ポストさんてん日記

放射線・エネルギー・環境・化学物質・食品などの情報をアーカイブとして整理すると同時に、徒然につぶやいています。 リンクはご自由に。

大気中の水銀、その他金属元素のバックグラウンド濃度

[ 2014/09/02 (火) ]
2013年度データに更新。2014/9/2
初回公開日:2013/12/3


環境省が、大気中の水銀金属元素類に関して、バックグラウンド地点(発生源による影響を直接受けない地点)における濃度(バックグラウンド濃度)を継続的に調査していますので、いつか何かの参考になるかも、でアーカイブしておきます。

平成25年度 大気中水銀バックグラウンド濃度等のモニタリング調査結果について(環境省2014/9/2)
【測定地点】 沖縄県辺戸岬 観測ステーション(国立環境研究所)
       (沖縄県国頭郡国頭村字宜名真)

大気中の水銀

大気中の水銀は、そのほとんどが金属水銀で占められており、酸化態水銀及び粒子状水銀が占める割合は、平均で1%未満
 金属水銀 :大気中にガス状で存在する水銀元素(Hg)
 酸化態水銀:大気中にガス状で存在する酸化された水銀(Hg2+
 粒子状水銀:大気中の浮遊粒子状物質に含まれる又は吸着している水銀

【大気中の水銀の合計】
  • 年平均値     :1.7 ngHg/m3、(前年度は2.0 ngHg/m3)
  • 月平均値     :1.4~1.9 ngHg/m3
  • 1時間毎の測定値:0.9~4.8 ngHg/m3
    なお、大気汚染防止法に基づく大気中水銀濃度の指針値は
                      ⇒ 年平均値 40 ngHg/m3

大気中水銀バックグラウンド濃度(2013経年)

【降水中の水銀濃度】
降水中の水銀は、大気中の酸化態水銀及び粒子状水銀が降水に取り込まれたものが主と考えられる。
  • 年平均値   : 2.2 ng/L、(前年度は1.9 ng/L)
  • 測定値の範囲: 0.5~12.3 ng/L
    なお、水銀に関する水道水の水質基準値⇒ 500 ng/L(0.0005 mg/L)

大気中の金属元素類

2009年~2013年の大気中の粒子状物質*に含まれる、又は付着した金属元素類の測定結果。 * 粒子状物質とは、SPMやPM2.5のこと。

【ニッケルおよびヒ素】
大気中の金属元素類バックグラウンド濃度(2013経年)
大気汚染防止法に基づく大気中濃度の指針値は
  ニッケル:25 ngNi/m3、ヒ素:6 ngAs/m3

【その他の金属元素類】
粒子状物質中の金属元素類の測定結果2013
これらは大気中濃度の指針値が設定されていない

つぶやき

以上のバックグラウンド濃度が基準や指針の何分の一かを見ると、
大気中の水銀、ニッケル、ヒ素では指針値の1/10 のオーダー、降水中の水銀では水道水基準値の1/100 のオーダーです。
これらに対して、現状の食品による放射性セシウム摂取量は福島県で基準値の1/1000のオーダーですので、それが如何に小さいかを実感します。

今回は、少々ニッチな情報でした。


関連エントリー

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放射能忌避とマグロの有機水銀との違い
【資料編6】リスクの“ものさし”のいろいろ(比較図表)

【メモ】
有害大気汚染物質に係る優先取組物質と大気環境基準・指針値
出典:コラム3大気中の有害化学物質(環境儀 No.56、国立環境研究所 2015/3/31)

(参考資料)「今後の有害大気汚染物質の健康リスク評価のあり方について」(改定版)に係るフロー図(環境儀 No.56 国立環境研究所 2015/3/31) 
[ 2014/09/02(火) ] カテゴリ: 大気汚染 | CM(0)
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