ポストさんてん日記

放射線・エネルギー・環境・化学物質・食品などの情報をアーカイブとして整理すると同時に、徒然につぶやいています。 リンクはご自由に。

なぜリスクコミュニケーションは失敗したのか、日本の一年間、スウェーデンの例

[ 2012/03/27 (火) ]
 追記があります。2013/10/17


 日本の一年間のリスクコミュニケーションの失敗を簡潔に記載した資料と
 書籍「スウェーデンは放射能汚染からどう社会を守っているのか」を紹介したブログ
 をアーカイブします。

なぜリスクコミュニケーションは失敗したのか(日本の一年間)

 2012/2/29に横国大で行われたシンポジウム「横浜国立大学リスク研究グループによる福島放射能対策提言」の資料から、
斗ケ沢秀俊さん(毎日新聞)による講演のレジメですが、ブログ主は聴取した訳ではなく、松田裕之教授の関連を検索している時に見つけた情報です。

 PDF資料の13~14ページ。全文引用


1.時系列でみた放射線影響への反応

初期   マスメディアは相対的に慎重な報道
      暫定基準超えには敏感に反応
4月   小佐古敏荘内閣参与辞任、学校の基準で不安が募る
7月   児玉龍彦東大教授の国会演説などで、内部被ばくへの懸念増大
秋以降 「敵失」が相次ぎ、やや沈静化
      しかし、不安、ゼロリスク志向は根強い

2.リスクコミュニケーションをめぐる各分野の評価

(1) 政府の無策

 枝野官房長官「直ちに健康に影響ない」の罪
  「将来は健康影響がある」と受け止められた
  確定的影響(不妊、脱毛、下痢など)がないことを明言しなかった
  専門家が会見に同席しなかった
 ② 政府の統一方針がなく、各省庁、原子力安全委員会任せだった
  食品暫定基準の拙速
  学校分野は文部科学省に押しつける
  20ミリ、1ミリの説明不足(防護基準と健康影響との混乱)
 ③ 「全体のリスク」を考慮しなかった
  計画的避難区域で全村避難を強いられた飯館村のケース
  避難のリスクは被ばくのリスクよりも大きい
 ④ リスクの「相場観」を提示できなかった
  喫煙はもちろん、肥満、野菜不足、運動不足よりも遥かにリスクが小さい
 ⑤ 不安の声、世論への融合
  福島県の生産者を無視した小宮山厚労相、厚労省の食品新基準
 ⑥ 結論=政府にリスクコミュニケーションの発想がなかった

(2) 専門家の対応

 ① 不安の内容を十分に理解していなかった(メディアも同罪)
  確定的影響がないことをきちんと説明しなかった点では政府と同じ
 ② 「御用学者」攻撃に屈した(メディアも同罪)
 ③ 一方、放射線医学総合研究所、国立がん研究センター、日本学術会議、
  日本保険物理学会をはじめとした各学会は情報提供に努めたことは
  評価できる


(3) メディアの限界

 ① 危険情報を大きく扱うメディアの宿命
  安全情報はニュースになりにくい
 ② 「公正中立」報道の落とし穴
  「危険少ない」コメントと「危険大きい」コメントが両方載り、読者は混乱した
 ③ 「売れる記事」は危険情報
  週刊誌(週刊現代アエラ週刊金曜日、残念ながらサンデー毎日)の横暴
  危険派市民団体機関紙?「こちら特捜部」で東京新聞は部数増
 ④ 記者の勉強不足
  内部被ばく危険説に取り込まれる
 ⑤ 危険報道は「反権力」という誤解
  朝日「プロメテウスの罠」、NHK「追跡!真相ファイル」のお粗末
 ⑥ 「予防原則」は正しいか
  「低線量被ばく(あるいは内部被ばく)=分からない=予防原則に従って、
  出来るだけ低く抑える」というのが社説の定番
  ALARA(合理的に達成可能な限り低く抑える)の立場が適切

3.今後の課題

(1) 政府はリスクコミュニケーション専門家を置いて、的確な情報提供を
(2) 専門家(各関連学会、グループ)の積極的な発言、行動
  特に、ソーシャルメディアの活用を
(3) 新聞は署名記事に
  相互批判を活発に
  「予防原則」の適用は慎重に
  ゼロリスク志向からの脱却


【つぶやき】

 レジメ故に簡潔で全貌を俯瞰できました。
 特段の新情報はないですが、概括的な振り返りとして概ね納得できるもので、リスクコミュニケーションの観点からあらためて眺めると、まさに障害や失敗の連続であることが判ります。
 
 (当時は良くは判らなかったものの)今となっては明確ですね。例えば、
政府にリスクコミュニケーションの発想がなかったのは最大の要因だし、

小佐古教授の内閣参与辞任(4/29)は、非常事態であるにも関わらず、通常の基準を当てはめるべきだという主張をしたのですね。
“感性面で非常に大きな影響を社会に与えた”、“「みのもんた朝ズバ」(5/1)に異変があった。ネットなどで常に放射線のリスクを強調する元放射線医学総合研究所の女性研究者(崎山比早子氏らしい)が出演し不安を呼び起こすのに充分なメッセージを発した”、“原子力発電所に反対する東京のグループは、このときばかりは勢いづいた”、“そのスローガンは、「子供を守ろうとした学者が辞めた。政府の対応は問題だ」だった”、と毎日新聞の小島正美記者がその著書で記述している*1、との事。

児玉教授の国会演説(7/27)*2は世の中に与えた作用より副作用のほうが多いと感じています。大きい副作用として、まず、“チェルノブイリ膀胱炎とやら*3セシウムの内部被ばくを過剰に危険視する流れ”を作ってしまったし、次が、“食品の放射線測定が簡単にできると言うイメージ”を広めた事、さらには、“除染が簡単にできると言うイメージ”を広めた事。(「熱量から計算すると、広島原爆の29.6個分が漏出している」とのトンデモ発言もありました。)

 この2件は(風評被害と同様のメカニズムで)大々的に報道されることによってインパクトを強めた訳で、トンデモ学者が自分のブログやツイッターでトンデモ発信をするのとは桁違いの大きな影響力だったと思います。 

 これらで大迷惑を受けた人は結構いる、あるいは、的確な対策が余計な障害を余儀なくされた事などを含め、リスクコミュニケーションの失敗の大きな原因の一つと思います。ちなみに、1つ前のエントリーICRPをベースにしたリスクコミュニケーションがうまく進まないのは何故か?の主な原因にもなっているかと。

 週刊誌と東京新聞のことしか明記されていませんが、そもそも週刊誌や弱小紙はそんなものだと思っていますし、東京新聞などは初期には原子力ムラの実態を明らかにした報道ではいい所もあったと思います。(東電からの広告費がなく、しがらみがない特性で。)

それらよりも遥かに大きな問題は大手メディア(三大紙+5大キー局)の役割と責任です。朝日「プロメテウスの罠」、NHK「追跡!真相ファイル」だけではなく、信濃毎日10/4の記事「10人の甲状腺機能に変化」などのような重大誤報の反省や検証が未だにないのは、いかがなものでしょうか。
“② 「公正中立」報道の落とし穴”ときれいごとの様に記載されていますが、メディアの両論併記の弊害すなわち「メディアは、一つの意見を書くことの責任を取りたくないために、100人対1人の意見の対立であっても、それを1対1の重さで書く」との批判へも対応が必要かと。
さらには、科学技術のリスク概念に対応できていないこと、リスクコミュニケーション概念がないこと、官庁と企業のプレスリリース中心主義、などの体質的問題があると思います。

 新聞は署名記事にと記載されていますが、それで解決できるのはごく一部だけではないでしょうか。

 “⑥ 「予防原則」は正しいか”の部分は“ALARA”も書いてあり、奥が深い話になりそうですね。確かに「予防原則」を振りかざすのが楽な姿勢で良くある事なのですが、“「予防原則」の適用は慎重に”をどう定着するか?は“ゼロリスク志向からの脱却”とセットで本質的な問題の様な気がします。

 厚労省の食品新基準については論理性が高い反論もかなり目にしました。
一方で、新基準値案が公表された途端、市民、消費者の食に対する不安は一気に沈静化した、という事実がある、との事でリスクコミュニケーション上の失策と一概には言えないと思います。(出典:「FOOCOM.NET」2012/3/22 松永和紀さんによる論説)

 その他にも、別の見方や付け加えたい事もある様に思いますが、識者に任せます。
 (念のために)これは斗ケ沢秀俊さんへの反論ではなく、レジメを材料として使用させて戴き、大手メディアへの諫言などを書いています。斗ケ沢さんのレジメには感謝申し上げます。


【個人的メモ】
*1 http://www.yasuienv.net/RadRiskCom2.htm
*2 http://www.yasuienv.net/WhyZeroRisk1.htm
*3 チェルノブイリ膀胱炎を否定する論説の紹介などはこちらのエントリー⇒
   ●“チェルノブイリ膀胱炎”説への明快な反論。
   ●きわめて主観的なメモ(信用する専門家、しない専門家)
【追記】
   ●除染1ミリシーベルトの愚(玄侑宗久氏)から一部のみ転記
  • 小佐古敏荘氏の涙の記者会見は、少なくともICRPの委員たちからは、彼の行為が「これまでの学問的蓄積を無にした」と批判されている。
  • 『内部被曝の真実』という脅しのような児玉龍彦氏の著書が、迷っていた多くの人々に県外避難を決意させるのである。
  • 小宮山洋子氏の年間1mSvの内部被ばく基準、ここにおいて専門家の研究成果は全く尊重されることなく、それどころか政治判断という名目で踏みにじられた。

自主避難者が頼った専門家について次のような分析があります

宝田氏の研究は、いわゆる「自主避難」をしている人々がSNSやメールなどインターネット上のコミュニケーション手段に支えられている側面が大きいことや、武田邦彦・児玉龍彦・早川由起夫の3氏の主張を選択的に重視していることを社会調査によって明らかにしている点で大変貴重なものである。

出典:なぜ科学は放射能パニックを説得できないのか — 被害者・加害者になった同胞を救うために社会学的調査が必要

書籍「スウェーデンは放射能汚染からどう社会を守っているのか」

 1986年のチェルノブイリ事故以後、北欧は深刻な放射能汚染にさらされた。
 スウェーデンも事故発生直後の1年は、日本と同じように放射能をめぐる社会混乱が起こった。人々に不安が広がり、政府の対策も遅れた。それに対する反省から、政府と民間で適切な対策を考える調査と研究が行われた。
 その一つが、同国の防衛研究所、農業庁、スウェーデン農業大学、食品庁、放射線安全庁が1997年から2000年までに行った合同プロジェクト「どのように放射能汚染から食料を守るか」だ。その報告書を、合同出版が今年2月に「スウェーデンは放射能汚染からどう社会を守っているのか」というタイトルの書籍にして発売した。福島原発事故に直面した日本に参考になる点が多い

 いつもお世話になっている「農と島のありんくりん」で書籍の内容を紹介しているのでリンクさせて戴きます。

●2012/3/21 スウェーデン原発事故報告書その1 事故後のリスクコミュニケーションの失敗
 (記載項目)

教訓1 バニックは事故直後の情報発信の失敗により起きる
教訓2 農業対策をしっかり立てて農家と消費者に伝える
教訓3 食品検査は過剰でも過少でもいけない


●2012/3/22 スウェーデン原発事故報告書その2 政府と自治体は、リスクコミュニケーションの総括と対策の場を作れ
 (記載項目)

教訓4 事故直後は緊急の防護基準を作り、徐々に強化していく
教訓5 緊急時基準の引き上げの説明に失敗すると社会的混乱を招く
教訓6 スウェーデン政府の放射能対策一般原則

(1) 現行法や国際的な取り決め*4に反した対策は行わない。
(2) 急性の深刻な健康被害を防ぐために、あらゆる努力を行う。
(3) 対策は正当性のあるものでなければならない。
(4) 講じる対策は、なるべく良い効果をもたらすように最適化する。
(5) 対策の柔軟性が制約されたり、今後の行動が制約されることはできるだけ避けるべきである。
(6) 経済的に費用が高くなりすぎない限り、農作物・畜産物は生産段階で汚染対策を行う。
(7) 一般的に大規模な投資の必要がない汚染対策を実行すべきである。

そしてわが国は今後になにが必要か? 国と自治体はリスク・コミュニケーションの総括と構築の場をつくれ!

 *4 別エントリー放射線防護の国際的枠組みを参照ください。

【つぶやき】
 最後の2行にいたく共感です。


 上記以外にも、ネットにはこの本の書評や内容紹介は多くありますので、アーカイブしておきます。
 ●「勝川俊雄 公式サイト」2012/2/2 書評:スウェーデンは放射能汚染からどう社会を守っているのか
 ●「アゴラ」2012/3/22 放射能対策、情報の公開と農作物の生産過程での処置が重要 ー書籍「スウェーデンは放射能汚染からどう社会を守っているのか」から・GEPR編集部

 書籍関連から離れる情報ですが、スウェーデンの放射線安全庁の危機対策課のヤン・ヨーハンソンさんにインタビュー
 ●「ecomom[エコマム]」2012/1/31 第49回 外から見た放射性物質汚染の課題 スウェーデンから見る日本
[ 2012/03/27(火) ] カテゴリ: 放射線のリスクに関する | CM(13)
Re: omizoさん、多謝です。
お忙しいなか、詳細な説明ありがとうございました。
じっくり読ませて戴き、おかげでモヤモヤしていたものが少し晴れた感じです。

特に、ご紹介の下記資料が、面白く、かつ、ためになりました。
http://d.hatena.ne.jp/kuiiji_harris/20100210/1265728685
今後も、宜しくお願いいたします。
[ 2012/06/17 12:56 ] [ 編集 ]
コミニュケーションの第一歩は、お互いの違いに(を)学ぶ。
異文化交流でしょうか。 専門分野でなくても、多くの人は、リスクと、ベネフイットをやっていわけです。 大上段に、リスクコミニュケーションとは、とやらなくても、日常行なっているのです。 医者に行っても、疾病、怪我などでも、医者の説明から、行なっているでしょう。 学者が専門家が、こうこうこういう事がとやらなくてもです。日常の各位の意思決定の延長線上に。という事です。   
[ 2012/06/16 20:29 ] [ 編集 ]
中西さんの定義は


http://homepage3.nifty.com/junko-nakanishi/zak316_320.html#316-B1)リスクコミュニケーションの定義.

「環境リスクマネジメントハンドブック」の中で、前田恭伸氏は、リスクコミュニケーションの意味を、米国学術会議(National Research Council:NRC)の報告書での定義を引用して、以下のように解説している。NRCが、リスク認知とリスクコミュニケーション委員会を組織し、1989年に出した、大部な報告書「リスクコミュニケーションの改善」が原典である。

“リスクコミュニケーションとは、リスク問題の利害関係者、つまり、一般の人々・事業者・行政・NGOなどの間でリスクに関する情報をやりとりすることである。米国学術会議(National Research Council : NRC)(中西が訳語を変更)は、リスクコミュニケーションをつぎのように説明している1)。

「リスクコミュニケーションは個人とグループそして組織の間で情報や意見を交換する相互作用的過程である。それはリスクの特質についての多種多様のメッセージと、厳密にリスクについてではなくても、関連事や意見またはリスクメッセージに対する反応やリスク管理のための法的、制度的対処への反応についての他のメッセージを必然的に伴う」。

(一部省略)

すなわちリスクコミュニケーションの目指すところは、リスク問題のさまざまな利害関係者が、それぞれの知識を共有し、互いの意見や価値観を理解することにあるのだろう。別の言い方をすれば、リスクコミュニケーションによって、関係者がリスクに関連する問題と行動の理解の水準を上げ、関係者が利用できる知識の範囲内で適切な情報が与えられていると得心できれば、そのリスクコミュニケーションは成功していると考えられる1)。“

1) 林 裕造・関沢 純監訳(1997):リスクコミュニケーション 前進への提言、化学工業日報社。

ベネフット(何か利益を得る)に対して、その損益がリスク。

ここが結構面白い。

ベネフットの専門家でないでしょう。と反論される。 う~ん。 
http://d.hatena.ne.jp/kuiiji_harris/20100210/1265728685
[ 2012/06/16 20:19 ] [ 編集 ]
Re: タイトルなし
リスク・ベネフイット論的なところは同意です。
『リスコミに合意形成も説得も含まれていない』も同意です。

一方で、リスクコミュニケーション定義の一例『リスクについての、個人、機関、集団間での情報や意見のやりとりの相互作用的過程』などを見ると、omizoさんのおっしゃる『ベネフイットがないリスクコミニュケーションも存在しない』と繋がらない、、、→ じっくり勉強、考えてみます。

しかし、リスクコミュニケーション論を深堀しても、あまり実がないかな、という気もするので、ほどほどにするつもりです。
[ 2012/06/16 09:52 ] [ 編集 ]
リスクコミニュケーションは、ベネフイットが存在することが前提ですから、それをやる事はないです。ベネフイットがないリスクコミニュケーションも存在しなとなります。 リスクコミニュケーションを一言でいえば、そのプロセスという事になります。 そこには、合意形成も説得も含まれていません。 各位の判断の過程と。 

リスクはベネフイットがあってですからね。 路上の点字ですが、全盲の方には、有効であるのですが、つまづく危険はありますが。車椅子の方にとっては、車椅子の車輪が引っかかり、有意義性は無いとのことです(はっきり言って邪魔)。 そいうわけで、利害関係者は多岐にわたる場合もあります。 
[ 2012/06/15 22:55 ] [ 編集 ]
Re: タイトルなし
事故直後のクライシスコミュニケーション(ハザードコミュニケーション)と今、一般に出てくるリスクコミュニケーションを峻別して考えることは賛成です。クライシスコミュニケーションの何が悪かったか?今後はどうすれば良いか?は事故調査・分析の一環でやって戴きたいな、と思います。

“リスクコミニュケーション”自体をまだきちんと把握していない(それなのに言葉として使っているのは冷汗)ですが、ベネフイットを前提とするものではないようです。
現時点の個人的な理解ですが、『個人個人がうまくリスク管理ができるようにするための、必要資料、関係者の役割、意思疎通方法、などのベターなありかた』といった感じです。(うーん、難しい、そのうちエントリーに書ければ・・・)

あえて、今回のベネフイットをいえば、生活の質(QOL)の向上、具体的には、避難、食べ物選択、メンタルダメージ、差別、などマイナスの現状からゼロ(事故前の状態)へのベクトルをベネフイットと考えても良いのかと。
[ 2012/06/15 19:35 ] [ 編集 ]
(他の記事へのコメントですが、管理者判断で、より好ましいこちらの記事にコピーしました)

今回の件で、リスクコミニュケーションとよく出てきますが、これをやるには、ベネフイットが存在する事が前提です。 今回の件で、ベネフイットを何とするのか?です。 食品なら、食品を摂取することが有意義なベネフイットであるが前提にになってのリスクコミニュケーションが行えますが。 外部被曝に関しては、ベネフイットはなにであるか?。 各位が別々のベネフイットを想定しているなら。リスクコミニュケーションは困難という事になる。 政府も、山下先生も初期におこなったのはハザードコミニュケーションです。 

リスクコミュニケーションを洗い直しなら、新型インフルエンザ輸入ワクチンはなぜ、ほぼ全て廃棄されたのか?。 です。 1000億円ですからね。 国内ワクチンの方も余ってしまいましたが。
[ 2012/06/15 13:42 ] [ 編集 ]
Re: 10:20の内緒さんへ
コメントありがとうございます。
さし障りのない部分についてだけオープンにさせて頂いて、コメントします。問題あれば対応しますので。

>この記事を再度読み返し、松永さんが、新基準値を評価している(不安解消に貢献)というのを、改めて知りまして、へぇーと思いました、そうなんですね。世の中は。
→松永さんは新基準に反対の立場、ただ、新基準が世の中に与えた影響の一面を事実として述べただけ、と理解してます。

>私は、ベネッセの震災の部屋を読むと、全くそんな気持ちがしないんですよね・・・(中略)もうああいう極端なな母親は、・・・
→例えば、「福島 信夫山ネコの憂うつ」のコメ欄では、“あの部屋は別世界”的なコメントが多くあったような。
→そのような集団に対して、素人の働きかけは限界を超えているかと。(私は“あの部屋”を見ていないので、あてずっぽうですが、)
→間違った思い込みの原因は、多分、ニセ科学者の発信だと思うので、それを否定する(安井先生とかbloom先生のような)科学書の正しい発信を自らが理解して、自らが気付くしかないかと。
一方で、科学者がニセ科学批判を論じるのは、(自分にメリットがなく)すごく大変なことなので、頭が下がります。

ご存じとも思いますが、濱田さんのブログの最新記事を参考までに。
放射能パニックからの生還・ある主婦の体験から
http://arinkurin.cocolog-nifty.com/blog/2012/06/post-a86a.html
[ 2012/06/07 12:45 ] [ 編集 ]
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[ 2012/06/07 10:20 ] [ 編集 ]
ほんとです。武田氏が達人です
↑書こうか書くまいかと思っていた点、ずばりですね。そして私も流されやすいということです。

>的確なリスク判断ができる情報を提供してくれる学者はコミュニケーションが上手くない人が多い

山下先生が典型的ですね。私は福島医大で開かれたICRPや世界の放射線関連の方が集っての会議を取材する、第二記者クラブ側が解説する動画を見たことがあります。「どうして公開で行われないのか」と会見で山下先生に質問している動画を切り取っていましたが、「上から目線」と散々でした。
でも、確かに山下先生が鬼のように見えるんですよね。「シャットアウト!!」みたいな・・。あれでは、反発心に火がつくだけです。
http://leika7kgb.blog114.fc2.com/blog-category-24.html

理想は、早野先生みたいになってって科学者の方に言いたいですけど。あの温厚さと粘り強さを持ってほしいというのは酷でしょうか。

科学者の不得手を補填するのが、icchouさんのブログでもありますね。「一般受けしにくい」、しかし「良識ある」専門家の発言を的確に発信していらっしゃるという点、貴重と存じます。もっともっと多くの方が参考にしてほしいです。

[ 2012/03/28 17:16 ] [ 編集 ]
Re: マスコミの責任は大きい、と・・・
(前からの続きです)

>児玉氏が涙の証言をしたのは、よかったのか、悪かったのか。私はあれで除染の重要性が・・・
うーん。確かに児玉国会証言がなければ、除染が良いか悪いかという机上論議が延々と続いていたかも知れませんね。実際に(小規模とはいえ)実行したからこそ、色々と判り、その後大きな計画ができたのだと思います。
一方、セシウム内部被ばくの過剰危険視発言は、実際にメンタル面での被害、ICRPをベースにしたリスクコミュニケーションの面での阻害要因になった、と思うので、テンビンに掛けるとどうでしょうか?そんな比較を考えるのは、意味がないので止めましょうか。

>彼らはリスク伝達方法は黄信号か赤信号でも、コミュニケーションの達人なのではないか・・・
Kさんの真意から外れるかも知れませんが、以下のように修正して考えました。
“彼らの伝達するリスク内容は黄信号か赤信号でも、コミュニケーションの達人なのではないか”
これが問題なのだと思います。典型的な例が武田氏だろうと。そして(ご本人は意図していなかったかも知れませんが)大々的に報道されることによって影響力を強めた児玉国会証言なのだと。
我々素人に必要なのは、コミュニケーションの上手い学者ではなく、的確なリスク判断ができる情報を提供してくれる学者ではないでしょうか。
そこの所が、
>専門家の中では評判が悪い・・・
>ゼロリスクの人が彼を担ぎ出した・・・
所以なのだと思います。

一般的に的確なリスク判断ができる情報を提供してくれる学者はコミュニケーションが上手くない人が多い様な気がします。そこをフォローしたり、その情報を広めるのは、メディアや(学者以外の)専門家の役割かなと。
[ 2012/03/28 12:39 ] [ 編集 ]
Re: マスコミの責任は大きい、と・・・
補足情報、色々と、ありがとうございます。

>大新聞がそんなことでいいのかと・・・
同感です。署名記事であろうとなかろうと、“新聞社という組織”の役割と責任をどう考えているのでしょうかね。
政治や経済と違って、科学技術や医学の面ではそれなりの検証が可能なのに、と思うのですが。
署名記事の筆者は勉強不足を露呈されて名を落とす(それを避けるために勉強するのが署名記事の利点?)、社会への責任は“新聞社”として検証記事や訂正記事などでリカバリーする、という事は難しくはないと思うのですが。
ひとまず、ここまでです。
[ 2012/03/27 19:42 ] [ 編集 ]
マスコミの責任は大きい、と・・・
いつも簡潔なまとめありがとうございます!!!

2の(3)の②は、勉強会の成果として、私も書こうと思っています。
そのときに書くかもしれませんが、まずはこちらで書きますね。

3の(3)ですが、署名記事は基本的に本人でないと回答できない、社はタッチしないという方針のようです。プロメテウス連載についても、「書いた本人でないとわからない」との回答だった、と問い合わせた友人に聞きました。プロメテウスで何か問題が起きても朝日は関知しないよということの裏返しかと存じます。大新聞がそんなことでいいのかと私は思っています。

朝日は一方で陰膳調査を報道する一面もあります。また、NHKも、朝いちでああいうつくりなのに、深夜はこんな報道をする。NHKにも朝日にも、福島出身者はいるはずで、彼らはどう思っているのだろうと思います。
以前、私のブログに千貫森の宇宙人さんがコメントくださいました。報道・政治畑が「花形」であり「キープレフト」「反骨」路線で動く半面、本線から外れている科学部や文化部記者は忸怩たる思いをしているのではないか・・・に同感です。彼らや、福島や東北にゆかりのある記者にはもっともっと前面にでてほしいです。斗ケ沢氏には、本当に救われましたから。

児玉氏については、専門家の中では評判が悪いですね。私はあの方が出てきたころ、除染について彼の新聞記事を引用したりもしていましたので、実は意外です。あるときから、ゼロリスクの人が彼を担ぎ出したので「なんで?」って思ってはいたのですが。女性週刊誌に頻出しているという点で、武田氏と同じです。息子から見た本人の語り口なども紹介され、完全に熱血人、すばらしい人、という扱いです。

結局のところ、児玉氏が涙の証言をしたのは、よかったのか、悪かったのか。 私はあれで除染の重要性が増したのなら、よかったのでは?と思うのです。(確かに除染は簡単というイメージにはなってしまいましたが)

また、話変わりますが、信毎に担ぎ出された鎌田實氏も評判悪くなりましたが、児玉氏も鎌田氏も、実際に福島に入って行動をしているという点で、私は完全に断じることはできません。彼は南相馬に諏訪中央病院から医師を派遣し続けていること、被災地に入ってあったかい食べ物をふるまったこと、それに信毎のアレは、福島の子供たちを茅野市に招待した一環でした。
「科学的でない言い分」を主張しているから、もうあの人の言うことはあてにならん、とは、思えないのです。彼に感謝した県民は多いと思うからです。

そして、彼らはリスク伝達方法は黄信号か赤信号でも、コミュニケーションの達人なのではないかと思うのです。願わくば、そこで、科学的根拠に忠実に議論を展開していてくれていたのなら・・・。福島はもっと救われていたはずと思うのです。

そこを軌道修正するのに、科学者同士で議論を重ねてほしいんです、オールジャパンで。「絶対に見解は一致しない」、なんて言わないで・・・。
[ 2012/03/27 17:28 ] [ 編集 ]
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