。
    もちろん、これは完全な間違いである。

    豊洲市場の場合、摂取経路が分からぬまま議論されている。これでは将来に禍根を残すのではないだろうか。

  • 土壌汚染対策法とは何か?

  • 環境基準が抱える問題点
    新聞やTVは、しばしば環境基準の何倍と言うが、環境基準とは何か?

  • (以下、有料でしか読めないのが残念)


【ごく一部のみ引用】
今回の件で食の安全についての関心が高まったのは結構だが、他の中央卸売市場に今回の判断基準を持ち込んだとしたら、どうなるのだろう?
今の東京で豊洲市場以上にきれいな土壌があるとは思えない。

じゃぁ遅まきながら移転しましょうと言えば、自らつけた火をどう消火するのか?知事は建てる前から豊洲の土地には疑義があったと発言してるし、今回もそれを公表してる。さんざん科学的知見を無視してきた知事に、意識高い系の多くの都民を、説得出来るのかどうか疑問だ。
いまさら何を言っても矛盾だらけになるのは明らかだ。

進むも地獄、退くも地獄の現状を作ったのは、紛れもなく小池知事自身だ。責任を取る気のない知事は、今回の東卸組合理事長選の結果と、都議選の結果をみて「これは皆さんがお決めになったことです」とかのたまって、とっとと逃げるのが、関の山だとオレは思っている。
かくして不幸にも都民は、史上最悪の都知事を戴いたことになるだろう。


豊洲市場移転問題で飛び交う「誤謬」と「偽説」
マスメディア報道のメソドロジー 2017/2/5

【小見出しとごく一部のみ引用】

  • 共産党とワイドショーによる豊洲市場の悪魔化
    豊洲市場問題においては、この悪魔化が豊洲市場と東京都を対象にして行われ、非科学的な風評が世間に溢れています。

    豊洲市場の風評を拡げる原動力となったのが共産党一部マスメディアのワイドショーであり、その内容は次に示す2つの[共産党の主張]に代表されます。

    そもそも「モーニングショー」の最大の勘違いは、司会者の羽鳥慎一氏が「これは良いこと/悪いこと」という【自然主義的誤謬】を乱発することです。

    ここで、羽鳥氏が説教臭く自然主義的誤謬を乱発するのは、ワイドショーを見る視聴者層の性向を考慮したことによるものと仮説設定できます。主観的倫理に基づく他人への説教臭い批判が主たるコンテンツであるワイドショーのメイン・ターゲットは、「スケープゴート」を批判することによって欲求不満を解消する情報弱者であるものと考えられ、羽鳥氏が個々の事案に対して「悪」を唱えることではじめて視聴者は「悪」を認識して怒ることができるというかなりおバカな図式が存在しているように思えます(笑)。豊洲市場問題は、情報弱者を怒らせて欲求不満を解消させるには格好のトピックであると考えられます。

  • 政局巷談家による豊洲市場問題の政局化
    築地市場の豊洲移転問題においては、ワイドショー報道の科学的合理性に大きな問題があると考えられますが、そんなワイドショーで幅を利かせているのが、もっともらしい検証不能な内部情報を自由に操って問題を煽っている伊藤惇夫氏、鈴木哲夫氏、二木啓孝氏などの自称「政治ジャーナリスト」です。

    豊洲移転問題において、「政局巷談家」が「豊洲への移転の可否」の根拠を何に求めるかと言えば、それは合理性を持つ「科学的考察」ではなく、常に「小池都知事の周辺からもれてくる声」に根拠を求めています。

    この意味で「ワイドショー」は、大衆に対する情報操作・心理操作・倫理操作のパワフルな道具となりうるコンテンツであり、報道番組よりもむしろ危険と言えます。

  • 反対派による偽説の流布
    2017年1月30日の夜のワイドショー「橋下×羽鳥の番組」で水谷和子氏は豊洲市場に対してシナリオのないリスクを繰り返し、果てには「地下空間の中に小さなショベルカーは入ってボーリングマシンは入らない」と自信満々に語りました。これは完璧なデマです(笑)。

  • 専門外の科学者によるシナリオなきリスク評価
    おそらく今回の武田(武田邦彦)先生の発言は専門外であり、誤解もあると推察しますが、【偽の権威者に訴える論証】による風評が発生する可能性がありますので発言は慎重にされるべきと考えます。

  • エピローグ
    羽鳥慎一氏や安藤優子氏のようなワイドショーの司会者は、説教臭く「安全と安心は違う」と繰り返し、豊洲市場に食の安全を求めますが、豊洲市場において食料品の安全性が危険に晒されることは演繹的にも帰納的にもありえません。「安全と安心は違う」という言葉によって良民は思考停止させられ、とんでもない過剰なレベルの安全を疑うよう心理操作されているものと考えられます。

    おそらく羽鳥慎一氏や安藤優子氏は、単に「わからないものは怖い」というスタンスでいれば何が起こってもエクスキューズになると確信して、東京都民の税金支払いリスクなど一切恐れることなく、番組視聴率のために堂々と風評を流布しているものと考えられます。


【ごく一部のみ引用】
おそらくこうした主張は小池知事や音喜多都議の影響を受けたものと思われますが、私はこのような主張が一番危険だと考えています。なぜなら「安全だけど安心じゃないからダメ」という理屈はレッテル貼り、風評そのものだからです。


【ごく一部のみ引用】
豊洲問題に関する議論が混迷を極め、知事の発表や、それを伝える報道のあり方もいたずらに不安を煽るのみで公正を疑うレベルになって来ているように感じます。そんなわけで、私なりに”正しい情報解釈のあり方”というものを求めて、土壌汚染対策の法体系や、豊洲における同法の適合状況をまとめてみました。


【ごく一部のみ引用】
このように小池氏が、豊洲市場の「地下水の環境基準」が「安心」の問題であるのに、「安全」の問題であるかのような誤解を与えたまま、その数値に注目が集まるような対応を続けてきた結果、安全面では全く問題ない地下水の環境基準の数値が公表されたことで、安全性に関する重大な問題が明らかになったかのように誤解され、豊洲への市場移転が極めて困難な状況に立ち至っているのである。

豊洲への市場移転をめぐる混乱を収拾し、問題を解決するための唯一の方法は、小池氏が、これまでの対応について、「安全」と「安心」との混同があったことを率直に認めて謝罪し、地下水の環境基準は「安心」のためのものであって、安全性には全く問題がないことを丁寧に説明することである。

市場移転問題を、今年夏に行われる都議会議員選挙の争点になどという声も上がっているが、この問題の「安全」と「安心」を混同したまま「政争のネタ」にするというような「愚」は絶対に犯してはならない。地下水の調査結果と環境基準との関係に関する問題が、「頭の黒いネズミ」のイメージと重ね合わせて、「小池劇場」の素材に使われるようなことになると、この問題に対する世の中の誤解と市場移転問題の混乱は更に拡大し、市場関係者や都民の損害は回復不可能なものになるだろう。


都民にとって“やさしい”食のリスコミとは(PDF)
NPO食品保健科学情報交流協議会、NPO食の安全と心を科学する会が2016/12/20に開催した緊急パネル討論会『豊洲市場移転に関わる食のリスクコミュニケーション』での山崎毅理事長の発表

【全14ページの一部を紹介】
都民にとって“やさしい”食のリスコミとは07

都民にとって“やさしい”食のリスコミとは11

都民にとって“やさしい”食のリスコミとは13


(日付順から外れますが、上記の論説との関連でこの位置に)
「煽り人(あおりびと)」~杞憂のリスクを誇張する正義~
山崎毅 食の安全と安心を科学する会 2016/10/10

【ごく一部のみ引用】
だからこそ、早く第三者委員会を設立し、「築地と豊洲のリスク比較表」を作成してもらって「安全宣言」をすることだ。

リスク管理責任者は、市民が必要とするリスク情報をタイムリーかつ誠実に開示する姿勢が非常に重要であり、それは2011年の福島原発事故の際に痛感された方々が多いはずだ。

「食の安全」に関する「あおりびと」の特徴は、
リスク評価/検査データ/基準値などの科学的意味を理解しておらず、どのくらいなら社会的に許容範囲で安全であるとの判断ができない、
自然界にゼロリスクはなく、常にわれわれ人間はある一定のリスクにさらされて生きている(たとえば、すべての食品に発がん性物質が含まれる)ことを理解していない、
自分たちの商品や主張が市民に支持されることを目論み、競合関係にある組織の杞憂のリスクを恣意的に強調する、
④大切なのは市民の「食の安全」を守ることのはずだが、無意識に「安心・安全」と表現することで、市民の「食の安心」を優先する姿勢を示す(検査結果が「不検出」は「安心」のため?)、
などである。


【小見出しとごく一部のみ引用】
11月29日に行われた第3回市場問題プロジェクトチーム(PT)会議の中継を視聴したのですが、豊洲への移転が延期される理由が特に見当たらないという非常に残念な会議でした。
  • 小島座長の不見識について
  • 竹内委員の不見識について

築地移転延期の余波 暫定道路で五輪大渋滞
〈AERA〉 Yahoo!ニュース 2016/11/29

【小見出しとごく一部のみ引用】

  • 都心直結ルートに暗雲
  • 新設BRT(バス高速輸送システム)にも影響?

環2の工事遅延に伴う渋滞や交通の問題はこれから顕在化する。都民の喝采を浴びる知事の決断が後ろ指をさされぬよう、納得のいく説明が求められる。


築地市場は「もう限界」 残せばいいとの声に困惑する現場、追いつかぬ改修と多発する事故 壁にひび、通路には穴。衛生面の指摘も。
籏智 広太、瀬谷健介 BuzzFeed  2016/11/28
【小見出しとごく一部のみ引用】
  • 築地市場の誕生
  • いくつもの「絆創膏」
    開場以来81年、使われ続けている多くの施設。それぞれにガタが来ている。
  • 渋滞、そしてベンゼン
    環境基準は満たしているが、8月半ばに都が調べた空気中のベンゼン濃度は、築地市場の方が豊洲市場よりも高い。排気ガスが内部に入り込むからだ。
  • 穴だらけの通路に、交通ルールはない
    都によると、市場には約2100台のターレ、約450台のフォークリフトが登録されている(2014年度)。その年には414件の交通事故が起き、うち152件が人身事故だった。
  • 混迷する市場のゆくえ

【小見出しとごく一部のみ引用】

  • その1 経済損失が発生し、都民の税金で負担する
    数値が明確なものとしては
    ・稼働しない豊洲の維持費:700万円×365日=25.6億円
    ・市場業者の損失額:4億3500万円×12ヶ月=52.2億円
    と、1年間で約78億円の損失が発生する。これを都民の税金で負担しなければならない。
    なお、市場業者への損失について小池都知事は「市場会計」を原資に、税金負担無しで補償の意向を示しているが、無理筋だ。
  • その2 環状2号線がピンチに
    晴海通りの環境対策の追加工事、オリンピック選手村の工費増大、大会後の跡地を利用したマンション販売に悪影響といった損失が発生する。これはまだ金額は定かではないが、数百億円の経済的損失になると推測する。
    また、環状2号線の未開通はオリンピック選手村の問題に留まらず、数兆円の経済効果を見込む湾岸エリアの再開発に多大な悪影響を及ぼす。その1割の経済効果を毀損すると考えれば、経済損失は数千億円のオーダーになる。
  • その3 豊洲移転延期によるメリットが無い
  • 経済効果
  • 安全
    またどう考えても、老朽化が進み耐震性に問題があり、アスベストの環境問題が存在する築地に留まるよりメリットが大きい
  • 都政ガバナンス
    都政ガバナンスの問題は豊洲を移転した後に議論すれば良い話であり、移転延期をしても何も解決しない。
  • 小池都知事は君主豹変を
    多くの識者が今回の豊洲問題について、小池都知事の対応に問題があると指摘している。小池都知事はこの批判に真摯に耳を傾け、豊洲移転延期を撤回して欲しい。
    君主は豹変するものである。豊洲移転延期を撤回すれば一部の熱狂的支持者からは批判の声は上がるかもしれないが、それより遥かに大勢の支持者を獲得できると私は信じている。

【ごく一部のみ引用】
今回の懲戒処分には多くの無理がある。
小池劇場」を演じることで、世論の大きな支持を得てきた小池氏だが、ここに来て、状況が徐々に変わりつつあることに気付いていないようだ。

ツイッターで、「豊洲市場」を検索してみると、今回の小池知事の都幹部懲戒処分の発表に関して、批判的ツイートが多く並ぶ。「小池劇場」の観衆の雰囲気は、確実に変わりつつあるようだ。

そんな中、小池氏は、25日の記者会見での、都幹部懲戒処分に関する質問に対しても、明らかに不合理な回答でごまかしている。
前出の毎日新聞記事を書いたと思える記者からの質問で、「通常の懲戒処分は大体6ヶ月以上かかると言われる中で、処分の時期が早いのではないか」と質問され、小池氏は、
法曹界の方々を含めたご意見を聞き、今回の結論に至ったわけでございまして、決して、早すぎるから、という話ではないと思います。むしろ、市場関係者の方々からすれば、早すぎるということは全くないんじゃないだろうかと、全てが遅すぎると思われていると思います
と答えている。
「市場関係者からすると全てが遅すぎる」というが、市場関係者の多くは、小池知事が移転延期を発表して以降、混乱が続き、未だに先が見通せない豊洲への市場移転問題の早期決着を求めているのであり、都の幹部の懲戒処分が早いか遅いかなどには、誰も大きな関心を持ってはいない。
また、「法曹界の方々」からも意見を聞いたというのであるが、それは一体誰なのだろうか。処分の妥当性について弁護士見解を得ているというのであれば、その弁護士名を明らかにし、責任の所在を明確にすべきであろう。

小池劇場」も、行き詰りつつあるように感じざるを得ない。


【ごく一部のみ引用】
東京都の官僚組織や東京都議会に改めるべきところがあり、また一社入札に関わる受発注に対する疑惑は拭い去れないものがありますが、それ以前に、東京都として必要な政策を見極め、実現可能なレベルに落とし込みながら都民の生活をより良くしていくことを求められているのであって、できない政策を派手に発表し、すぐに馬脚を露して断念したり見送ったり挫折して、またすぐできない政策をぶち上げるのはやめて欲しいのです。
小池百合子都知事が「都政への信頼を取り戻す」と仰ったようですが、変なパフォーマンスに走らず、できることを粛々と対応していく、分かっていることを順序立てて公表し開示するということだけで充分ですので、ぜひご留意いただければ幸いです。
見切り発車はほんとやめましょう。税金が無駄になるから。

【小見出しとごく一部のみ引用】
今回は、小池知事が指摘した「豊洲市場の建物の地下に『盛り土』をせず地下空間を設置した問題」について、これまでの経緯と現状を具体的に検証し、小池知事と東京都の対応のコンプライアンス的視点からの分析・評価を行う。
  • 小池氏の「コンプライアンス対応」が招いた「最悪の事態」
    豊洲への移転の延期に伴って、老朽化した築地市場の使用を継続しなければならないことの問題も深刻だ。音喜多都議が、ブログ記事【豊洲市場に「ゼロリスク」を求め続けるとどうなるか?冷静に検証してみた結果…[築地移転問題]】でも指摘しているように、現在の築地市場には、小型ターレトラックと大型トラックの動線が混在し、さらにそこに観光客などの歩行者が加わるという、一般常識からは考えられない混沌とした交通環境になっており、交通事故も多発している。また、平成27年に、場内洗浄や活魚用水に使用されている濾過海水から、発がん性物質である「トリハロメタン」が環境基準値を超えるレベルで検出されている問題のほか、いまだに市場内に残置されているアスベストの問題などもあり、そのような劣悪な環境下で、生鮮食品の市場が今後も長期間運営され続けること自体が、都民にとって重大な不利益となっている。
    今後必要となる「業者への補償」の原資について、小池氏は、11月18日の定例記者会見で、記者の質問に答え、「基本的には“市場会計”という独立したものなので、それをベースにする」、「市場という独立性のあるものの中で処理する。」と述べているが、そもそも、今回の移転延期は小池氏が都知事として決定したものであり、業者には何の責任もない。「独立した“市場会計”の中で処理する」ということになると、市場会計が市場参加者の業者の負担で成り立っている以上、何らかの形で負担を業者に求めることになる。全くの筋違いであり、業者側は到底応じられないだろう。
    今回の豊洲への移転延期の長期化による損失が、都の一般会計に巨額の負担、すなわち都民の税金による直接の負担を生じさせることは避けがたい。
  • 小池氏が指摘した「オーソライズされていない」と「行政的な問題」
    重要なことは、東京都という行政組織が「情報開示の誤り」という問題を起こしたのであるから、小池知事は、その組織のトップの東京都知事として、都民に謝罪をしなければならないということだ。ところが、小池氏は、他人事のように「訂正します」と言っているだけで、全く謝罪を行っていない。当時の石原知事個人の問題と「東京都の組織」の問題とが区別されていないように思える。

    問題は、「専門家会議」が、そのように、土壌汚染対策の「正当性」を認める「権能」を持つような存在なのか否かである。この点に関しては、「専門家会議」の設置目的、法的位置づけと、その構成メンバーの専門性の両面から疑問がある。
  • 「専門家会議」は地方自治法上の「オーソライズ機関」ではない
    審議会・委員会が、本来の「オーソライズ」、つまり、決定を正当化する「権能」を持つものとして設置されるのであれば、法令上の根拠が必要となる。地方自治体の場合、意思決定が行政を拘束するような機関として設置されるのであれば、地方自治法138条の4第3項で「条例」による設置が求められる「附属機関」でなければならない。しかし、「専門家会議」は、条例上の根拠に基づいて設置されたものではなく、同法の「附属機関」には該当しない。したがって、「専門家会議の提言」は、行政的には、東京都にとって「参考意見」にしか過ぎず、決定を「オーソライズ」するものではない

    「専門家会議」のメンバーは、環境管理、水質、土質等の専門家だけで構成され、そこには、建築、土木等の専門家は含まれていない。このメンバー構成からしても、専門家会議が、「建物の地下に盛り土をせず地下空間を設置する」という建物の「建設」に関する土木工事・建築工事の具体的内容も含めた土壌汚染対策についてまで、「正当化のための権能」を与えるような会議体ではないことは明らかである。
  • 「技術会議」の設置目的と法的位置づけ
    この会議も、条例上の根拠に基づく「附属機関」ではないのであるから、東京都の決定が、「技術会議」の決定に拘束されるというものではないが、少なくとも、「建物下に盛り土をせず地下空間を設置する」ということの是非を検討するとすれば、それは、「専門家会議」ではなく「技術会議」であったことは明らかである。
  • 「行政的な問題がある」とは言えない
    東京都にとっては、「専門家会議」の提言も、「技術会議」の意見も、参考意見に過ぎないのであり、小池知事の会見での「土壌汚染対策の安全性についてオーソライズされていない。」という発言が、「正当化」「権能を与える」という意味で「オーソライズ」という意味であれば正確ではないし、その「専門家会議の提言に反した」ということだけなのであれば、法的には「行政的な問題がある」ということにはならない。

    「行政的な問題」があるとすれば、地下空間設置の方針が、どこで、どのように決定されたのかが不明確だということであり、それは東京都という行政組織の「ガバナンスの問題」である。それを問題にするのであれば、石原都知事の対応を含めて考えることが不可欠のはずだ。
  • 「技術会議」は、「盛り土せず地下空間設置」を否定してはいない
  • 「第二次自己検証報告書」による技術会議報告書の「歪曲」
    技術会議の報告書で「敷地全面にわたって盛り土」を明記したとする「第二次検証報告書」には、技術会議の意見を「全面盛り土・地下空間否定」の方向に歪曲している疑いがある。
  • 専門家が評価する「建物下盛り土せず地下空間設置」
    今回の豊洲市場への移転の遅延の原因となった「建物地下に盛り土をせず地下空間を設置する」という方法に関しては、現時点では安全性に関する具体的な問題は指摘されていない。むしろ、建築・土木の専門家の立場からは、「空間があることで地下水と地上階を遮断することが可能となるため、より衛生的である。」(【築地移転・豊洲問題:「地下室」の方が「盛土」よりも衛生的で安全である、という技術論】 藤井聡氏)、「汚染物質に対するコンクリートの遮蔽性は高く、床を透過する危険性はほとんど論じられていない。」(【「盛り土」「地下空間」「汚染物質」 ── 豊洲市場問題とは何だったのか】 若山滋氏)といったように、建物地下に盛り土を行わず地下空間を設置したのは、安全面でも優れた方法だったとの意見が多く、「地下空間肯定論」に対する専門的見地からの批判はほとんど見られない。
    また、市場問題PT第1回会議において、専門委員である建築家の佐藤尚巳氏は、座長が冒頭に、当面はプロジェクトチームの対象外だとした地下空間について、「非常に大きな誤解」があるとして敢えて言及し、地下空間はコスト削減・保守メンテ性・地下水の管理という面からも「非常に有効な空間」であり、「作ったのは都の技術系職員の英知だと思う」「正しい選択であった」と述べた。
  • 不毛な「地下空間設置・盛り土一部不実施」の犯人探し
    このような経過から、世の中の多くの人には、東京都の幹部が、内部調査であることをいいことに、自らの責任追及を免れるために、建物下で盛り土をせず地下空間を設置したことの責任を技術会議に押し付けようとしたが、それが嘘であることがバレてしまい、第二次自己検証の結果、真相が解明されて、東京都の幹部に対して「正義の鉄槌」が下った、と受け取られているようだが、それは、「小池劇場」の演出によるところが大きいと言うべきであろう。
  • 「第二次自己検証報告書」の認定と判断
    小池氏が、「盛り土」問題について、東京都の幹部8人を処分する根拠としている第二次報告書では、
    いつ、どの時点で誰が「建物下に盛土をせず地下にモニタリング空間を設置する」ことを決定したのか
    がサブタイトルとされ、「それを決定した者を責任者として特定すること」に全精力が注がれている。しかし、その内容は、「十分な根拠もなく認定した事実に基づいて、(小池知事の意向に沿って)責任を(無理やり)肯定した」というものであり、まともな組織の「調査報告書」とは言い難いものだ。

    地下空間を含む最終的な建物の設計を、いつ、誰が、なぜ決めたのかが、手続上明確になっていないということは、東京都が組織として明確に意思決定しなかったことについての「ガバナンスの問題」である。建物下での「地下空間」の設置と、それに伴う「一部盛り土不実施」だけを取り上げて、それを決定した行為を「行政上の問題」にし、都幹部の懲戒処分を行おうとしているが、いずれも、責任の根拠は、「決定」などとは到底いえない極めて曖昧で抽象的なものにすぎず、法的にもコンプライアンス的にも正当とは言えない。特に、東京都の行政の最高責任者である当時の石原知事の責任を除外して、具体的な根拠もなく、市場長に「事務方の最高責任者」として責任を問うのは明らかに不当である。
  • 小池氏のマスコミ等への対応の問題
    9月10日の小池知事会見以降、「豊洲市場」の問題を指摘する報道において、移転を進めてきた(小池知事就任前の)東京都を批判する報道が過熱し、「土壌汚染対策は十分なのか」「食の安全は確保できるのか」といった世の中の懸念は一気に高まった。

    「建築の専門家」と称する人物による建築構造批判を、テレビ番組が無検証で報じるものもあった。「欠陥」の主なものとしては、①床の積載荷重不足(「床が抜ける」)、②耐震強度不足、③地下への重機搬入口がない、などがあったが、いずれも誤った根拠に基づいた内容だということがわかった。

    小池知事自身が「盛り土・地下空間」の問題が「情報開示・情報公開」の問題であり、ただちに客観的な安全性につながる問題ではないことを繰り返し強調する姿勢をとらない限り、豊洲への市場移転に一貫して反対してきた共産党都議団の動きや、それに便乗してガセネタを流布する「専門家」の言動とあいまって、「豊洲市場」について「安全性に関する重大な問題がある」との認識が世の中に拡散する結果になるのは必然だったと言えよう。小池氏の対応には、マスコミ報道の過熱を助長する面があったと言わざるを得ない。

    前回ブログ記事】でも述べたように、11月7日に予定され、既に施設が完成し業者も準備を行っていた8月末の段階での豊洲への移転延期という、通常はあり得ない決定を発表していた小池氏にとって、移転延期の判断が正しかったことを根拠づける何らかの理由が必要だった。そのために、「情報開示に関する問題」に過ぎない問題を、安全性にも関連する問題でもあるかのように、「前のめり」に取り上げてしまったと見ることもできるだろう。
  • 小池氏の対応は本当に「都民ファースト」か
    豊洲市場問題に対する小池氏の発言や対応は、表面的には、コンプライアンス的に正しいように思える。まさに、小池氏は、コンプライアンスで武装した「リボンの騎士」であり、「小池劇場」で演じられているのは、まさに小池流「コンプライアンス都政」である。
    しかし、これまで述べてきたように、その「コンプライアンス論」には、いくつもの矛盾と欠陥がある。少なくとも、東京都が、現在のやり方のまま、豊洲市場問題に対応していくことが本当に都民の利益に沿う「都民ファースト」と言えるのかには多大な疑問を持たざるを得ない。ところが、豊洲市場問題への小池知事の対応について、正面から批判する声はほとんど聞かれない。小池氏が都知事選挙で圧勝し、今なお絶大な人気を誇っていることから、批判すること自体で「炎上」の危険があると考えているからかもしれない。
    小池氏が、本当に「情報公開」を都政改革の中心に位置づけていくのであれば、小池氏が明らかにした方針や、公開された情報に関して、自由闊達な議論が行われることが重要であろう。正面から批判をすることを躊躇させるような小池劇場の「魔力」には危険な面がある。巨大な東京都の行政組織が明らかに変調をきたしていることに、一都民として、強い危惧を感じざるを得ない。
  • 都知事としての発言・説明の「私案」

建築エコノミスト、豊洲問題から遁走す
by @super_hakaさん Togetter 2016/11/22

豊洲移転が大幅遅延 そろそろ豊洲劇場にも逆風が吹く?
安井至 市民のための環境学ガイド 2016/11/20
【ごく一部のみ引用】

小池都知事の11月18日の発表によれば、豊洲市場への移転は、早くても1年後とのこと。今回、大人気となった「小池豊洲劇場」ですが、果たして、都民にとって東京都の職員が謝る絵を見たというメリットは有ったものの、今後、なんらかのメリットが有るか、大変疑問です。これは、歴史的な見地からも、しっかりと検証しなければならないことだと思って、今回、取りまとめを行うことにしました。
まず、小池都知事のこの手法ですが、すでに、定番となっている過去を再現しているだけに見えます。しかし、その結末は、と言えば、大いに疑問です
最初に結論ですが、今回のこの方法論は、2009年、民主党が政権に就いた直後に行った「仕分け劇場」とほぼ同一のように見えます。
(中略)
という訳で、「豊洲劇場」も、「仕分け劇場」と似た結末に向かっているような気がします。そうなれば、都民が声を揃えて、「できるだけ速やかに終結させろ」と言わないと、結局、大損をするのは都民です。皆様はどう思われますか。
(後略)


【一部のみ引用】

都水産物卸売業者協会の伊藤裕康会長(82)は18日、小池氏が業者への補償を、市場会計から出すとしたことについて「何を言っているんですか」と激怒した。市場会計は独立会計で、原資の大部分が業者の支払う市場利用料。伊藤氏は「都の判断で勝手に延期したのに、それに伴う損失をなぜ業者が負担しなければいけないのか」とした。補償についても「当然全額が当たり前だ」とした。
伊藤氏によると、水産卸6業者で11月7日からの1カ月で5億8500万円の損失が出るという。その後1カ月ごとに3億円の損失が積み上がり、最も早い来年冬の移転でも損失額は40億円に上ると試算する。


伊藤裕康会長の発言はごもっともですね。一方で、一般会計(税金)からの支出も納得できません。小池知事の誤判断と誤アクションが原因なのだから。

【小見出しとごく一部のみ引用】
いくつかの論点が浮かび上がったが、センセーショナルに報じられたのは盛り土問題であった。今更、という印象もあるが「あれは一体何だったのか、建築の専門家として説明してほしい」という声も強いので、正直な印象を述べてみたい。
  • 盛り土……十分な建築的知識はあったか
    盛り土を決定した専門家会議のメンバーは、マスコミのインタビューを受けて、それが行われていないことに憤慨していたが、果たしてその会議に、十分な建築的知識があったかどうか。
  • 「構造力学」と「汚染物質」2つの安全問題の指摘
  • 汚染物資に対するコンクリートの遮蔽性は高い
  • きわめて技術力の高い組織による設計
  • 建築関係の不祥事が招いた不信感
    社会の公器たる新聞やテレビの影響は大きい。マスコミ関係者も、そこで発言する専門家も、厳しく追及すべきことと、闇雲に不安を煽るべきではないことを、慎重に判断してほしい。昔のジャーナリズムは、そこがしっかりしていたような気がする。
  • 建築の問題は政争に使われやすい
    都庁内の調査は、安全の問題よりも、盛り土をしないことの報告を怠った問題に焦点を当てているようだ。しかし一般の人はこの二つを峻別することが難しいので、スケープゴートがつくられるとすれば気の毒なことである。

    現在の行政は委員会だらけである。専門的な問題は仕方ないにしても、そのメンバーは、当該問題に対する実際の能力より社会的立場を重視して選ばれているのが実情だ。結果として、何も決められないか、官僚の誘導を追認するか、出席者の意見を全部足して頭数で割ったような結論しか出ないことも多い。そのための準備に、膨大な人と時間(これも血税)が費やされている。
  • 築地市場は醸成された文化空間





【小見出しとごく一部のみ引用】
このような事態になってしまったことについて、豊洲市場自体の問題と、それに関する東京都の対応にどのような問題があり、それがどのように取り上げられ、マスコミや世の中がどのように反応してきたのか、これまでの経過を振り返ってみたい。
  • 安全性・健康被害に関連する問題のコンプライアンス要素
  • 豊洲移転問題のコンプライアンス的整理
    小池氏は、自らの著書(「東京WOMEN大作戦」2008年)で、市場は築地での建替えが妥当だとし、豊洲は東京五輪用のメディアセンターなど、食との関係の薄い分野で活用すべきと述べていた。

    常識で考えれば、豊洲への移転を中止又は延期できる時期は、とうに過ぎているといえるだろう。

    予定どおり移転することの是非の判断は、兎にも角にも、①の「安全性」の問題にかかっているのである。
  • 豊洲への移転延期の理由
    仮に、地下水モニタリングが完了していないことだけを理由にして移転を延期し、最後のモニタリングの結果に全く問題がなかった場合、結果論ではあるが、小池氏の移転延期の判断によって大きな損失が生じたということになる。そこで、第1の「安全性への懸念」に付け加えられたのが、第2、第3の理由なのであろう。

    「巨額かつ不透明な費用の増大」については、その経緯について十分な事実解明が行われるべきであるし、その結果、関係者の責任追及や、支払った費用の返還や賠償を求める事態に発展することはあり得るが、移転の中止・延期の理由になるものではない。

    しかし、安全性の問題と離れて、情報開示・情報公開が十分ではなかったことが、既に建物設備が完成している豊洲市場の開場を中止したり、大幅に延期したりする理由になるといえるのだろうか。「安全性」に関して問題がないことが客観的に明らかなのに、情報開示に問題があり、「安心」が得られていないというのであれば、改めて、それを十分に情報開示、説明すべきである。そして、その反省を、情報公開に関する都政改革に結び付けていけばよいのである。従前の情報開示に問題があったとしても、「客観的な安全性」の問題から離れて、移転を中止・延期することの理由にはならないのではないか。
    既に建物・設備は完成し移転を目前に控えていた豊洲市場開場を延期することの是非を考えるのであれば、本来、「安全性」の問題に議論を集中すべきであった。ところが、小池都知事の会見での説明によって、論点が、「それまでかけてきた費用の正当性」「情報開示の内容」等に拡散することになった。
  • 「盛り土」中心のストーリー展開
    建物の地下で「盛り土」を行っていないのに、行っているように説明していたというのは、「情報開示」、つまり上記③の問題なのであるが、それを、①の「安全性」の問題、②の「安心」の問題と関連づけ、さらに、小池都政改革の目玉とされている一般的な「情報公開」の文脈で捉えるという「カメラワーク」の影響もあって、豊洲市場問題における「盛り土」の位置づけがどんどん高まっていった。

テレビ局は、なぜ豊洲問題で騙されたのか
山本一郎 Yahoo!個人 2016/10/9

【小見出しとごく一部のみ引用】

  • 図面が読めないまま構造計算をしたのか
    そもそも、高野(高野一樹)さんは何を勘違いしていたのでしょうか。
    最も問題視しなければならないのは図面が読めていないことです。
    こんな杜撰な検討を元に、マスメディアのインタビューを受けたり都議に資料を送りつけてます。こんな不誠実行為は場合によっては資格はく奪ものじゃないですか。
  • 『週刊プレイボーイ』誌での勘違い
    高野(高野一樹)さんの意見はとにかく終始こんな感じで、彼のいう問題1箇所に付き、2重、3重に間違いが専門家から指摘される状態です。彼は本当に大規模構造物の構造計算が分かる一級建築士なのでしょうか。しかも、彼の指摘は彼から送られてきた資料をきちんと読めば、彼の指摘自体が間違っていることが分かってしまう、という体たらくです。恐らくは、高野さんは戸建ての設計経験はあっても大規模な建物の設計経験がないのかもしれません。
  • 市場問題プロジェクトチームの東京都専門委員の選出への疑問
    森山高至さん
    高野氏と同じ事務所の元同僚でいらっしゃった自称・建築エコノミストの森山高至さんです。豊洲新市場の問題では、これまで数々のガセネタをばらまいていらっしゃいます。
    また建築エコノミストという謎の肩書を自称されていますが、先の記事でも指摘しましたとおり、実態は不動産業、建築士業、建設業など幅広くやられている株式会社CRAの取締役です。なぜ肩書を隠してメディアにご出演なさっていらっしゃるのでしょうか。
    菊森淳文さん
    森山さんと関係が深い御仁であることはよく理解できます。
    「長崎における国際観光客の観光行動とホスピタリテイを高める地域政策」で日本ホスピタリテイマネジメント学会から特別賞を受賞されたとのことですが、豊洲新市場ではどのような専門性で選出されているのでしょうか。この菊森さんの選任過程は謎です。移転が中止になった際に、豊洲新市場の建物を観光地にでも変更することをご提言なされるのでしょうか。
    市場の専門家が市場問題プロジェクトチームにいらっしゃらないのに、すでに観光地に転用するための専門家が選ばれていらっしゃる、ということですかね。
    小島敏郎さん
    環境を専門とする小島氏が座長になっている理由もよく分かりません。
    おそらくは、小池百合子女史が環境大臣時代に培った信頼関係をベースにされているものと見受けられますが、能力面、思想面で様々な風評のある御仁でもあり、気になります。
    小池氏の顧問だから、という理由で座長に選出されているのだと思われますが、建築のことについて冷静に判断が下せるのでしょうか。
    第1回の審議委員会で建築家の佐藤尚己さんが地下ピットを作った都の職員の判斷の正しさを指摘した際に、小島座長は「それは今回の議題とは関係ない。」と言っていますが、正しさを指摘されるとまずいことでもあるのでしょうか。
    竹内昌義さん
    その小島さんと一緒に2012年頃に反原発活動を行っていたのが、建築家の竹内さんです。

    このように呼び出される参考人も怪しければ、審議する側も半数は怪しい人選となっているのが「市場問題プロジェクトチーム」を構成する東京都専門委員の面々です。東京都の専門委員ということは、都民の税金から彼らに報酬が支払われます。

    建築物の安全性を検証する市場問題プロジェクトチームと言いつつ、この不可解な人選は何でしょう。もしも小池百合子女史が「都民ファースト」として情報公開を前提とするならば、この市場問題プロジェクトチームの人選がどのような経緯で行われたのか都民に事情を公開するべきです。

  • まとめ
    現時点で出てきた情報を精査した上で考えるのならば、実のところ豊洲新市場の移転問題というのは、検証が不十分なタレコミ情報を元に小池知事が拳を振り上げた結果、社会全体のコストが無駄に増大しているだけとなっています。都民に負担を強いる一方で、よく分からない自称専門家が小遣い稼ぎをし、マスコミが視聴率のエサにし、政治家が政治闘争の材料にしているという状況です。



関連カテゴリー、関連エントリー

関連カテゴリー:土壌汚染(豊洲問題)
関連エントリー:(メモ その2)小池知事の対応を疑問視する論説←オリンピック会場見直し問題
[ 2017/02/11(土) ] カテゴリ: 土壌汚染(豊洲問題) | CM(0)
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