ポストさんてん日記

放射線・エネルギー・環境・化学物質・食品などの情報をアーカイブとして整理すると同時に、徒然につぶやいています。 リンクはご自由に。

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東電の発電設備のエネルギー種類毎の詳細

[ 2011/05/08 (日) ]
色々とWebを見ていたら、東電の2010年の発電設備の種類毎のデータを見つけた。 素人ながら、数字で遊んでみる。

 平成22年度 数表で見る東京電力 の26ページから57ページ。 (全資料の最終ページを見ると、2010年7月の作成だ。よって2010年需要は計画値である。)

 この資料の28ページ『エネルギー別発電設備出力』と47ページ『供給予備力』のデータを、少し、足し算・引き算をして並べると、表1のとおり。
【表1】 2010年 東京電力 発電設備(比率)
種類設備出力
万kW
比率備考
a水力89912%揚水発電681万kW、一般水力218万kW
b火力3,87050%(内、LNG・LPGが2,627万kW)
c原子力1,73122%福島第一470万kW、福島第二440万kW、
柏崎刈羽821万kW
d新エネ等0.40%地熱、風力など
e他社受電1,31117%日本原子力発電など、
(内、原子力89万kW、揚水発電373万kW)
f設備合計7,811100%(内、原子力計1,819万kW、揚水発電計1,053万kW)
g供給力6,132
h需要(計画)5,665最大3日平均
i予備率8.2%
 e他社受電とは東電が、日本原子力発電(株)・電源開発(株)・君津共同火力発電所(東電・住友金属・日本製鉄との共同出資)などから購入する電力。
 揚水発電は、東電自社と他社受電を合わせて、1,053万kWになる。週刊ポストの数字はこれだったのか!
 f設備合計g供給力の差は、修理や点検の為に稼働できない設備だろうが、かなり大きい。

●原子力のなかには、2007年の地震以来停止している柏崎刈羽原発2・3・4号機(計330万kW)も含まれているので、除外した方が良いだろう。
●(他の方のブログで)2010年の最大需要などの実績テータが、資源エネルギー庁のHPにあると判った。

 これらのデータを入れると、表2のとおり
【表2】 2010年 東京電力 発電設備(比率)
種類設備出力
万kW
比率備考
a水力89912%
b火力3,87052%
c原子力1,40119%柏崎刈羽2,3,4号機分330万kWを除いた
d新エネ等0.40%
e他社受電1,31118%
f設備合計7,481100%
g供給力6,132
h1需要(実績)5,961最大3日平均
h2需要(実績)5,999最大日(7月23日)
ih2予備率2.2%


 それでも、f設備合計g供給力の差は1,300万kW以上あり、それがピーク時に動かせない訳だ。(在籍はするが戦力とならない戦力外選手が多い、という事)
 2010年のピークでg供給力は6,132万kWに対し、h2需要(実績)は5,999万kWだったので、2.2%の余裕しかない綱渡り状態だったんだ。
 
 また、この表から、もし東電の原発を全て止めたら、設備合計は7,481万kW-1,401万kW=6,080万kWとなり、見掛上は設備が100%動けば、ピーク需要をまかなえた事になる。これが原発反対派の方が言う、原発がなくても問題ない、と言う話かもしれない。

 さらに、資源エネルギー庁のデータにピーク時の種類別の発電量データがあったので、数字を並べて遊んでみる。
A欄

【表3】 2010年 東京電力 ピーク発電量
種類設備出力
万kW
A欄
発電量
万kW  

万kW
稼働率
a水力89943846149%
b火力3,8703,40746388%
c原子力1,4011,07033176%
d新エネ等0.40.250%
e他社受電1,3111,08422783%
f設備合計7,4815,9991,48280%
g供給力6,1326,132
h2需要(実績)5,9995,999
 供給力6,132万kWの98%まで稼働したことになる。
 この時は、戦力として予定していた選手は、ほぼ全員が働いた事になる。

 (表には示していないが)原子力の比率は、ピーク時は18%に下がる。

 設備稼働率(=発電量/設備出力)は、平均で80%、個別に見ると高い順に、火力88%、原子力76%、新エネ50%、水力49%、となる。水力はピーク時でも、設備の半分が戦力外選手である訳で、随分と低い値だと思う。

 今後、この表に今年の夏のデータが入れば、色々と判って来る。
 今年の夏はピーク需要5,500万kWで、昨年より500万kW低い予想である。 
 設備出力では、原子力が福島第一・第二原発の910万kWがなくなり、491万kW(柏崎刈羽1,5,6,7号機分のみ)となり、他社受電が増加する事になるだろう。
 さらに、水力と火力の稼働率の上昇(戦力外選手を減らす)を予定しているのだろう。
 その結果、供給力が5,520万kW(下記追記参照)になると言う帳尻だ。

【5/13追記】
東電発表今夏の需給見通しと対策について(第3報)によれば
7月末の供給力は、5,520万kW (明細は未発表)

【関連エントリー(新しい順)】
●やはり隠している?東電 今夏の需給見通し
●東電の発電設備のエネルギー種類毎の詳細 →本エントリーです
●今夏季の東電の供給電力
●発電の種類、ベストミックスとは(色々な話の前提) →定性的な説明です
[ 2011/05/08(日) ] カテゴリ: 今では古い陳腐化情報 | CM(0)
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