ポストさんてん日記

放射線・エネルギー・環境・化学物質・食品などの情報をアーカイブとして整理すると同時に、徒然につぶやいています。 リンクはご自由に。

ビール類の酒税について(今後の推移)

[ 2019/10/07 (月) ]
酒税法改定により最新データに更新。2019/10/7
初回公開日: 2016/01/5



ビール酒税などについて勉強しました。
最終的には、ビール類の税率が1本化され、ビールは下がり発泡酒・第3のビールが上がるようですが、第3のビールが大ダメージを受けるので大反対です。
ビール・発泡酒・第3のビール(新ジャンル)を合わせて、ビール類と書きます。

目次

1.今後の予定
2.ビール類の種類(原料・製法)
3.小売価格に占める税金の比率
4.下がるとはいえ、まだまだ高いビール酒税
 36%が税金
 諸外国のビール酒税との比較(350ml缶)
 アルコール分10ml(1度1リットル)あたりの酒税
 アルコール分1度あたりで、蒸留酒に比べビールが高いのは主要諸国の中で日本だけ
 なぜ、日本のビール類の酒税は高いのか?
5.ビール類の市場規模
6.おまけ情報
7.メモ

1.今後の予定 (2017年の酒税法改定で決定している)

350ml缶当たりの酒税+α
酒税改定の予定03

ブログ主作成
+αは、二重課税で酒税分に掛かる消費税
国税庁の説明:メーカーが納税義務者となって負担する税金であり、その販売価額の一部を構成しているので、課税標準に含まれるとされている。
分かりやすく言うと、酒税はメーカーの出荷段階で掛かるものでメーカーが支払っているため、消費段階でさらに消費税も掛かる仕組み。
酒税のほか、たばこ税、ガソリン税、自動車取得税、などが二重課税になっている。

各段階の税率変更には「検証規定」を設け、消費動向を見極めつつ計画通り実施するかどうかを判断する方針である。

2.ビール類の種類(原料・製法)税法上の分類

麦芽比率など副原料
ビール麦芽比率
67%以上
50%以上*1
この欄はビールについての説明
【従来から】
麦、米、とうもろこし、こうりゃん、
ばれいしょ、でん粉、糖類またはカラメル

【追加副原料】*1
香り付けや味付けが目的で麦芽重量の5%まで。
果実、コリアンダー・コリアンダーシード、
香辛料(胡椒,山椒など)、ハーブ(カモミール,バジルなど)
野菜、そば・ごま、
含糖質物(蜂蜜,黒糖など)・食塩・みそ、花、
茶・コーヒー・ココア(これらの調整品を含む)
牡蠣・こんぶ・わかめ・かつお節



発泡酒麦芽比率
25%未満
*2





その他の
醸造酒
(発泡性)
麦芽なし
リキュール
(発泡性)
麦芽比率50%未満の
発泡酒に麦スピリッツを
加えたもので
エキス分が2%以上
*1 2018年4月から適用
*2 税制上は麦芽比率25~50%の発泡酒もあるが、税率は25%未満より高くなるので、現行の商品としては無いようだ。

3.小売価格に占める税金の比率
 2019年10月現在

350ml缶 コンビニの代表的な小売価格と税額
ビール類の酒税等の比率2019

ブログ主作成

小売価格での消費税の端数は切捨てになるように計算。
(小売価格での切捨て・切上げ・四捨五入の選択は、それぞれの事業者の判断にまかされている。)

4.下がるとはいえ、まだまだ高いビール酒税
 2026年10月以降の最終値の評価

ビール酒造組合の資料に“なるほど”情報が結構ありましたので、以下に引用します。出典の記載がない資料はこの資料からです。
ビール・発泡酒・新ジャンル商品の 酒税に関する要望書(ビール酒造組合 2019年8月)

36%が税金
36が税金

諸外国のビール酒税との比較(350ml缶)
350㎖缶あたりに占める酒税負担額
邦貨換算は、2019年5月末時点のTTMレート。
なんと、ドイツの約14倍、アメリカの約7倍。

アルコール分10ml(1度1リットル)あたりの酒税
アルコール分10ml(1度1リットル)あたりの酒税
これは、アルコール分あたりの酒税なので、同じほろ酔い気分に対しての比較。
缶チューハイの約1.5倍、ワインの約4倍、焼酎・ウイスキーの約3倍。
各酒の税率2026

アルコール分1度あたりで、蒸留酒に比べビールが高いのは、主要諸国の中で日本だけ
ビールと蒸留酒の各国比較
欧米ではおおむね、ウイスキーなどの蒸留酒には高い税率、醸造酒であるビールやワインには低い税率が標準

なぜ、日本のビール類の酒税は高いのか?
  • 酒税は1兆3041億円と国税の2.1%を稼ぎ出している。これは消費税と2重課税されている個別間接税の中では、3.8%を占めた揮発油(ガソリン)税に次ぐ第2位の規模。2017年度
  • 国税に占める酒税の割合は、日本はイギリスとならび先進諸国の中で著しく高比率。
  • その内、日本のビール類の酒税は、酒税総額の63%を占める。2017年度
  • 安易な財源確保策として用いられてきた、すなわち、取りやすいところから取ってきた結果。
データ出典:PDF酒のしおり(国税庁 2019/3)

5.ビール類の市場規模

ビール類市場規模(百万函, 課税数量ベース)
2018年の市場規模は、1994年ピーク時の約7割にまで減少。
ビール類市場規模(百万函, 課税数量ベース, 5社計)
出典:PDFアサヒfactbook2019
2018年で、ビールのシェアは5割を切った。
ビール:49%、発泡酒:13%、第3のビール(新ジャンル):38%

今後の税率改定で、発泡酒、第3のビール(新ジャンル)は激減していくかと。
ビールは税額が下がるので増えるが、発泡酒・第3のビールの減少はカバーできず、ビール類全体での国の税収額が減少という、当局の思惑から外れる結果になるかも。

6.おまけ情報

ビール類マーケットシェア推移(課税数量ベース)
A社:キリン、B社:サッポロ、C社:サントリー
ビール類マーケットシェア推移(課税数量ベース)
7.メモ

●PDF酒税法等の改正のあらまし(税務署 2017/4)
●PDF酒税法等の改正(財務省)
●PDF平成29年度税制改正によるビールの定義の改正に関するQ&A(国税庁 2019年9月改定)
売上ランキングベスト20(㈱マーチャンダイジング・オン)
[ 2019/10/07(月) ] カテゴリ: お酒のはなし | CM(0)
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