ポストさんてん日記

放射線・エネルギー・環境・化学物質・食品などの情報をアーカイブとして整理すると同時に、徒然につぶやいています。 リンクはご自由に。

スポンサーサイト

[ --/--/-- (--) ]
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
[ --/--/--(--) ] カテゴリ: スポンサー広告 | CM(-)

京都議定書についての超まとめ

[ 2013/02/15 (金) ]
京都議定書について、基本的なところのみを簡単に纏めてみました。

1997年12月京都で開催された 第3回気候変動枠組条約締約国会議COP3で採択された『気候変動枠組条約に関する議定書*1
COP:Conference of the Parties、国際条約の締約国会議

対象ガス二酸化炭素、メタン、一酸化二窒素、HFC、PFC、SF6
基準年1990年
目標期間2008年~2012年の5年間(第1約束期間)
数値目標先進国全体で少なくとも5.2%削減を目指す
EU8%、アメリカ7%*2 、日本6%、ロシア±0%、など
政策・措置エネルギー効率向上、吸収源の保護・強化、持続可能な森林経営、新規植林および再植林の促進、新エネルギーやCO2隔離技術の研究開発および利用拡大、市場手段の適用など
吸収源1990年以降の植林・森林再生・森林減少による吸収・排出分を数値目標に参入
京都メカニズム柔軟的措置:排出権取引(ET)、共同実施(JI)、クリーン開発メカニズム(CDM)
*1 日本は2002年に批准(74番目)。2004年にロシア連邦が批准したことなどにより2005年2月16日に発効した。
*2 米国は結局、批准していない。

ポイント

●先進国に拘束力のある排出削減義務を負わせた仕組みは、温暖化対策の第一歩としては非常に意義があった。
【参考キーワード】 CBDR ( Common But Differentiated Responsibility) : 共通だが差異のある責任、能力、社会・経済的条件

●温暖化対策の実効性とカバー率の低さが問題
議定書締約国194の内、排出削減の義務を負うのは42の国と地域のみ。
議定書採択時最大の排出国であった米国は結局、批准していない。
採択から15年経って世界経済の牽引役は先進国から新興国に変わった。2009年時点では削減義務を負う国からの排出は世界全体の26%にすぎない。

●第1約束期間の義務を負う先進国の中にも不公平が生じている。
日本は目標達成の為に6000~8000億円のクレジットを購入するといわれている。
EUはそもそも緩い目標だった上に、エネルギー消費が非効率な中東欧が入ったために目標達成はさらに容易になった。
ロシアは目標値の設定が非常に甘かった為に、何らの削減努力をせずに余剰排出権を得て、それを売却している。

●温室効果ガス抑制は、すなわち化石エネルギーを消費し経済発展をする権利を抑制することでもある。

●日本やロシア、カナダが第2約束期間(2013年~2020年)からの離脱をCOP17(2011年12月に南アフリカ共和国で開催)で表明した。

●日本は、第2約束期間に参加しないことを表明していますが、日本国内の目標達成のために、引き続き、京都メカニズムの利用を希望しています。他方、途上国は、「京都メカニズムは、排出削減目標達成を支援するためのものであるから、目標を持たない国の利用を認めるべきではない」としています。

●日本の、温室効果ガス2020年までに1990年比で25%削減という目標
 2009年9月 鳩山由紀夫首相が国連気候変動サミットにおいて演説内で発言、国際公約*となっている。* 国連気候変動約組み条約事務局に届け出ている。
 実現のためは経済に多大な負担が予想されるとして、財界などから批判の声が上がった。さらに、福島第一原発事故後、各地で原発が停止し火力発電などへの依存が高まる中で、実現が難しくなった。
 現自民党政権は、国連気候変動枠組み条約第19回締約国会議(COP19)がポーランドで開かれる2013年年末までに新たな目標を決定するという。
 その後の状況はこちら。

主な出典:「国際環境経済研究所」2012/11/30 国連気候変動枠組み交渉の転換点―京都議定書型枠組みの限界と今後の方向性(竹内純子氏)

世界のCO2排出長期見通し
図1-2-1 世界のCO2排出長期見通し02
       出典:H24年度環境白書、第2部 図1-2-1

【個人的メモ】
「SankeiBiz(サンケイビズ)」2012/12/27 COP18を振り返って
「国際環境経済研究所」2012/11/30 温暖化交渉:COP18を越えて、日本が取るべき交渉スタンスを考える
「石油・天然ガスレビュー」2007/9 京都メカニズムをはじめとする排出権の概要と最近の動向

関連エントリーはカテゴリーにひとまとめにしています。記事下部or左欄のカテゴリーリンクから、どうぞ。
[ 2013/02/15(金) ] カテゴリ: 地球温暖化 | CM(0)
コメントの投稿










管理者にだけ表示を許可する
トラックバック
この記事のトラックバックURL

このブログについて
管理人 icchou から簡単な説明です 更新,追記の通知はTwitter
カテゴリ
最新記事
ブログ内検索


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。