ポストさんてん日記

放射線・エネルギー・環境・化学物質・食品などの情報をアーカイブとして整理すると同時に、徒然につぶやいています。 リンクはご自由に。

COP20、COP19(気候変動枠組み条約締約国会議)で決まったこと

[ 2014/12/29 (月) ]
COP20で決まったことを追記。2014/12/29
初回公開日:2013/12/2


COP20で決まったこと

難産の末のCOP20(ペルー・リマ)で何がきまったのか?このことを簡潔に書くのは難しいようです。理解のためには、本エントリー後半の『COP19で決まった事』を先に読んで頂いた方が良いかも知れません。

COP20とは

京都議定書後の2020年以降の温室効果ガスの削減枠組みを、2015年12月のCOP21(パリ)で決定するための基本事項を決める会議であったが、すべての国がまず対策に取り組む「参加」という枠組みを策定することが改めて優先された。その象徴が、自主目標であり、その目標を事前検証しあう仕組みの見送りだった。
自主目標では温暖化防止に不十分だとして、その妥当性を多国間で事前検証する仕組み「事前コンサルテーション」は、中国やインドを中心とする新興国などの強い反対によって今回の合意文書では何ら言及されていない

合意文書によると、全ての国は今より進んだ温室効果ガス削減目標を出し、その達成年や期間を明記する。温室効果ガス削減量だけでなく、算出根拠や温暖化対策への貢献度の説明なども含めている。

目標提出時期についての表現も従前どおり

米国・EUは第一四半期に提出することを明言し、中国が第一四半期に提出する努力をするとしていること、豪州が「来年の中頃」という表現を使った以外は、提出時期について明らかにしている国はない。
日本政府も「できるだけ早期に提出することを目指す」としか表現していないが、年明けからエネルギーミックスに関する議論を加速させること、6月に開催されるG7やADP会合(ダーバン・プラットフォーム特別作業部会)、あるいは遅くとも9月の国連気候変動サミットが目処であることなどに変りは無いだろう。

適応策について

温暖化の影響を軽減する対策(適応策)については、先進国の反対で「目標に含めるかどうかを検討する」とあいまいな表現となった。

資金支援について

途上国が2020年に1,000億ドルに到達する道筋を先進国に明確に示すことを要求するなどして対立したが、交渉の結果、先進国が隔年報告書に記載する支援についての情報を増やす、また、緑の気候基金への初期動員(102億米ドル)を歓迎するなどが採択された。
日本は、既に安倍首相が11月のG20で発表したとおり、国会の承認が得られれば最大15億ドルを拠出

新枠組みを巡る今後の日程

2015年2月  第1回準備会合
     3月  準備できる国は削減目標を提出
     5月  新枠組みの合意文書草案完成?
     6月  主要7カ国首脳会議(G7サミット)
     6月  第2回準備会合
     9月  国連気候変動サミット
     秋  第3回準備会合
    11月  各国の目標をまとめた文書を作成
    12月  COP21(パリ)で新枠組み合意?
2016年以降 各国の批准手続き始まる
2020年    新枠組みスタート

【主に参考にした情報】
「IEEI 竹内純子氏 2014/12/22」 COP20 参戦記(その3 最終)
「サイエンスジャーナル 2014/12/17」 COP20(気候変動枠組条約締約国会議)閉幕!事前検証は見送り、自主目標ルール合意

――――――――― 以下、2013/12/2作成 ―――――――――

COP19で決まったこと

ポーランド ワルシャワでのCOP19(気候変動枠組み条約締約国会議)の結果を簡単にまとめておきます。
なお、気候変動枠組み条約締約国会議の過去からの経緯については、京都議定書についての超まとめ と 各国の温室効果ガスの削減新目標 を読んでいただければ概略を理解いただけます。

COP19が終了した段階での状況

全ての締約国が参加*1する新しい枠組みを2015年末COP21(パリ)で採択して、2020年*2に発効させる。そのために、できれば2015年3月末までに各国の案を提出する。
*1 米国、中国も含み、先進国と途上国の区別なく。
*2 京都議定書の第二約束期間は2020年終了

●トップダウン方式*ではなく、各国が自らの目標を決めるというボトムアップ方式で設定する。
* 京都議定書では、先進国全体での削減目標を定めて、各国に割り振るというトップダウン方式。

●しかし、各国の現状の2020年目標を積み上げても、産業革命前からの世界の平均気温の上昇幅を2℃未満に抑えるという、各国が合意した長期目標*達成に見合う削減水準には至らない。そこで、各国が提出する目標案を国際的協議に付して検討すべし(第三者が事前に評価する方式)との方向性はあるが、具体的な国際的協議の方法については、中国・インドなどの反対で合意が先送りされた。
* 2010年 COP16(カンクン合意)

●削減目標の基準年や達成の時期、算出や評価の方法など詳細は、2014年末のCOP20(ペルー・リマ)にかけて詰める方針

●先進国は2014年の早い時期に、新興・途上国に目標設定のための資金を支援する。

新たな削減枠組み合意の流れ

2014年9月  国連気候サミット(ニューヨーク)
    12月  COP20(ペルー・リマ)
2015年3月  準備できる国は削減目標を提出
     5月  枠組みの草案
     6月  そのほかの国も目標提出
11月~12月  COP21(パリ)で合意

関連エントリー

京都議定書についての超まとめ
各国の温室効果ガスの削減新目標
[ 2014/12/29(月) ] カテゴリ: 地球温暖化 | CM(0)
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