ポストさんてん日記

放射線・エネルギー・環境・化学物質・食品などの情報をアーカイブとして整理すると同時に、徒然につぶやいています。 リンクはご自由に。

海底土の現在の汚染状況

[ 2012/02/24 (金) ]
 Keyword:放射性物質,放射能
 海底土の現在の汚染状況として、セシウムCs137,Cs134濃度の最新版情報をまとめました。 

Ⅰ.海への、海域での、移行経路の全体像
 ここは既エントリーからの再掲です。

1.前面海域、沿岸海域 
 原発からの汚染水の放出とフォールアウト。
 その後も、流域から阿武隈川などの河川を経由して、大雨が降って川の水が濁った時に泥の中に含まれるセシウムが海へ運ばれる。泥と一部の溶存態のセシウムは河口域での凝集沈殿に取り込まれ海底土の汚染になる。
 海底土の汚染は移動して行くが、沿岸流の影響を受け南側に流れる性質がある。

2.沖合海域
 フォールアウトおよび沿岸海域からの移流・拡散。
 さらに、海流により移流・拡散して行く。 

3.外洋海域 
 フォールアウトおよび沖合海域からの移流・拡散。
 さらに、海流により移流・拡散して行く。

(各海域の説明)
海域図               出典:こちら 一部をカットしてます。

前面海域、沿岸海域の海底土の汚染レベル 「3.11東日本大震災後の日本」から、ごく部分的に引用させていただきます。

(内容のトピックス紹介的なものですので、原ブログをご覧ください。)

 (ブログ主注:原ブログには判りやすいアニメーション図があります)
 誰もがすぐにわかるでしょう。同じ地点のデータが上がったり下がったりしているところがある!と。それはなぜなのでしょうか?
 海底土の汚染は、陸上の汚染とは異なり、海流によって移動するのが特徴です。
 沿岸流という言葉を聞いたことがあると思います。川から流れてきた水は、海水との密度差と地球の回転の効果から、北半球では右側、この場合では南側に流れる性質があるそうです
 通常、阿武隈川の河川の水にはほとんどセシウムは含まれていません。大雨が降って川の水が濁った時に運ばれる泥の中にセシウムは大量に含まれているのです。
 大雨が降った数日後には、相馬沖合3kmの海底土のセシウム量が上昇している可能性が高いということが読み取れます。その後下がってしまうのは、海流でさらに南に移動して拡散してしまうからでしょう。
 沖合3km付近の海底土のセシウム濃度が高くなる理由は、付近の川からのセシウム流出ということで説明できる可能性が高くなってきました。


 【追記】
 ●2/25 東京電力の海底土2月分データのまとめ
 2月分のデータが追記されました。(いつもございます)

前面海域の海底土の汚染レベル 「コンタンのブログ」から、部分的に引用させていただきます。

20km海底土
 第1原発の北側(小高区沖合3km)の値は当初からだいぶ低下したが、
 第1原発の南側(岩沢海岸沖合3km)の値はずっと横ばいのままだ。
 おそらくは、第1原発の近くから、南側に汚染が拡散し続けているためだと思われるが、はっきりしたことはわかっていない。

 (つぶやき)
 1960年代と比べても、一桁~二桁、高い。
*1
 *11960年代のデータはこちら  

前面海域、沿岸海域の海底土の汚染レベル 「3.11東日本大震災後の日本」から、ごく部分的に引用させていただきます。

(内容のトピックス紹介的なものですので、詳細は原ブログをご覧ください。)

1.海洋汚染について
 11月に東京海洋大学の神田教授、石丸教授と一緒に原発の20km以内の海域の調査を始めて行いました。主に海底土の汚染具合の調査を行いました。半径20kmの海域を、5kmごとに調査を行いました。
 泥の動きに従って海底の汚染は移動することがわかってきた。これが陸上の汚染との大きな違いである。
 原発の港湾入口の海底土を調査した所、4520Bq/kgのセシウムが観測されました。ここの海水の15000倍もの汚染です。今はもう海水の汚染はそれほどではないのですが。
 原発近くが一番高く、南側に広がっていましたが、セシウムの量が高い地点はまだらに広がっていました。
 福島第一原発の南東約20kmの漁場で調べた所、海底土のセシウムが304Bq/kg、海底にいるゴカイが130Bq/kg、それを食べるナメタガレイが316Bq/kgというデータが得られ、底魚では、海底土とほぼ同じ程度のセシウムで汚染されていることが今回初めてわかりました。
 川から流れてきた水は、地球の自転とか密度差の問題から、南に流れていく性質があるそうです。従って、沿岸では海底土の汚染も南に向かっていくのではないか、と考えられました。高萩沖(原発から80km)の岩場の堅い地質の所では30Bq/kg前後で低かったのですが、もっと南のひたちなか市(原発から120km)では、海底に泥がたまっているため、高い(380Bq/kg)濃度の海底土のセシウムが検出されました。また、11月のETV特集において38Bq/kgだった銚子沖では、2ヶ月後に測定した今回は112Bq/kgと3倍近くに増加していました。

2.湖沼の汚染について
 これまであまり調査されていない湖沼の汚染も進んでいる。特に水の循環のあまりない湖沼では、一度汚染されるとその汚染が長期間続く可能性が高い。

3.東京湾の汚染と川の汚染
 東京湾も、江戸川下流からくる泥によって江戸川河口付近が汚染されている。シミュレーションによると、2年後くらいが汚染のピークで、その後も10年近く汚染は続く。



沖合海域の海底土の汚染レベル 「3.11東日本大震災後の日本」へのリンクです。

  1/25の文科省発表データを色分けマップにされています。

最高でCs137:360+Cs134:280=640Bq/L 【B3】
最低でCs137:6.6+Cs134:5.0=12Bq/L 【L1】
 
(つぶやき)
 最高値は1960年代より二桁く、最低値でも1960年代のレベルである。
*1


 去年4月に漏れ出た汚染水の影響もあって、港の海底には高い濃度の放射性物質を含む砂が15センチほどの深さでたまっている。
波浪等の影響による港湾外への拡散が考えられることから、海底土を固化土により被覆する。

被覆材料はベントナイトにセメントを添加した固化土
 1層目に海底面の浮遊性が高い浮土を被覆するための軽量の固化土(被覆材A)
 2層目に充填性、耐久性に優れた固化土(被覆材B)

完成までに3カ月から4カ月かかり、コンクリートの耐久性は50年だということ。
被覆工事実施場所被覆断面
   黄色が被覆部分



つぶやき

 今回も、コンタンさんとTSOKDBAさんには、ひたすら感謝です。
 今後の海産物の汚染、特に底魚に対して、ポイントとなるのは海底土の汚染とそれに関連するセシウムの挙動の様です。
 例えば、海底土のセシウムが、海水に溶解して行くか?などが気になるところです。
 それらに関して、シリーズの最後として海底土の汚染メカニズムを連投でアップします。


 関連エントリーはカテゴリーにひとまとめにしています。記事下部or左欄のリンクから、どうぞ。
[ 2012/02/24(金) ] カテゴリ: 海産物への影響,被害に関 | CM(0)
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