ポストさんてん日記

放射線・エネルギー・環境・化学物質・食品などの情報をアーカイブとして整理すると同時に、徒然につぶやいています。 リンクはご自由に。

原発の再稼働差し止めの樋口英明裁判長

[ 2015/12/27 (日) ]
すでに多くの論説がありますが、経緯を含めて簡潔にアーカイブしておきます。

高浜原発・大飯原発の再稼働差し止め仮処分を取消と却下

2015/12/24に、福井地方裁判所(林潤裁判長)は、
①関電高浜原子力発電所3・4号機(福井県高浜町)について、再稼働の差し止めを命じた同地裁の4月の仮処分決定を取り消すとともに、
②関電大飯原発3・4号機(福井県おおい町)に対し、周辺住民らが求めていた再稼働差し止めの仮処分の申し立ても却下する決定をした。

本件は、高浜原発3・4号機から250km圏内に居住する債権者らが、関電に対し、人格権に基づく妨害予防請求として、高浜原発の運転差止めを命じる仮処分の申立てをし、福井地裁がH27/4/14に上記申立てを認容する原決定をしたのに対し、関電が保全異議の申立てをし、原決定の取消しを求めていたもの。そして、今次の決定は、関電の上記異議申立てを認め、原決定を取り消し、周辺住民らの申立てをいずれも却下するもの。

結論部分を引用すると、「債権者らの人格権が侵害される具体的危険があると推認することはできず、債権者らによる主張疎明その他本件に現れた一切の事情を考慮しても、債権者らの人格権が侵害される具体的危険を認めるには足りないから、債権者らの申立ては、その余の点について判断するまでもなく、いずれも理由がない」とのこと。

前回の仮処分決定をよく見ると、裁判官が専門外であるはずの科学的技術的領域に入り込んでいることが窺える。
それに対して、今回の決定においては、裁判官自身は、科学的技術的領域に入り混むのではなく、その正否を判定するプロセスの妥当性を判定している ーーー 私はそう解している。

出典:福井地裁:関西電力高浜原発・大飯原発の再稼働差し止め仮処分を却下(霞が関政策総研Blog by 石川和男 2015/12/25 )

高浜大飯02 高浜大飯03

一市民として、樋口英明裁判長という固有名詞は覚えておいた方が良いと思います。

【上図より前に】
  • 2014/5/21 福井地裁の樋口英明裁判長は、関西電力の大飯原発3号機、4号機の差し止めを求める判決において、「原子炉冷却や放射性物質の閉じ込めに欠陥があり、原発の運転で人格権が侵害される危険がある」と指摘し、運転再開をしないように命じる判決。【判決確定までは稼働は可能】
    当時のいくつかの論説リンク→「大飯原発判決」これだけの誤り(メモ)
  • 2014/11/27 大津地裁(山本善彦裁判長)では、高浜原子力発電所3、4号機の再稼働の差し止め仮処分申し立てを却下(『再稼働は差し迫っていない』として)。反原発派は大飯原発運転差し止め判決を出した樋口英明裁判長がいる福井地裁に、あえて再申し立てを行った。

  • 【上図で】
  • 2015/4/1 樋口英明裁判長は名古屋家裁に異動、名古屋高裁が福井地裁判事職務代行の辞令を発令したため、下記の仮処分決定を下す。
    2015/4/14 高浜原子力発電所3、4号機の再稼働の差し止めを関電に命じる仮処分を決定。【仮処分決定であるため、とりあえず高浜原発を再稼働できないことが確定】
    仮処分の審理は通常1年程度かかるとされるが、申し立てから4カ月。審尋もわずか2回で科学的、技術的な専門家からの意見を聞くこともなく、「機は熟した」として審理を終結させた。
  • 2015/12/24 今回の福井地裁(林潤裁判長)で、再稼働差し止め仮処分を取消と却下。

関連エントリー

福島第一原発事故 4 つの事故調査委員会+αの比較(メモ)
「大飯原発判決」これだけの誤り(メモ)

【メモ】
[ 2015/12/27(日) ] カテゴリ: 原発に直接に関する事 | CM(0)
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