ポストさんてん日記

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ドイツ 脱原発 決定、初の原発モラトリアム、様々な意見

[ 2011/05/31 (火) ]
4月28日投稿の (ドイツの動向)フクシマの波紋 原発政策で比重増す安全論議 で判っていた方向性が決定された。

 今回の注目点の1点目は、7基の廃炉を決定した事。震災後、初の『原発モラトリアム』の決定だ。(震災の4日後に、3カ月間の稼働停止を決めた旧式の原発など8基については、7基を廃炉にし、残りの1基は冬場の電力不足に備え2013年まで再稼働できる状態にしておく。)
 なお、5月27日投稿のスイスの決定は、寿命を迎えるまで稼働を続けると言う内容だ。

 2点目は”ドイツ国内外での様々な意見”だ。それらをピックアップして見た。この政策のポイントはデメリットをどの様に克服あるいは許容するか、反対勢力をどの様に抑えるか、だと思うので。

【以下、一部引用】
1.ウォール・ストリート・ジャーナル日本版5月31日 ドイツ、2022年までに原発を全面停止

 メルケル首相は、「少なくとも私自身にとって福島第1原発の事故は想像を絶するものであり、原子力エネルギーの役割を再考する必要に迫られた」、「この計画はドイツにとって大きな挑戦となるが、わが国を効率の高い再生エネルギー時代へ移行する最初の工業国とするチャンスだ」と述べた。

 ドイツ国民の7割ほどが原発に反対しており、ドイツほど原発が問題となっている国は少ない。福島第1原発事故が発生して以来、国内各地で数百件の反原発デモが行われてきた。
 ドイツ産業界では、今回の決定は想定内ではあったものの、政治的な動機に基づいた性急なものであり、その結果、電力価格が高騰し、ドイツの競争力が脅かされると非難する向きもある。
 ドイツの電力価格は既にこの10年で2倍になっており、国内電力の50%近くを消費するドイツ産業界は特にこの問題に神経を尖らせている。

2.ベルリン 30日 ロイター ドイツが22年までに脱原発の方針、福島原発事故受け方向転換

 株式市場では再生可能エネルギー関連株が上昇。
 緑の党のロート代表は、旧式の原発のうち1基が緊急時に再稼働できるよう2年間維持されることに否定的な見解を示した。

 独エネルギー最大手RWEは、すでに2025年までに原子力発電所を停止する計画を示しており、前倒しに反対する考えを示唆した。同社の広報担当者は「2022年の終了はわれわれが望んでいる期限ではない」とし「あらゆる法的な選択肢を残しておく」と述べた。
 原発17基を運営するエーオン、Vattenfall、EnBWからの反発も予想されている。
 独業界団体BDIは、脱原発はエネルギーコストを押し上げ、温室効果ガス目標の達成を困難にするとの見方を示すと同時に、「原子力エネルギーの不足分は石炭やガスに依存しなければならないということ」と主張している。

3.毎日新聞 5月30日 ドイツ:国外でも賛否相次ぐ…連立与党の「脱原発」決定

 原発を国内に持たない隣国オーストリアのベルラコビッチ環境相は「ドイツのような先進工業国の決定は、脱原発は可能とのシグナルになる」と評価
 一方、原発建設を進めるスウェーデンのカールグレン環境相は「時期にこだわりすぎ、再生可能エネルギー確保手段の議論が置き去り」と批判した。

 政府は現在、原発を運営する4電力企業に対する「核燃料税」の課税を導入したばかりだが、当初見込まれた年間23億ユーロ(約2760億円)の税収が、8基の停止により13億ユーロに減るとの試算もある。
 また、緯度の高いドイツは冬に日照時間が減るため、太陽光発電にも多くの期待ができず、「冬に電力不足に陥る可能性もある」(連邦ネットワーク庁)も指摘されている。このため、電力料金の値上げや停電なども予想され、政府はエネルギー源の確保手段を示す必要に迫られる。

4.産経5月30日 ドイツ連立政権、2022年までに脱原発 

 メルケル政権は「脱原発で電力不足に陥ることはない」と説明しているが、原発8基の一時停止でドイツは電力輸出国から輸入国に転落、電力の8割を原子力に依存するフランスや、チェコからの電力輸入は倍増した。
 国内外から「脱原発を掲げる一方で隣国の原子力による電力を輸入するのは偽善だ」という批判が起きている。

5.ANNニュース5月31日 独「脱原発」決定 仏の経済産業界が批判(リンク切れ) 

 原発大国のフランスの経済・産業界からは批判の声が相次いでいます。
 原子力産業大手「アレバ社」のロベルジョンCEOは、フランスメディアの取材に対して、「極めて政治的な決定だ。国民投票も一度も行われなかった」と不快感をあらわにしました。そのうえで、すでに7機の原発を停止したドイツ国内では、電気代の値上がりなど影響が出始めていると指摘しました。
 また、フランス経団連のパリゾ会長は、ドイツで原発を止めても不足分の電力をフランスの原発に依存することになるだけではないかと疑問を投げかけました。

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ドイツの脱原発の具体施策
ドイツ 脱原発 決定、初の原発モラトリアム、様々な意見→この記事です
スイス政府 段階的な脱原発を決定
(スイス学者)福島第一原発 危機管理を怠った原子力安全・保安院
(ドイツの動向)フクシマの波紋 原発政策で比重増す安全論議
(フランスの動向)「猛獣」常に監視必要
[ 2011/05/31(火) ] カテゴリ: 原発に直接に関する事 | CM(0)
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