ポストさんてん日記

放射線・エネルギー・環境・化学物質・食品などの情報をアーカイブとして整理すると同時に、徒然につぶやいています。 リンクはご自由に。

2015年度の温室効果ガス量いろいろグラフ

[ 2015/12/24 (木) ]
2015年度データに更新。2016/12/27
(上記までの追記・更新記録は割愛)
初回公開日(2012年度データ):2014/01/07


11~12月に諸機関から前年度の温暖化ガスに関する諸データが発表されていますので、情報をピックアップして更新しました。
別エントリー温室効果ガス関係の図表集とセットの位置づけです。

全体の状況

日本における温室効果ガス別排出量
日本の温室効果ガスの割合2015★2015年度の総排出量は、13億2,100万トン(前年度比-3.0%、2005年度比-5.2%)
★前年度比で減少した要因は、電力消費量の減少や電力の排出原単位の改善。
★総排出量の92.6%、12億2,300万トンがCO2の排出によるもの。

2015年速報値グラフ
温室効果ガス排出量2015

下記は2012年度のグラフです。.
【京都議定書第一約束期間(2008~2012 年度)の5カ年平均】の達成状況
注意:2013年度から温室効果ガス排出報告ガイドラインが改訂され、対象ガス・排出源の追加、算定方法・地球温暖化係数の変更があったため、各年度の数値は上記の速報値グラフと異なっている。
★排出量は12 億7,800 万トン/年(基準年比1.4%の増加)。
★森林吸収量は4,870 万トンとなり、基準年総排出量の3.9%に相当。
★この結果、京都メカニズムクレジットを加味すると、基準年比8.4%減となり、京都議定書の目標(基準年比6%減)を達成する。

温室効果ガス排出量2012年

CO2の 12億2,300万トン の内訳:部門別排出割合(直接排出量)
直接排出量の割合2015★排出割合の最大は、エネルギー転換部門(火力発電所など)で、39% 約4億8000万トン。

部門別 CO2 排出量の推移 (間接排出量)
間接排出量とは、電気事業者の発電に伴う排出量を電力消費量に応じて最終需要部門に配分した後の排出量で、電気・熱配分後などともいわれる。部門別の比較や推移をみるときは、間接排出量のほうが実態が把握しやすい。
部門別間接排出量2015
データ出典:温室効果ガスインベントリオフィス(国立環境研究所 2016/12/9)
ものづくり部門は産業部門+工業プロセス(セメント製造、化学など非エネルギー起源)
エネルギー転換部門は、揚水発電損失量、送配電損失量、および所内利用量。
廃棄物分野は廃棄物の焼却に由来する非エネルギー起源の排出。
旧基準年(1990年)との比較を長期的にみると、
業務その他部門が約1.8倍、
家庭部門が約1.4倍と増加している一方で、
ものづくり部門運輸部門は省エネなどの成果が表れている。日本の、銑鉄1トンやセメント1トンを製造する際のエネルギー消費量は世界で最も少ない。

家庭からの二酸化炭素排出量(世帯当たり、用途別)
家庭からの二酸化炭素排出量(燃料別)2014
出所)温室効果ガスインベントリオフィス

電力各社の状況

発電電力量とCO2排出量の推移(一般電気事業者10社計、他社受電を含む)

電源種別の発電電力量と二酸化炭素排出量2015
CO2 排出量※3:旧一般電気事業者10 社計、他社受電を含む。
CO2 排出量※4:電気事業低炭素社会協議会会員事業者計

出典:日本の温室効果ガス排出量(速報値)について(2016/12/6)
★原発事故以来、原子力の減少分を火力(LNG、石油、石炭)でカバーしているので、CO2排出量は増加している。
★2015年は 4億4400万 トンCO2。

上記の状況を使用端CO2排出原単位(kgCO2/kwh)でみると

使用端CO2 排出原単位の推移2015
★これは使用電力量当たりのCO2排出量で、2011年以降の値が飛び抜けているのがわかる。
★2015年は 0.534 kgCO2/kWh。
【注意】分母は使用電力量(発電電力量から送電損失などを引いたもの)なので、上記の発電電力量からの計算した場合の数値とは合いません。

(参考として)電源別の発電排出量原単位(kgCO2/kwh)
【注意】これは最新のデータではなく、原典は電力中央研究所の2010年報告書で2009年のデータ。

電源別の二酸化酸素排出量02
出典:火力発電について(2012/2 資源エネルギー庁)
*発電燃料の燃焼に加え、原料の採掘から諸設備の建設・燃料輸送・精製・運用・保守等のために消費される全てのエネルギーを対象としてCO2排出量を算出(ライフサイクル排出量という)。
*原子力については、現在計画中の使用済み燃料国内再処理・プルサーマル利用(1回リサイクルを前提)・高レベル放射性廃棄物処分等を含めて算出。

各燃料のC(炭素)とH(水素)の組成をイメージすれば、納得できる順位です。
本川裕さんのサイト社会実情データ図録の電源別の二酸化炭素排出量にも同様のグラフがあります。
.
電力会社別の排出係数(使用排出量原単位 kgCO2/kwh)
これは一般企業が法により温室効果ガス排出量を事業所管大臣に報告するときに使う排出係数。
2012年度以降、多くの原発は停止している中で、石炭や石油の使用比率が多い会社の原単位は低い。各社の特徴が表れている。

 2014年度 
電力会社別の係数2014新調整後排出係数は電気事業者が取得した京都メカニズムクレジットなどの量を調整したもの。
なお、この環境省資料には、特定規模電気事業者(新電力)の排出係数も載っており、再生可能エネルギーが多い会社のCO2排出係数が低いことも分かります。

原発を稼働させていた2010年度の係数と比較すると、その違いがよく分かります。
 2010年度 
電力会社別の係数2010

関連エントリー

温室効果ガス関係の図表集
【基礎資料】日本のエネルギーや発電などの図表集、データベース

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[ 2015/12/24(木) ] カテゴリ: 地球温暖化 | CM(0)
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