ポストさんてん日記

放射線・エネルギー・環境・化学物質・食品などの情報をアーカイブとして整理すると同時に、徒然につぶやいています。 リンクはご自由に。

(第2報)福島第一、地震データ隠し?地震による直接被害隠し?

[ 2011/05/17 (火) ]
やっと、地震観測記録データが出たかと思って、東電のHPに行った。
東電プレスリリース5/16『福島第一・福島第二原子力発電所における平成23年東北地方太平洋沖地震時に取得された地震観測記録の分析に係わる報告書の経済産業省原子力安全・保安院への提出について』

ところが、驚いた事に、地震の揺れのデータ(ガル)は新しいものはなく、前回と全く同様のものである。ここまで、隠ぺいがひどいとは、あきれてしまう。

前回の投稿に追記するデータがないので、以下に、該当部分を再掲し、その後、コメントを入れる。
―――――――――――(前回の投稿)―――――――――――

3.地震の揺れのデータ(ガル)
 発表データの一部を以下の表に抜粋する。 

【福島第一】      単位:ガル(加速度値)
観測記録基準地震動Ss
東西方向東西方向
2号機原子炉建屋最地下階550438
5号機原子炉建屋最地下階548452
         注1:記録は地震発生から約130~150秒程度でストップしている

【福島第二】      単位:ガル(加速度値)
観測記録基準地震動Ss
南北方向南北方向
3号機原子炉建屋最地下階277428
         注1:記録は地震発生から約130~150秒程度でストップしている

【女川】      単位:ガル(加速度値)
観測記録基準地震動Ss
南北方向南北方向
1号機屋上2000(注1)2202
燃料取替床(5階)13031281
1 階573660
基礎版上540532
        注1:当該地震計の最大設定値(2000ガル)を上回っているため参考値
        3/11発表の保安確認用地震計では567.5ガルだった。
        (保安確認用地震計とは、速やかな公表および点検の際の目安に活用す
         るために、地震直後の最大加速度値を表示するもので、1号機原子炉
         建屋地下2階に設置)

【参考として2007年新潟県中越沖地震時の柏崎刈羽原発の地震データ】Wikipedia
       3号機タービン建屋1階で 2058ガル(想定834ガル)
       地下3階で          581ガル(想定239ガル)
       3号機原子炉建屋基礎で  384ガル(想定193ガル)

(以下、素人ながら)

各表の『基準地震動Ss』とは、報道などでは、想定とか耐震性の基準値などと言い換えている項目である。

(1)【女川】
 基準地震動を一部上回っているものもあるが、ほぼ同等となっている。
 つまり、ほぼ耐震設計で想定した範囲だったと言える。

(2)疑問点1:【福島】地震データ隠し?
 福島第一、第二のデータは原子炉建屋最地下階だけである。
 女川や過去の柏崎刈羽のように、それ以外のデータもあるはず。

 女川の資料には、観測点の配置図もあるのだから。
女川原発の地震計の位置
(出典)東北電力 女川原発の報告書の資料

 福島第一の1号~4号は、放射線の影響などで拾得できないのかも知れないが、
 ならば最地下階だけが公表されているのはなぜか?
 福島第一5,6号や福島第二のデータはあるはずでは?

→データ隠しが行われているのではないか?

(3)疑問点2:【福島】地震被害隠し?
 それらのデータを隠している理由は、地震の揺れによる直接被害を隠す為ではないか?
 今までの説明や報道は、地震よる直接被害はなく、その後の津波により、甚大な被害を受けた、事になっている。

→一時期、ネット上でも、地震による直接被害についての疑念が、結構あったと記憶している。
→地震による直接被害があったとすれば、現在の耐震基準への評価、今までの原発行政への評価に発展する問題となる。
→地震による直接被害があり、それを隠しているのではないか。


―――――――――――(前回の投稿、おわり)―――――――――――

以下、瑣末な事かも知れないが、今回の東電の報告で、疑問に思った事をメモしておく。

【東電報告の抜粋→つぶやき

 福島第一原子力発電所では、53箇所の地震計のうち29箇所で、福島第二原子力発電所では、43箇所の全てで加速度時刻歴データが得られており、加速度時刻歴波形の確認を行ったところ、福島第一原子力発電所では 7 箇所、福島第二原子力発電所では 11 箇所の観測点において 130~150 秒程度で記録が中断していることが判明した。
 しかしながら、近接する観測点との比較によると最大加速度値及び応答スペクトルは、いずれも概ね同程度となっていること、また、地盤で完全な記録が得られていることから、今回の事象は今後の検討において大きな問題となるものではないと考えている。
 今回の事象の原因を調査した結果、地震計のデータを記録する装置のソフトウェア上に不具合が存在することが判明したことから、、、、、

→福島第一原子力発電所では、53箇所の地震計の内、データが公表されたのが、原子炉建屋最地下階(基礎版上)の6箇所のみ、が不自然

→福島第二原子力発電所では、43箇所の地震計の内、データが公表されたのが、原子炉建屋最地下階(基礎版上)の4箇所のみ、が不自然

→『地盤で完全な記録が得られていることから、今回の事象は今後の検討において大きな問題となるものではない』から他のデータを発表しない、とは、すごい理屈である。

→データの欠落をソフトウェア上 に不具合のせいとしているが、不自然で、原子炉建屋基礎版上以外のデータを隠している、としか考えられない。

→原子力安全・保安院は、この報告を受けて、そのまま認めているが、それもおかしい。(と言うより、両者共犯か、主犯は原子力安全・保安院だろう)


(追記)
ブルームバーグ5月19日 福島原発:津波が来る前に放射能漏れの可能性-地震で既に打撃か(1)
 大津波が来る前に、1号機から約1.5キロ離れたモニタリング・ポストで高いレベルの放射線量を知らせる警報が鳴った。

【関連エントリー(新しい順)】
●福島第一、やはり地震で大きな損傷、『福島メルトダウンの背後にある衝撃的事実』
●(第2報)福島第一、地震データ隠し?地震による直接被害隠し? →本エントリーです
●福島第一、地震データ隠し?地震による直接被害隠し?
[ 2011/05/17(火) ] カテゴリ: 今では古い陳腐化情報 | CM(0)
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