ポストさんてん日記

放射線・エネルギー・環境・化学物質・食品などの情報をアーカイブとして整理すると同時に、徒然につぶやいています。 リンクはご自由に。

東京都による被災地瓦礫(がれき)の受け入れ

[ 2011/11/04 (金) ]
【追記】
●【改01】震災がれき(瓦礫)の広域処理、計画と実績、皆さんの意見
がれき関連エントリーへのリンクも上記にまとめてあります。)


 ブログ主は元々賛成だったので、ネットなどでの関連情報をあまり見ていませんでしたが、どうも反対の声も多いようです。改めて関連情報を整理してみました。 

1.全体像

 情報元は東京都HPの災害廃棄物支援

 東日本大震災により、東北地方において膨大な量の災害廃棄物が発生しました。その処理が進まず、復興に向けた支障となっております。このため、都は被災地の早期復興を進めるため、岩手県及び宮城県の災害廃棄物の処理支援を行います。
 災害復興に向け、被災地、東京都及び(財)東京都環境整備公社が災害廃棄物の処理に関する協定を締結し、被災地の災害廃棄物を都内に運搬し、都内自治体や民間事業者が協力して破砕・焼却等の処理を円滑に行う。
  ・災害廃棄物受入予定量 平成25年度までの3箇年度約50万トンを予定
  ・災害廃棄物の種類 可燃性廃棄物(木くず等)、廃畳、混合廃棄物、焼却灰
  ・処理方法 リサイクル、破砕、焼却、埋立
 11月2日(水曜)〔都内搬入は11月3日(木曜)〕から、岩手県宮古市の災害廃棄物(先行事業分)を都内へ受け入れ、処理を開始する。
 災害廃棄物の処理に際する放射線量率などの測定結果については、環境局ホームページで公表する。




Q2 福島県の廃棄物は受け入れないのですか。
 受け入れません。福島県の災害廃棄物は、国において処理する方針になっています。

Q5 放射能を帯びた災害廃棄物を受け入れても大丈夫なのですか。
 国の『広域処理推進ガイドライン』で示されている基準(焼却灰の放射性物質濃度が8,000Bq/kg以下)を満たすものを受け入れて処理します。
 そのため、岩手県では災害廃棄物の焼却試験を実施しており、焼却灰の放射性物質濃度は普通ごみを焼却した時で151Bq/Kg普通ごみに災害廃棄物を27%混合して焼却した時で133Bq/kgであったことを確認しています。
 実際、被災地から災害廃棄物を搬出する前に放射線量を測定します。その数値の高い災害廃棄物は、現地から搬出はしません。 
 都内に受け入れた後も破砕段階、焼却段階、埋立後も放射能測定を行います。それら測定結果は東京都環境局HPで公表します。

Q6 災害廃棄物を焼却して放射性物質が飛散しないのですか。
 現在、都内から出されている廃棄物を焼却している施設でも、焼却灰からは放射性物質が検出されていますが、バグフィルターをはじめ、国の処理方針に適合した排ガス処理設備が備わっているため、排ガスからは検出されていません。
(参考)都内一般廃棄物焼却施設の測定結果は、こちらをご覧ください。
     都内産業廃棄物焼却施設の測定結果は、こちらをご覧ください。 
 被災地の焼却試験でも、同様に、排ガスの放射性物質濃度を測定しましたが、検出されていないことを確認しています。測定結果については、こちらをご覧ください。
 受入開始後も、引き続き放射能測定を行い、その結果を東京都環境局HPで公表します。

Q7 8,000Bq/kg以下とはいえ、そうした焼却灰を埋め立てて大丈夫なのですか。
 国の『災害廃棄物の処理の方針』で安全な管理として示しているとおり、雨水をはじめとした浸出水が、海をはじめ外部に漏れ出さないように管理された埋立処分場において、焼却灰が飛散しないように土で覆って埋め立てています。
 また、8,000Bq/kgという基準は、焼却灰の近くで埋立作業を行う作業員の安全が確保される水準として国が定めたものです。埋立処分場は一般の方は立ち入りできない場所であり、住民の健康、安全上の問題はありません。

Q8 50万トンも受け入れて、埋め立てるのですか。
 3年間で50万トンを受け入れますが、災害廃棄物の多くは焼却して容積を減らすため、実際に埋め立てるのは年間約4万トンとなります。
 これまで、都内では廃棄物の削減を進めてきたため、埋立処分場の残余年数に大きな影響はありません。
(参考)23区内の一般廃棄物の発生量 平成22年度 約288万トン
    23区内の一般廃棄物の埋立処分量 平成22年度 約 36万トン

  

3.岩手県宮古市(先行事業分) 放射能測定結果

(1) 宮古市での搬出前の測定データ 11/2~11/30
最高値 μSv/h
岩手県
宮古市
粗選別
エリア
バックグラウンド(周辺)の放射線の影響
を受ける。搬出合格基準はバックグラウ
ンド(周辺)の放射線の3倍以内
0.16
(バックグランド+0.02)
瓦礫
そのもの
粗選別後の瓦礫を鉛の箱体に入れて
外部の放射線を遮断し測定
搬出合格基準は0.01以下
0.002

(2) 宮古市での搬出前の分析データ 測定日:11/8
木くず廃プラスチック類紙屑繊維くずその他
Cs134+Cs137
Bq/kg
不検出
(40以下)
不検出
(40以下)
不検出
(40以下)
不検出
(40以下)
不検出
(40以下)
               ( )内は検出下限値

(3) 東京都における受入施設敷地境界測定データ 11/3 ~11/30
最大値   μSv/h
受入1週間前 受入中 
敷地境界バック
グラウンド
敷地境界バック
グラウンド
選別破砕
施設
0.10
(10/29)
0.09
(10/29)
0.076
(11/10)
0.064
(11/10)
焼却施設0.11
(10/29)
0.08
(10/29)
0.071
(11/12)
0.062
(11/12)

(4) 東京都における受入れ廃棄物分析データ  測定日:11/10~14
施設数最小値最大値
Cs134+Cs137
Bq/kg
可燃物不検出
(40以下)
111
不燃物不検出
(40以下)
不検出
(40以下)
                         ( )内は検出下限値

(5) 東京都における焼却灰、排ガス分析データ  測定日:11/12
焼却灰  Bq/kg排ガス
 Bq/m
飛灰焼却
残渣物
スラグ
Cs134+Cs137 920不検出
(40以下)
不検出
(40以下)
不検出
(0.31以下
0.52以下)
                     ( )内は検出下限値
「飛灰」とは、焼却時に排ガスフィルターなどに集められる灰

4.宮城県女川町からの受入について

 引用元は宮城県の災害廃棄物の処理を受け入れます11/24ですが、岩手県宮古市分と違う部分や新しい情報のみ引用します。

 ●今後のスケジュール
   試験焼却に係る住民説明   12月上旬
   都内清掃工場での試験焼却 12月中旬
   試験焼却結果評価公表    1月下旬
   住民への説明・受入開始    2月以降

 ●宮城県による事前の災害廃棄物の放射能測定結果 (8/3 採取)

  Cs134+Cs137 濃度 : 133 Bq/kg

 ●宮城県による事前の焼却灰の測定結果 (石巻広域クリーンセンター)
20% 混合燃焼時
(9/8 採取)
通常時
(9/1 採取)
焼却灰2,300 Bq/kg2,200 Bq/kg
排ガス不検出
(1.15 Bq/m3以下)
不検出
(1.31 Bq/m3以下)

 ●東京都の従来の焼却灰の測定結果 (参考データ)
施設
焼却灰 Bq/kg 排ガス
平均最小
最大
東京二十三区
清掃一部事務組合
203,005974
12,920
不検出
多摩地域市町村
・一部事務組合
171,786331
3,409
不検出
産業廃棄物処理業者131.03255
4.260

 ●宮城県女川町の災害廃棄物の受入に係るQ&A(H23.11.24)から抜粋

Q4 なぜ、宮城県のうち、女川町の災害廃棄物を受け入れることとしたのですか。
 宮城県が災害廃棄物の処理を事務委託されている市町村のうち、女川町は平地に公共用地がほとんどなく、やむを得ず民有地を仮置き場にしている現状があり,早急な処理を迫られていることから、いち早く分別作業を進めており、搬出の準備が整っているため、受入を決定いたしました。



5. 宮城県女川町(試験焼却分)放射能測定結果

(1) 女川町での搬出前の測定データ 12/3~12/19
最高値 μSv/h
宮城県
女川町
選別
エリア
バックグラウンド(周辺)の放射線の影響
を受ける。搬出合格基準はバックグラウ
ンド(周辺)の放射線の3倍以内
0.11
(バックグランド+0.00)
瓦礫
そのもの
粗選別後の瓦礫を鉛の箱体に入れて
外部の放射線を遮断し測定
搬出合格基準は0.01以下
0.003

(2) 女川町災害廃棄物試験焼却結果等について 2012/1/31
 焼却において、おおむね20%の混合比率で焼却した結果、別紙「災害廃棄物試験焼却評価書」のとおり、法令等に適合した処理ができました。また、ごみ焼却の状況は通常ごみ焼却時と同程度でした。

つぶやき

 岩手県の焼却試験データや東京都での計画と実績データをみると、受け入れているのは「放射能がれき」ではなく「震災がれき」である事が判る。

 具体例をあげると、まず、現地で廃棄物の中から危険物を取り除き、廃棄物保管場所の空間線量を一時間おきに測定し、異常のないことを確認する。次にがれきをコンテナに積み入れるとき、サンプルを取り出し放射線量を測定し、合格基準値0.01μSv/h以下であることを確認する。今までの最大値は0.002μSv/hである。最後にがれきでいっぱいのコンテナが東京に送り出される際、コンテナの横で空間線量を検査する。

 焼却灰の基準値の8000ベクレル/kgを問題にする方もいるが、低線量被ばくの影響(リスク)に対して科学が公式な結論を出せない状況のなかで、非常時としての基準や対応に対して反対の “声が多い”のは、やむを得ないでしょう。(“声が多い”のではなくて、“声が大きい”だけかも知れないが)
 その中でも、やらなくてはならない事に対して、目的をはっきり見定めて結論を出すのが“政治”だと思う。
 大文字の京都市長や花火の日進市長の素人ぶりに唖然としたなかで、今回の石原都知事の判断は時期を含めて、久しぶりに“政治”らしい判断を見たと支持したい。(今までの石原都知事の言動からすれば驚くような事ではなく、また、比較の対象にする事自体が石原さんには失礼にあたるが・・・、)

 念のために付け加えますが、有権者であるブログ主は、石原さんの他の政策全てを支持している訳ではありませんので。


8.参考までに汚染マップ 出典はここの28,29ページ

東日本セシウム沈着量東日本空間線量率
   セシウムCs134+137の沈着量          地表面1mの空間線量率
[ 2011/11/04(金) ] カテゴリ: 瓦礫(がれき)の処理 | CM(2)
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[ 2012/03/06 13:35 ] [ 編集 ]
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[ 2011/12/18 09:43 ] [ 編集 ]
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