ポストさんてん日記

放射線・エネルギー・環境・化学物質・食品などの情報をアーカイブとして整理すると同時に、徒然につぶやいています。 リンクはご自由に。
月別アーカイブ  [ 2011年06月 ] 

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日弁連 福島第一原子力発電所事故による損害賠償の枠組みについての意見書

[ 2011/06/30 (木) ]
日弁連が6月20日に「福島第一原子力発電所事故による損害賠償の枠組みについての意見書」を内閣総理大臣及び経済産業大臣に対し提出している。

【つぶやき】
 今までに本ブログで紹介してきた東電の破綻処理・賠償スキームの意見・情報とほとんど同じ論調であり、全文もっともだ。
 この事がほとんど報道されていないのは、何故なんだろう? “原子力ムラ”の呪縛か?(産経の原発事故損賠、日弁連が意見書「送配電網の国有化を」 だけの様である)


【全文引用】
[ 2011/06/30(木) ] カテゴリ: 東電問題,原子力ムラに関す | CM(0)

スマートグリッドとは、スマートメーターとは、(発送電分離の具体例)

[ 2011/06/28 (火) ]
発送電分離に関する情報・記事に、スマートグリッド、スマートメーターと言う言葉が良く出てくる。情報をまとめて見た。

1.スマートグリッド(次世代送電網)とは

 元々、米国の脆弱な送配電網をIT技術によって低コストで安全に運用する手法を模索する過程で生まれた構想。「スマート(賢い)」な「グリッド(電力網)」という語が表すように、発電設備から末端の電力機器までを高機能な電力制御装置同士をネットワークで結び合わせて構築する。従来型の中央制御式コントロール手法だけでは達成できない自律分散的な制御方式も取り入れる。
[ 2011/06/28(火) ] カテゴリ: エネルギー基礎資料 | CM(0)

【原子力ムラ03】民主党のバックに原発推進団体「電力総連」、東京新聞「こちら特報部」が裏側に迫る

[ 2011/06/26 (日) ]
http://news.livedoor.com/article/detail/5644477/
表題はBLOGOS 6月18日 記事の見出しである。(少し定義の広い)原子力ムラ関連としてピックアップした。

【要約】
[ 2011/06/26(日) ] カテゴリ: 東電問題,原子力ムラに関す | CM(0)

日経『大機小機』「東電問題への対応」

[ 2011/06/24 (金) ]
植草一秀さんのブログ 植草一秀の『知られざる真実』 の6月20日のエントリー 日経『大機小機』「東電問題への対応」の正論 に、日本経済新聞が6月17日のコラム大機小機で(従来の主張とはまったく異なる)東電破綻処理の正論を整然と示した、と紹介している。

【一部引用】
[ 2011/06/24(金) ] カテゴリ: 東電問題,原子力ムラに関す | CM(0)

古賀茂明レポート(後半)発送電分離の具体的なシナリオ

[ 2011/06/22 (水) ]
すでに紹介した5月11日 現代ビジネス 現職経産官僚が緊急提言 古賀茂明「東電破綻処理と日本の電力産業の再生のシナリオ」から、発送電分離の具体的なシナリオの部分を引用する。

 古賀茂明さんのレポート全体は14ページに及ぶもので、
東電の破綻処理→(東電による日本支配の構造)→新東電の再生→発送電分離
と進む大きなシナリオである。

前半:東電の破綻処理からの続き)

【部分的に引用】
[ 2011/06/22(水) ] カテゴリ: 東電問題,原子力ムラに関す | CM(0)

古賀茂明レポート(前半)東電の破綻処理

[ 2011/06/21 (火) ]
すでに紹介した5月11日 現代ビジネス 現職経産官僚が緊急提言 古賀茂明「東電破綻処理と日本の電力産業の再生のシナリオ」から、東電の破綻処理の部分を引用する。一カ月以上前に書かれたものだが、現在の状況でも、提言として充分有効だ。

 古賀茂明さんのレポート全体は14ページに及ぶもので、
東電の破綻処理→(東電による日本支配の構造)→新東電の再生→発送電分離
と進む大きなシナリオである。
 実は、発送電分離だけを引用しようと思ったのだが、全体の流れも重要なので、前半の東電の破綻処理を“超要約”して記載した次第。(かなり乱暴な“要約”である事をお許し願いたい)
 また、(東電による日本支配の構造)の部分は、すでに単独エントリーとして投稿済みである。

【部分的に引用】
[ 2011/06/21(火) ] カテゴリ: 東電問題,原子力ムラに関す | CM(0)

【原子力ムラ02】東電による日本支配の構造

[ 2011/06/20 (月) ]
 このエントリーの金額的な補足として、【原子力ムラ04】東電による日本支配の構造(金額的データ)があります。宜しければ、このエントリーと同時に並べて読んで頂くと実態が良く判ると思います。2011/8/19 追記


 すでにエントリーで紹介した5月11日 現代ビジネス 現職経産官僚が緊急提言 古賀茂明「東電破綻処理と日本の電力産業の再生のシナリオ」から、(少し定義の広い)原子力ムラ関連を引用する。現役の経産官僚のレポート故に、東電の支配力の強さが簡潔に良く判る。一部については、今後の対応を提言している。

【部分的に引用】
[ 2011/06/20(月) ] カテゴリ: 東電問題,原子力ムラに関す | CM(0)

【原子力ムラ01】検証3ヶ月原発危機6/もたれあう原子力ムラ

[ 2011/06/19 (日) ]
表題は6月15日 読売新聞 の記事見出しである(電子版には無いようだ)。今後も機会があれば、書きとめて行くつもりなので、連番をふった。

【部分的に引用】
[ 2011/06/19(日) ] カテゴリ: 東電問題,原子力ムラに関す | CM(0)

【続02】浜岡5号機の復水器の破損、垣間見れる体質

[ 2011/06/18 (土) ]
中部電力から、浜岡5号機の復水器の破損 の調査結果が発表されたとの事で、中電のHPに見に行った。
 ところが、プレスリリースには掲載がない。
 前回の中電報告書(5月20日)は何方かのブログで見つけたものだが、そのリンクが活きていたので、URLを辿ってみたら、とんでもない深い処に“点検情報”として、掲載されていた。
 東電に負けず劣らずの『起きた事実を素直に直視する普通の視点を持てない』体質である。 

【報告書の掲載場所】
中電HPの上部タグの『エネルギー・環境・原子力』→『浜岡原子力発電所』→左メニューの『点検情報』→ 『2011年』

 さて、本題ですが、以前のエントリー今回の内容を追記しました。そちらをご覧ください。
[ 2011/06/18(土) ] カテゴリ: 原発に直接に関する事 | CM(0)

【オピニオン】東京電力 予想外の破綻?

[ 2011/06/18 (土) ]
6月14日に原子力賠償支援法案が閣議決定された。国会で成立するかは不透明だ。
少々長くなるが、賠償スキームに関する情報を5点+αピックアップした。
[ 2011/06/18(土) ] カテゴリ: 東電問題,原子力ムラに関す | CM(0)

【新聞チェック】イタリア国営TVの露骨な選挙妨害、原発めぐる国民投票日に「海へ行こう」とアナウンス

[ 2011/06/17 (金) ]
http://news.livedoor.com/article/detail/5632846/
表題はBLOGOS 6月14日 記事の見出しである。
(無断転載できません、という事で【抜粋】は無し)

【つぶやき】

ドイツに続いてイタリアでも脱原発が確実に。さらに以下の点で、興味深い記事である。
●国民投票の経緯・背景。
●ベルルスコーニ首相が政治力をフル回転させてボイコットを呼びかけたことが裏目に出た事。
●既存メディアが国民投票を無視する中で、大きな役割を果たしたのが口コミとネットだった。
●日本にも波及するのか。
●日本の新聞(東京新聞、毎日新聞、産経新聞)の論調がよく判る。


【ローマ発】 「東電福島」と共に崩れ去ったイタリア原発政策の虚構
同じくBLOGOS 6月14日 田中龍作さんによる記事である。

【つぶやき】

●日本と同じ地震多発国
●原子力利権の存在
●御用学者とマスコミによる情報操作
など、日本との類似点を指摘している。
[ 2011/06/17(金) ] カテゴリ: 原発に直接に関する事 | CM(0)

高速増殖炉の原理、歴史、現状、再処理工場

[ 2011/06/15 (水) ]
部分的に最新情報に改定・追記。2016/12/12
(上記までの追記記録は割愛)
初回公開日:2011/06/15


 以前、原発の歴史を調べていて意外だったのは、軽水炉(通常の原子炉)よりも高速増殖炉の方が開発の歴史は早くて、世界初の原子力発電は、1951年の米国の高速増殖実験炉(EBR-I)だ。高速増殖炉(Fast Breeder Reactor:FBR)
 ところが、その後の高速増殖炉開発の歴史は事故の歴史であり、実用化は遅々として進まず、後から開発された軽水炉が主流となり、結局、日本以外の主要先進国はすべて増殖炉開発に見切りをつけて中止した。ロシアや中国が開発に積極的である。
【追記】
 2014年に改定された現行のエネルギー基本計画では増殖の2文字が消えて高速炉となった。目的は
  ①使用済み核燃料の再処理で回収したプルトニウムの利用
  ②放射性廃棄物の減容化・有害度低減 に変わった。
 2016/12/21 政府は日本原子力研究開発機構の高速増殖炉「もんじゅ」の廃炉を正式に決定した。

1.原理
[ 2011/06/15(水) ] カテゴリ: 再処理~最終処分に関する | CM(0)

プルサーマルの経緯、現状、MOX燃料とは

[ 2011/06/14 (火) ]
1.Newton最新号に、プルサーマルに関する記事があったので、まとめておく。

 使用済み燃料の取扱いは2通り。
●そのまま放射性廃棄物として、将来、埋設処分する方法(直接処分)と、
●再処理によって使用済み燃料に含まれているプルトニウムとウランを抽出してMOX燃料として使用(核燃料サイクル)
である。日本の計画は後者だ。

 軽水炉(現状の原子炉)でMOX燃料(混合酸化物燃料)を使う事を『プルサーマル』と呼ぶ。
 すでに、4基の原発で開始されている。
[ 2011/06/14(火) ] カテゴリ: 再処理~最終処分に関する | CM(0)

IAEA元事務次長「防止策、東電20年間放置 人災だ」

[ 2011/06/12 (日) ]
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[ 2011/06/12(日) ] カテゴリ: 今では古い陳腐化情報 | CM(-)

IAEAに提出した政府報告書の28の教訓

[ 2011/06/12 (日) ]
 6月7日 政府の原子力災害対策本部が、福島原発事故の報告書をまとめ、国際原子力機関(IAEA)に報告した。
 全部で750ページもあるらしいが、注目は、『28項目の事故の教訓』である。
 『これらの教訓を踏まえ我が国における原子力安全対策は、今後、根本的な見直しが不可避であると認識。』と記載している。

 大きな疑問点が三つある。
1.この報告書自体の確からしさ、の検証が必要である。「事故調査・検証委員会」で検証してほしい。
2.事故原因を「地震による大きな損壊は確認されていない」としている為、耐震性・耐震基準に関する項目がない。ほんとにそうか?
3.設置から40年以上経過した原子炉本体の老朽化、設計の古さに関する項目がない。

 (こんな素人のつぶやきはさて置いて)次のステップとして、既存の原発に展開されて行くのだろう。
 既存の原発の行方は、当面の最大の命題だ。
 ●ドイツ方式か(老朽炉は直ちに廃炉、その他は運転停止時期を定める)
 ●スイス方式か(寿命まで運転、新規建設なし)
 ●安全対策実施で運転、新規も?(今の日本政府は、これ?)
[ 2011/06/12(日) ] カテゴリ: 原発に直接に関する事 | CM(0)

3ヶ月

[ 2011/06/11 (土) ]
 3ヶ月  
  どの数字も、限りなく重い  
6月10日現在備考
死者15,405人内、約2000人が身元不明
行方不明者
8,095人
-
避難者全国に12万4600人
が避難
(被災3県の
仮設住宅入居者を含まず)
3/14最大:468,653人
仮設住宅
(岩手,宮城,福島,茨城,
千葉,栃木,長野の7県)
完成:28,280戸
内、入居12,028戸
(立地条件が悪いなどの為)

8月中に計52,500戸を完成させる目標
被災3県の
がれきの撤去
22%
(519万トン)
発生は2,392万トン
被災者に渡った義援金370億円
(15%)
総額:2,514億円
震災関連法案13件被災地の地デジ完全移行を延期
する措置や、 震災でパス ポート
を紛失した人に特例旅券を 発給
するといった、 官僚が事務的 に
法案化したものがほとんど
 被災3県の
失業者
12万人
(前年同期の約2.3倍)
震災で離職し、ハローワークを
通じて仕事を探している人は
で3県合計で4万人
                      被災3県:岩手、宮城、福島
  感 謝  
6月10日現在備考
電気(停電)
ほぼ復旧
(福島第一20キロ圏内の
11万戸は手つかず)
最大
東北電力管内:466万戸
東京電力管内:405万戸
都市ガスほぼ復旧最大:40万戸
水道(断水)57,900戸最大:230万戸
自衛隊
5月末で6万人規模
4/26で、延べ、450万人
最大:10万7000人体制
救助や消火作業に
携わった緊急消防援助隊
延べ、104,000人
44都道府県から被災地に
駆けつけ、 6/6で活動終了
応援派遣された警察官
延べ、34万人
継続中
トモダチ作戦
最大人員約18,000人
艦船約15隻
航空機約140機
4/30に終了
ボランティア少なくとも、387,900人-
義援金2,514億円6/3現在、日赤など4団体で
その他いろいろ-


【大震災から●ヶ月エントリーのリスト】
[ 2011/06/11(土) ] カテゴリ: その他の震災関連 | CM(0)

ストロンチウム90の測定方法

[ 2011/06/09 (木) ]
放射線医学総合研究所 放射線被ばくに関するQ&A から引用

31.ストロンチウム90はどのように測定するのですか?

 ストロンチウム90(半減期約29年)の測定ではβ線を測定しますが、そのβ線は弱く、また、β線は連続スペクトル*1ですので、放射性核種を特定できません。そのため、まずストロンチウムを分離しておく必要があります。原発事故のようにストロンチウム90とストロンチウム89(半減期約51日)が含まれると予想される場合は以下の方法を用います。分離精製後、沈殿として取り出したストロンチウムのβ線を測定(1回目)します。この測定値にはストロンチウム90とストロンチウム89が含まれます。
 その後、沈殿を溶解します。二週間経過後*2ストロンチウム90から生成されるイットリウム90(半減期約64時間)がほぼ同量となります(これを、「放射平衡」といいます。)ので、イットリウム90を分離して測定し、ストロンチウム90を計算します。一回目の測定カウントのうち、ストロンチウム90の寄与分を差し引き、ストロンチウム89を算出します。詳細は文部科学省発行の「放射能測定シリーズNo.2 放射性ストロンチウム分析法」をご覧下さい。
 このように、ストロンチウム分析は、分離精製操作などが必要であることから、分析結果が得られるまで数週間を要します

   ストロンチウム90の測定   ストロンチウム90の測定2

*1 スペクトルには線スペクトル連続スペクトルがあり、特定の波長しかないものを線スペクトル、複数の波長が連続して出てくるスペクトルを連続スペクトルといいます。γ線は放射性核種に特有な線スペクトルを放出します。
一方、β線のエネルギーは、同時に放出されるニュートリノとエネルギーを分けあうため、ゼロから最大値まで連続的に分布する。崩壊図には核種固有値として最大値が記載されている。

*2 ストロンチウム90(Sr-90)は半減期29年でβ線を出して崩壊し、子孫核種のイットリウム90(Y-90)になります。イットリウム90は半減期が64時間で、β線を出して崩壊し安定なジルコニウムになります。親核種のストロンチウム90に比べて子孫核種のイットリウム90の半減期がとても短いので、子孫核種はできてすぐに崩壊することになります。ストロンチウム90を分離してきた段階では、子孫核種のイットリウム90は含まれていませんが、時間の経過とともに増加し、やがてストロンチウム90とイットリウム90の量がほぼ同量になり、そのままの状態が長く続きます。この状態になるまで2週間ほど待つ必要があります。また、イットリウム90のβ線の方がエネルギーが強く測定しやすいため、イットリウム90のβ線を測定して、ストロンチウム90の量を計算します。



【関連情報】
●低バックグラウンドベータ線測定器による放射能測定

【放射性崩壊図】
●【改定】核分裂、放射線、ベクレル(Bq)とシーベルト(Sv)、人体への影響から転記

(4) ストロンチウム Sr 90 の放射性崩壊図、半減期
 バ)ストロンチウム90

(5) ストロンチウム Sr 89 の放射性崩壊図、半減期
 ストロンチウム89

【個人的メモ】
福島大学2013/9/18「放射性物質ストロンチウム90 の迅速分析法の開発」
●環境放射能を測る:財団法人 日本分析センター

●リーフレイン‏@leaf_parsleyさんとの会話
https://twitter.com/leaf_parsley/status/259667404949442560

リーフレイン 今日実際に環境中のSr90を今測ってる人にお会いできたので、測り方聞いてきましたよ~~~~

icchou (興味津々、お聞きしたいです。前に調べたのと違うのかなぁ)

リーフレイン 一緒です。「化学的にあらかじめ分離」←他の物質を取り除く 「イットリウムのβ崩壊を測って、逆算」←この待ち時間が2週間  最終的には水溶液状態になったSr90をシャーレに2センチの円状に薄く広げて、β線をカウント
これでも毎日試薬を作って2週間後へ回せば、どんどん測れるはずなんですが、実際には他のものを測らなければならず、メイン2人バイト3人ぐらいで回してるので、Sr90を測る機会はそんなに作れない、そうです。

icchou ありがとうございました!限られた検査のリソースを有効に活用しないといけませんね。


[ 2011/06/09(木) ] カテゴリ: 放射線,放射性物質の勉強 | CM(2)

プルトニウム、ポロニウムの測定方法

[ 2011/06/09 (木) ]
プルトニウムの測定方法

放射線医学総合研究所 放射線被ばくに関するQ&A から引用

32.土壌や農林水産物等の環境試料中のプルトニウムはどのように測定するのですか?

 プルトニウムには複数の同位体があります。環境モニタリング等で測定されているのは、プルトニウム238、プルトニウム239、プルトニウム240です。これらはα線を放出しますので、アルファ線スペクトロメータ(シリコン半導体検出器)で測定します。γ線はほとんど出さないのでガンマ線検出装置では測定できません。

 まず、測定の妨害となるウランやトリウムを分離して試料からプルトニムだけを抽出し、濃縮します。土壌試料の場合は、硝酸で加熱浸出してプルトニウムを抽出した後、陰イオン交換を用いてプルトニウムを分離精製し、ステンレス板上に電着(メッキ)します。電着板から出てくるα線をシリコン半導体検出器を用いて測定し、プルトニウムを定量します。このとき、プルトニウム239とプルトニウム240のα線は、お互いのエネルギーが近いため弁別できません。このため、測定データの多くは両者の合計(プルトニウム239 + 240)で表記されています。一方、プルトニウム238は分けて測定できます。

 最近では質量分析装置の一種であるICP-MSを用い、原子量から直接測定する方法が開発されていて、プルトニウム239とプルトニウム240を分離して測定できます。ただし、この方法では プルトニウム238は測定できません。なお、プルトニウムの分析では、化学操作が多いために、イールドモニター※を用いて回収率を確認します。そのためこれらの分析や測定は、核燃料物質取扱い許可のある施設内において実施する必要があります。

※ 回収率補正のために添加する放射性同位体。あらかじめ数量が分っている放射性同位体(測定対象核種と元素は同じだが別の核種。例えばPu-239, 240の測定ではPu-242またはPu-236が使われる)を添加し、一連の分析が済んだ後にそれを定量して添加量との比を求めることで、分析の際に回収された割合(回収率)を算出することができます。


【放射性崩壊図】
●【改定】核分裂、放射線、ベクレル(Bq)とシーベルト(Sv)、人体への影響から転記

(10) プルトニウム Pu239 の放射性崩壊図、半減期
 プルトニウム

ポロニウムの測定方法

(財)日本分析センター 放射性核種分析[ポロニウム210分析]から引用

試料中から抽出クロマトグラフによりポロニウムを分離・精製し、ステンレス鋼板上に電着し測定試料とします。シリコン半導体検出器を用いるアルファ線スペクトロメトリーによって放射能を求めます。
ポロニウム分析


[ 2011/06/09(木) ] カテゴリ: 放射線,放射性物質の勉強 | CM(0)

ヨウ素 I の一般的な物性

[ 2011/06/09 (木) ]
 一般的データとしてのメモ。出典はウィキペディア

 ハロゲン元素の一つ。ヨード (沃度) ともいう。
 融点は113.6 ℃であるが、昇華性がある。反応性は塩素、臭素より小さい。水にはあまり溶けないが、ヨウ化カリウム水溶液にはよく溶ける。 
 沸点は184.3 ℃2011年10月の食品安全委員会資料によれば185.2 ℃*)である。
*一般に沸点を正確に測るのは難しく、資料によって違いがあるようだ。

 比重は4.9(固体:25℃)、4.0(液体:120℃)である。

 体内で甲状腺ホルモンを合成するのに必要なため、ヨウ素は人にとって必須元素である。
人体に摂取、吸収されると、ヨウ素は血液中から甲状腺に集まり蓄積される。
日本では食生活の中で海藻などから自然にヨウ素の摂取が行われるが、大陸の中央部ではヨウ素を摂取する機会がほとんどないので、ヨード欠乏症による甲状腺異常が多く発生した。
アメリカではFDAの規定により食塩の中に一定量のヨウ化ナトリウムが混入させてある。
また、モンゴルでは日本からの援助で国民にヨウ素剤を服用させた結果、甲状腺異常の患者を激減させた。
アメリカのほかにスイス、カナダ、中国などでは食塩にヨウ素の添加を義務付けている。
また、日本ではヨウ素を含有することをうたった鶏卵が売られている。逆にヨウ素制限食を必要とする際には、昆布などの摂取を控えなくてはならない。

 放射性ヨウ素 I131については、既エントリーを参照ください。
 ●【改定】核分裂、放射線、ベクレル(Bq)とシーベルト(Sv)、人体への影響
[ 2011/06/09(木) ] カテゴリ: 放射線,放射性物質の勉強 | CM(0)

セシウムCsの一般的な物性

[ 2011/06/09 (木) ]
 一般的データとしてのメモ。出典はウィキペディア

 融点は28.4 ℃で、常温付近で液体である五つの元素のうちの一つである。水銀はセシウムより融点が低い唯一の金属である。 
 加えて、金属としてはかなり低い沸点671 ℃2011年10月の食品安全委員会資料によれば705 ℃*)を持ち、これは水銀を除けば全ての金属の中で最も低い値である。
*一般に沸点を正確に測るのは難しく、資料によって違いがあるようだ。

 比重は1.9であり、比重の軽いアルカリ金属類の中では最も大きい。

 金属セシウムは非常に反応性に富み、自然発火しやすい。また、低温でも水と爆発的に反応し、他のアルカリ金属よりも反応性が高い。氷とは−116 ℃でも反応する。

 セシウムの化学的性質は他のアルカリ金属、特に周期表で直上にあるルビジウムと似ており、全ての金属陽イオンがそうであるように、セシウムイオンは溶液中でルイス塩基と反応して錯体を形成する。

 セシウムの酢酸塩、炭酸塩、酸化物、硝酸塩、硫酸塩は水に可溶である。複塩の多くはあまり水に溶けないので、硫酸アルミニウムセシウムは鉱石からセシウムを精製するのに利用される。アンチモン、ビスマス、カドミウム、銅、鉄、鉛との複塩(たとえば CsSbCl4)も難溶性である。

 塩化セシウムCsClとしては、融点は645 ℃、沸点は1295 ℃である。
 酸化セシウムCs2Oとしては、融点は490 ℃(窒素中)、沸点は分解するのでない。
 水酸化セシウムCsOHとしては、融点は272.3 ℃、沸点は990 ℃である。

 ●「小波の京女日記」2012/03/28 セシウムの沸点は使えないデータ
 化学的に明快な筋の通った素晴らしい解説。お勧めです。
(一部のみ引用)

 「金属状のセシウム」など実際の状況では存在しない。セシウムの原子はとても電子を放しやすく1価の陽イオンになる。地上の物質中のセシウムは必ず化学結合に参加していて、電子を奪われて陽イオンになっていると考えてよい。
 一般的な環境中で考えられるセシウムの代表的な化合物は、塩化セシウムと酸化セシウムである。



 セシウムの化合物の融点、沸点は下記の14ページにも、まとまっています。
 ●災害廃棄物の処理・処分について 2012/3/25 明星大学理工学部 総合理工学科環境・生態学系 宮脇健太郎

 その他、一般情報
 ●丸善『元素の百科事典』(2003)pp.265-270 John Emsley,“Nature's Building Blocks:An A-Z Guide to the Elements,”Oxford University Press: 山崎昶 訳

 放射性セシウム Cs137、Cs134については、既エントリーを参照ください。
 ●【改定】核分裂、放射線、ベクレル(Bq)とシーベルト(Sv)、人体への影響

【関連エントリー】

 ●【改01】震災がれき(瓦礫)の広域処理、計画と実績、皆さんの意見
[ 2011/06/09(木) ] カテゴリ: 放射線,放射性物質の勉強 | CM(0)

(自分用メモ)セシウムの体内動態

[ 2011/06/08 (水) ]
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[ 2011/06/08(水) ] カテゴリ: 放射線,放射性物質の勉強 | CM(-)

ドイツの脱原発の具体施策

[ 2011/06/07 (火) ]
ウォール・ストリート・ジャーナル6月7日 ドイツの2022年までに脱原発を閣議決定の記事である。

どの様に脱原発して行くのか、に注目しているが、この記事のほかには、あまり記載がなかった。
代替エネルギーなどの記載部分をピックアップした。

【抜粋引用】
[ 2011/06/07(火) ] カテゴリ: 原発に直接に関する事 | CM(0)

原子力政策、電力政策、原発の歴史年表

[ 2011/06/04 (土) ]
発送電分離の歴史について調べて来た中で、『電力会社に異様な影響力(ロビー活動)』がある事が判った。しかし、電力会社単独でその様なパワーを付けたのか?を考えると、政治の力はどうだったか?と思い、さらなる過去をほじくり返して見た。

 今後、原子力政策・電力政策の新・改定などが出てきた時に役立つ個人メモとして作成し出した。歴史のお勉強である。
 そこには、『核武装の能力を担保』という、かなり物騒な言葉も出てきた。
 情報を得た個別のサイトは、かなりの数になるので具体的な明示はできないが、Wikipediaでの裏どりなどから、個人的には、歴史的真実性は高いとの感触を持っている。

 また、大手メディアでは、以下の報道がある。
● (毎日新聞)「国策民営」 日本の原子力、戦後史のツケ CIAと日本の原子力政策
● (NHK)原発導入のシナリオ~冷戦下の対日原子力戦略
● (NHK)スクープドキュメント“核”を求めた日本~被爆国の知られざる真実~

 以下、様々な資料からの引用を時系列に年表として、まとめたものである
 前半は、中曽根康弘氏正力松太郎氏に焦点を当てたため、それぞれを縦列とした。
 後半は、原子力政策・電力政策原発に関わるイベントのそれぞれを縦列とした。

[ 2011/06/04(土) ] カテゴリ: エネルギー政策,発送電分離 | CM(2)

【日本版コラム】東京電力の「発送電分離」、日本のエネルギーイノベーションに不可欠

[ 2011/06/02 (木) ]
http://jp.wsj.com/Japan/node_243883
5月31日ウォール・ストリート・ジャーナル 尾崎弘之東京工科大学教授のコラムの見出しである。

【つぶやき】

●米国、EUの自由化・送配電分離の違いや、初期のデメリットが判った。
●日本が送配電分離を進めるための課題が判った。ただし、その姿や達成可能なのか、いつ達成できるのか、といった具体的なイメージがわかない。


【抜粋】
[ 2011/06/02(木) ] カテゴリ: エネルギー政策,発送電分離 | CM(0)

東電格下げ

[ 2011/06/01 (水) ]
単なる個人的な情報アーカイブです。
6月22日追記。

東電格付け  東電格下02
[ 2011/06/01(水) ] カテゴリ: 東電問題,原子力ムラに関す | CM(0)

(自分用メモ)高速増殖炉の原理、歴史、現状、再処理工場

[ 2011/06/01 (水) ]
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[ 2011/06/01(水) ] カテゴリ: 再処理~最終処分に関する | CM(-)
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