ポストさんてん日記

放射線・エネルギー・環境・化学物質・食品などの情報をアーカイブとして整理すると同時に、徒然につぶやいています。 リンクはご自由に。

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魚介類の汚染状況(その01)

[ 2012/02/12 (日) ]
最新追記があります。2012/5/18


 Keyword:セシウムCs,137,134,肝,底魚
 本エントリーは、現在の魚介類の汚染状況です。
 基本的な情報も意識しながら、眺めて戴くと良いかと思います。(基本的な情報は、あと2~3回くらいアップの予定です。)

基礎資料は水産庁調査

(一部のみ引用)

 福島県及び近隣県の主要港において、水産物を週1回程度サンプリングし、2月9日現在、6116件の放射性物質調査が行われている。
 採取量は検査実施に十分な量を確保するものとし、1魚種当たり原則5kg以上。
 なお、福島県沖では、現在のところ全ての沿岸漁業及び底びき網漁業の操業は行われていない。


 (以下は有名なブログの紹介ですので、ご存じの方も多いと思います。)  

上記を含め、様々な機関のデータをまとめて判り易く記載しているのは、コンタンさんの「コンタンのブログ」

 2012/4/20のエントリー
 ●いわき市沖の汚染はいつ収束するか?:グラフで見る水産物の放射能汚染(その5)3-31公表分まで

 この記事には多くの魚種のグラフと解説があり、それを見て戴ければ良い訳です。(それ以外にも様々な関連情報も記載されています。)

 例えば、イカナゴの例では、このとおり。

イカナゴ0331

イカナゴ(成魚)の放射性セシウム濃度は2月頃までは 100Bq/kg程度あったが、今シーズンのコウナゴ(幼魚)の数値はごく低いレベルにおさまっている。
第1原発20km圏内のコウナゴ(3/29採取、4/12東電公表)も、12.9Bq/kgと ND(<7.7)で、20km圏外の値と変わらなかった。
茨城県では、昨年4月5日からコウナゴ漁の自粛が続いていたが、4/17に県北部の自粛が解除された。
(これまでの経緯)
昨年4月から5月にかけて、非常に高い放射性ヨウ素、セシウムの汚染が検出された。
コウナゴ(イカナゴの幼魚)は表層を泳ぐ魚で、春先に仙台湾で孵化して南下する。
その途中で、4月頃に表層を広がった高濃度汚染水の影響を強く受けた。
(汚染水は淡水のため海水より比重が軽く、最初は表層を広がった。)
7月の調査では、いわき市でも 200 Bq/kg台程度に低下している。
コウナゴ(幼魚)の漁期は通常3月~5月前半で、成長したイカナゴは、夏季には
水深20~40mの砂に潜って夏眠する。(参考:「イカナゴ」(茨城県水産試験場))
秋以降のコウナゴ(成魚)は、おおむね100bQ/KG程度で推移していた。


 以下、グラフ・表を見るにあたって、補足的な情報を2点、引用します。

■グラフ・表を掲載しているのは 45種類
浮魚(幼魚)コウナゴ、シラス、シラウオ
底魚(砂地)ヒラメ、カレイ、マコガレイ、シタビラメ、コモンカスベ、
ホウボウ・カナガシラ・コチ、ニベ・シログチ、フグ、アナゴ、
マダイ・チダイ・クロダイ、マトウダイ・カガミダイ
底魚(岩礁)アイナメ
底魚(藻場)メバル・カサゴ・ソイ
底魚(深場)アンコウ、キンメダイ・キチジ・アカムツ
回遊魚(小型~中型)カタクチイワシ、マイワシ、サバ、アジ、サンマ
回遊魚(大型)スズキ、ブリ・カンパチ、サケ、メジマグロ、マグロ・カツオ・カジキ
回遊魚(深場)マダラ、スケトウダラ
貝類(岩礁)アワビ、カキ・イガイ、サザエ・ツブ貝
貝類(砂地)アサリ・ハマグリ、ホッキガイ、その他二枚貝
頭足類イカ、タコ
甲殻類エビ・カニ・アミ
棘皮動物ウニ、ナマコ・ヒトデ
海藻コンブ・アラメ、ワカメ、ノリ、その他の海藻
淡水魚マップアユ、ワカサギ
 引用情報を表に仕立てました。

■エリア区分 の例
エリア区分

TSOKDBAさんの「3.11東日本大震災後の日本」も「コンタンのブログ」を引用しています。
 いつも大変お世話になっています

 記事には、まとめ的コメントの他に水産庁調査のエクセルデータの見かたも解説しています。
 ●11/4 魚の放射能汚染の現状11月初旬の実態のまとめ
(まとめ部分のみ引用)

2.現時点でのまとめ-全体的な傾向について-
 もし自分が興味を持っている魚が決まっているのであれば、たとえばサンマのデータが知りたい、という方は、ぜひとも上の1.で紹介した方法で確認することをお勧めします。この後で紹介するサイトでも、最新情報が出ていない場合もあるので、水産庁が更新しているデータをみる方が確実です。それに、自分でデータを確認できるようになれば、今度はあの魚も見てみよう、とか、いろいろと楽しめると思います。
(中略)
 今回の事故において、3月末から4月に起こった海水の汚染は5月終わり頃にはこれまでの検出感度では検出できなくなる位に低下しました。海水の汚染は5月でほぼ終息したといっていいでしょう。
 しかし、魚介類への汚染、特に大きな魚への汚染はまだ続いており、来年(2012年)以降にならないと収まらない可能性が高いということをこれから示します。なお、コウナゴ(イカナゴの幼魚)やシラスのように小さな魚では、早めにピークが来ていて、だんだんと落ち着いてきています。
 自分の食べたい魚がもう下がりつつあるのか、上の図のスズキやマダラのようにまだ上がっている最中なのか、どのパターンにあるのかをつかんでおくことが重要と思います。

3.いくつかの事例の紹介
(中略)
 なお、上に書いた今後の予想は、あくまでも9月までのデータにもとづく私の個人的予想です。コンタンさんのコメントとは異なる可能性もあります。海生研のグラフでも、スズキは半年後をピークに徐々に減少に転じました。一方、マダラは1年後くらいまで上昇を続けました。今回、大型魚でのピークがいつになるのかは、もう数ヶ月データを見ていかないとわからないと思います。

 まとめると、海水への汚染はほぼ終息したが、魚介類への影響はまだ続いており、少なくとも来年(2012年)の前半までは影響が残るであろうということです。ただし、個別に見ると、ほとんど検出されない魚や、すでに終息に向かっている魚もありますので、自分の興味がある魚についてデータを確認する必要があるということです。データの確認の仕方も今回提示しましたので、この情報を用いて各自で判断していただきたいと思います。



関連情報
 以下も「コンタンのブログ」の記事からピックアップしました。

●1/30福島県水産試験場 放射性セシウムの局在性に関する調査

キアンコウでは、の放射性セシウムは筋肉の1/2~1/6程度。
マダラでは、の放射性セシウムは筋肉の1/6程度。
その他、エゾイソアイナメの、イシガレイの肝、卵巣などについても調査

第2回いわきサイエンスカフェ~いわきの海と魚を語ろう~より
Q:底魚はどれくらい移動するのでしょうか?
A:これまでの調査では、多くの魚種が広範囲に移動していることがわかっています。例えばアンコウは、青森県で放流したものが、福島・茨城で捕獲されることもあるため、かなり広範囲に移動していると考えられます。

Q:生息水域・食性がほぼ同じと考えられるウニ・アワビとのセシウム含量の違いについて教えてください。
A:アワビが海藻のみを食べるのに対し、キタムラサキウニはそれ以外も食べますので、食性には若干違いがあります。しかし、ウニとアワビで違う理由については、現在、わかっていません。

Q:底生の魚種の値が高いのは理解できるが、磯魚のアイナメ、メバルの値が高いことについて教えてください。
A:磯に定着して棲んでいるため、他の魚のようにいろいろな場所へ移動しないことや食物連鎖の上位の魚であり、魚食性があることが原因と考えています。


 ●共同通信 2012/1/19 セシウム汚染、魚種で差 広島大「長期監視」指摘(cache)

つぶやき

 今回は、魚介類の汚染状況をまとめているブログの紹介+α でした。
 コンタンさんとTSOKDBAさんのご尽力には、ひたすら感謝です。


【最新追記】
「水産総合研究センター」2012/5/15 水生生物における放射性物質の挙動について

 調査船調査等により入手した魚介藻類試料とその餌料生物試料(プランクトンやベントス)等2,284検体の放射性物質濃度を分析しました。現在、得られたデータと他機関による公表データとを合わせてより詳細な解析を行っているところですが、現時点で得られた調査結果をお知らせします。



 関連エントリーはカテゴリーにひとまとめにしています。記事下部or左欄のリンクから、どうぞ。
[ 2012/02/12(日) ] カテゴリ: 海産物への影響,被害に関 | CM(2)
Re: リクエストに応じて戴き有り難うございます
この分野も過去の知見の蓄積が今、役に立っているんだ、と判りました。
まだ、アーカイブしたい事が残っていますが、のんびりと進めます。
bloomさんの記事ものんびりと楽しみにしています。
[ 2012/02/13 12:58 ] [ 編集 ]
リクエストに応じて戴き有り難うございます
セシウムは食物連鎖でどの程度濃縮されるかな?と気に掛かっていたのですが、カリウムに連動して代謝される傾向が強いだけにそれほど蓄積されない印象です。

1月にいわきに行った時に思い切り海産物を食べたのですが、やっぱり気にする必要が無かったことが分かって、ますます食欲が湧きました(笑)。

こちらは学生相手の仕事だけに、先読みが難しくて2月は更新がまめに出来ませんが、時々生物学的な記事は書きたいと考えています。
[ 2012/02/13 00:36 ] [ 編集 ]
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