ポストさんてん日記

放射線・エネルギー・環境・化学物質・食品などの情報をアーカイブとして整理すると同時に、徒然につぶやいています。 リンクはご自由に。
カテゴリー  [ 放射線,放射性物質の勉強 ]

放射能、放射線被ばくに関する教科書、Q&Aなどのリンク集

[ 2013/10/03 (木) ]
田崎晴明教授(学習院大学理学部)の『まだやっかいな放射線:2 年半が経って汚染と被曝はどうなっているか』を追記。2013/10/3
(上記までの追記記録は割愛)
初回公開日: 2012/08/09


 色々なエントリーに分散していた情報を整理しました。
 以下、ピックアップの基準はブログ主の“主観”です。(あえて言えば、役立ち度合い、更新頻度、他にない情報、など)

教科書的資料
[ 2013/10/03(木) ] カテゴリ: 放射線,放射性物質の勉強 | CM(2)

LNT仮説は予測には使えない、ALARA原則とセットで意味を持つ

[ 2013/09/30 (月) ]
単独化、および、PKAnzug先生のTogetterコメントを追記。2013/9/30
初回公開日:2013/02/04(他エントリーの一部として)


表記について、幾つかの既エントリーで書きましたが、纏め直しておきます。

現在のネット主張の一つにLNT仮説からの将来予想があるようですが
[ 2013/09/30(月) ] カテゴリ: 放射線,放射性物質の勉強 | CM(0)

【改定】核分裂、放射線、ベクレル(Bq)とシーベルト(Sv)、人体への影響

[ 2013/03/11 (月) ]
今更ながらですがセシウムの半減期グラフを追記。2013/3/11 
(上記までの追記・修正記録は割愛)
初回公開日:2011/06/09


 素人がまとめたものですので、誤りや不適切表現などありましたら、ご指摘ください。なお、不定期に加筆しています。最近の部分のみ赤字で明記しています。

目次 (ページ内リンクが付いています)
[ 2013/03/11(月) ] カテゴリ: 放射線,放射性物質の勉強 | CM(0)

セシウムの体内動態(文献による勉強)

[ 2012/12/04 (火) ]
 今更ながらですが、たまたま、判り易い文献2点に巡り合ったので、以前の幾つかのメモと一緒にアーカイブしておきます。(自分のための勉強です。)

1.人体放射能の除去技術 挙動と除染のメカニズム 放射線医学総合研究所 1995年 内山正史 渡利一夫

(一部のみ引用)
[ 2012/12/04(火) ] カテゴリ: 放射線,放射性物質の勉強 | CM(0)

放射線防護の国際的枠組み

[ 2012/09/01 (土) ]
佐々木康人氏の説明を追記。2014/6/1
(上記までの追記記録は割愛)


 表記に関連する資料をいくつか、アーカイブします。
 今更ながらの感がありますが、エントリーの整理で単独化したものです。
[ 2012/09/01(土) ] カテゴリ: 放射線,放射性物質の勉強 | CM(0)

『ICRP111から考えた事』のリンク先

[ 2012/04/15 (日) ]
http://dl.dropbox.com/u/28775595/Intro_ICRP111_ver1_2_1.pdf

2012/4/15 改定版のリンク先です。

複数のエントリーに引用しており、改定対応として、このようにワンクッション置きました。
余分なクリックを強いて、申し訳ありません。

【参考(上記のリンクがダメな場合)】
[ 2012/04/15(日) ] カテゴリ: 放射線,放射性物質の勉強 | CM(0)

“低線量被ばくの健康影響(私的な中間整理)”と“原子力ムラの既得権益保守仮説”

[ 2012/02/05 (日) ]
 “科学が公式な結論を出せていない低線量被ばくの影響問題”というフレーズは、本ブログの中に何回も出てきます。
確かに、この分野の研究は諸説・効果が錯綜しており、強い・弱いを含めれば色々な説が唱えられています。
その様な中で、様々な情報を自分なりに理解したりガセネタを掴まない様に、勉強してきました。
 このへんで、中間的に整理しておく事にしました。
 後半では、厳しい放射線安全基準を求めたのは、原子力ムラが既得権益を守る為である、という仮説の紹介。
 最後に、私的なつぶやきをチョット書きました。
[ 2012/02/05(日) ] カテゴリ: 放射線,放射性物質の勉強 | CM(5)

放射線のDNAへの作用(染色体、遺伝子、直接作用と間接作用、電離や励起、活性酸素)

[ 2012/02/01 (水) ]
 表題について基礎的な事を含めて勉強してみました。結論は

 低線量のγ線、β線被ばくは、活性酸素を増やす効果(間接作用)のみで直接作用はない。


 素人が色々なサイトからピックアップしたものですので、間違いなどがありましたら、ご指摘ください。

目次
[ 2012/02/01(水) ] カテゴリ: 放射線,放射性物質の勉強 | CM(2)

放射線によるDNAの損傷・修復(アポトーシス・免疫システムなど、がん化防止のプロセス)

[ 2012/01/30 (月) ]
追記:本エントリー記載の多くは、2015年のノーベル化学賞『細胞内のDNA修復機構の解明研究』の内容と同じかも知れません。2015/10/7
初回公開日:2011/10/24


(既エントリーより)
放射線は細胞のDNAを傷つける
(1)確定的影響(高い放射線の場合)
 ある線量(しきい値)を超えた場合に、被爆後直ちに現れる影響・急性障害。
 造血能の低下(リンパ球の減少)、皮膚の障害、脱毛、胃腸管の障害、神経障害、不妊などがあるが、それぞれのしきい値は障害の種類によって異なる。
(2)確率的影響(低い放射線の場合)
 がん・白血病や遺伝性影響といった確率的影響(数年後に100人中がんになる人が何人増える、といった影響)も100 mSv以上では、線量とともにリスクが上昇することが判っている。確率的影響のなかで最も早く現れるのは白血病である。
 しかし、100 mSv以下の低線量被ばくでは、確率的影響がふえる証拠は疫学的・統計的に得られていない。

 この放射線は細胞のDNAを傷つける仕組みについてはかなり専門的な内容であり、今まではその関連情報を目にした時はスルーしていた。今回、判りやすい資料に巡り合った。
[ 2012/01/30(月) ] カテゴリ: 放射線,放射性物質の勉強 | CM(0)

【後編】放射性セシウムの影響をカリウムK40を指標として評価する。(食品の新基準も評価)

[ 2012/01/24 (火) ]
1.【前篇】の復習、と【後編】の概要

 【前篇】では、定常的な摂取状態で同じベクレルであれば、セシウムCs137,Cs134の人体への影響は、自然放射線であるカリウムK40よりやや小さいレベルである、ことを理解した。
 【後編】は、Cs137,Cs134の影響をK40を指標として評価する方法である。【前篇】に続き、田崎晴明 学習院大学 教授のセシウムは体に何ベクレルくらいたまるのか?からの引用がメインだが、ブログ主オリジナルとして、4月から予定されている食品のセシウム新基準をこの方法で評価した。
[ 2012/01/24(火) ] カテゴリ: 放射線,放射性物質の勉強 | CM(4)

【前篇】放射性セシウムと放射性カリウムの人体影響は同じレベル(内部被ばく)

[ 2012/01/21 (土) ]
 放射性セシウム(Cs137、Cs134)による内部被ばくについて、自然放射線のカリウムK40による内部被ばくと比較した説明が、田崎晴明 学習院大学 教授の放射線と原子力発電所事故についてのできるだけ短くてわかりやすくて正確な解説にありますので、勉強しておきます。(このサイトには沢山お世話になっています。)
 なお、ブログ主の理解の道筋に沿って記載したので、オリジナル資料の順序とは異なっている部分があります。

目次
[ 2012/01/21(土) ] カテゴリ: 放射線,放射性物質の勉強 | CM(2)

(内部被ばく)ベクレルBqをシーベルトSvに換算するサイト・ツールの紹介

[ 2011/11/13 (日) ]
 多くの方々が作成されています。
 その中から4点を紹介します。それぞれに特徴がありますので、ご自分にとって使いやすいもの、ニーズに合ったものを見つけると良いと思います。
 (さらに良いもので、ブログ主が見逃しているものもあるかも知れません)
[ 2011/11/13(日) ] カテゴリ: 放射線,放射性物質の勉強 | CM(1)

LNT仮説の歴史的経緯

[ 2011/09/24 (土) ]
 たまたま、下記の文献に巡り合った。
 放射線被ばくの説明の知恵「しきい値なし直線仮説」LNT:Linear No threshold Theoryを検証する 輪嶋隆博 北海道医療大学歯科内科クリニック放射線部 発表:2007年4月、掲載:2008年11月
 輪嶋隆博さんで検索してみると、ホルミシス効果仮説が良く出てくる事、この文献が内部被ばくに関して全く言及がなく外部被ばくのみを念頭に記述されている事、などの特質を踏まえた上でも、“なるほど”と思う内容が多かった。
 特に下記の部分はあらためて勉強になった。

【当該部分のみ引用】

1-2 放射線リスクの考え方の歴史的経緯-LNTの概念の登場と基本理念の変遷

 放射線リスクの問題をあらためて考えるためにも、現在に至るまで放射線リスク問題がどのように捉えられてきたのか、変遷の概要を知ることは重要である。
[ 2011/09/24(土) ] カテゴリ: 放射線,放射性物質の勉強 | CM(0)

LNT仮説ほか、放射線の“確率的影響”を巡る諸説のまとめメモ

[ 2011/09/18 (日) ]
 不定期に加筆しています。最新部分のみ赤字で明記しています。


 【既エントリーから引用】

 がん・白血病や遺伝性影響といった確率的影響(数年後に100人中がんになる人が何人増える、といった影響)も100 mSv *1以上では、線量とともにリスクが上昇することが判っている。確率的影響のなかで最も早く現れるのは白血病である。
 しかし、100 mSv *1以下の低線量被ばくでは、確率的影響がふえる証拠は疫学的・統計的に得られていない。100 mSv*1以下の低線量被ばく影響(リスク)では“異なる仮説”がある。
 なお、遺伝的影響については、動物実験ではみられているものの、ヒトでは確認されていない。

 *1:125 mSvとする資料や、100 mSv~150 mSvとする資料もある。

 この“異なる仮説”について、あまりにも様々な情報があり、個人的にも一度整理したかったので、メモ的にまとめてみた。
 素人のまとめなので、誤りや不適切表現などもあるかと思います。

 “仮説”であるので、当然ながら反論もある。
 実は、反論のうち一次資料(原論文)がきちんとしたものや二次資料でも一次資料(原論文)をベースにしたものを集めてみようと思ったのだが、反論の反論があったり、内容が咀嚼できなかったりで、素人には手が余る事が直ぐに判った。また、つたない検索技では引っかからない情報も多いと思った。
 結局、“反論の例(参考)”として出典なしで記載する事にした次第である。 なお、他の仮説からの反論は記載していない。

【目次】
1.LNT仮説
2.ある線量以下では影響はでない、とする仮説【しきい値説】
3.ホルミシス効果仮説
4.ECRRの主張、【二事象理論とTondel論文による仮説】
5.ICRPか?ECRRか?
6.分子生物学の研究からの説明
7.発がんの生涯リスクには被ばく時の年齢が大きく影響することが明らか
8.低線量被ばくのリスク管理に関するワーキンググループ報告書
9.食品安全委員会の主張
10.労働安全衛生法の規制値を適用とする主張
11.その他の情報(2012/9/1追記)
12.仮説に対する直接説明ではないのですが、“なるほど”と思った情報
13.煽り系情報に対する的確な反論例
14.個人的な専門家評価、私的な中間整理
[ 2011/09/18(日) ] カテゴリ: 放射線,放射性物質の勉強 | CM(6)

LNT仮説に関する典型的な間違い記事

[ 2011/08/30 (火) ]
 出典は前のエントリー 1Sv、100 mSvの被ばくで、がんによる死亡者数は何人?(統計学の勉強)と同じです。

【当該部分を引用】

 放射線による健康被害の程度を解説する記事がマスコミでしばしば報道されますが、例によってほとんどのものは科学的な正確さを欠いています。 例えば次のような解説がその典型です。
[ 2011/08/30(火) ] カテゴリ: 放射線,放射性物質の勉強 | CM(0)

1 Sv、100 mSvの被ばくで、がんによる死亡者数は何人?(統計学の勉強)

[ 2011/08/28 (日) ]
『被ばく量と人体への影響』における確率的影響のLNT仮説(LNTモデル、閾値なし線形モデル、比例説)では、“がんによる死亡者数は100 mSvで0.5%増加するとされる”既エントリー
 では、具体的に何人ふえるのか?メディア記事やWeb上には色々な情報があるが、いまいち、どれが本当なのかよく判らない。 まずは正しく知る事が大切だ。

 そこで、調べてみた。めぐり合えた情報は、サイト『我楽多頓陳館--雑学と統計学の館』の『第4展示室 雑学の部屋』の『雑学コーナー』の『放射線による発がん――データ解析屋的解説』である。2011年4月22日更新との記載がある。

 広島、長崎の被爆者の方々の疫学調査(原爆被爆者寿命調査:LSS:Life Span Study)から得られたデータからスタートして、統計学的な解説を加えて、十数ページの最後の『補足のページ』に“ほしい結論”があった。相対リスク、過剰死亡数、寄与リスクと絶対リスク、被曝量と死亡率の用量反応解析、致死リスク係数、などの単語がでてきて、とても全てを理解できた訳ではないが、なんとか“ほしい結論”を読む事ができた。
[ 2011/08/28(日) ] カテゴリ: 放射線,放射性物質の勉強 | CM(0)

ストロンチウム90の測定方法

[ 2011/06/09 (木) ]
放射線医学総合研究所 放射線被ばくに関するQ&A から引用

31.ストロンチウム90はどのように測定するのですか?

 ストロンチウム90(半減期約29年)の測定ではβ線を測定しますが、そのβ線は弱く、また、β線は連続スペクトル*1ですので、放射性核種を特定できません。そのため、まずストロンチウムを分離しておく必要があります。原発事故のようにストロンチウム90とストロンチウム89(半減期約51日)が含まれると予想される場合は以下の方法を用います。分離精製後、沈殿として取り出したストロンチウムのβ線を測定(1回目)します。この測定値にはストロンチウム90とストロンチウム89が含まれます。
 その後、沈殿を溶解します。二週間経過後*2ストロンチウム90から生成されるイットリウム90(半減期約64時間)がほぼ同量となります(これを、「放射平衡」といいます。)ので、イットリウム90を分離して測定し、ストロンチウム90を計算します。一回目の測定カウントのうち、ストロンチウム90の寄与分を差し引き、ストロンチウム89を算出します。詳細は文部科学省発行の「放射能測定シリーズNo.2 放射性ストロンチウム分析法」をご覧下さい。
 このように、ストロンチウム分析は、分離精製操作などが必要であることから、分析結果が得られるまで数週間を要します

   ストロンチウム90の測定   ストロンチウム90の測定2

*1 スペクトルには線スペクトル連続スペクトルがあり、特定の波長しかないものを線スペクトル、複数の波長が連続して出てくるスペクトルを連続スペクトルといいます。γ線は放射性核種に特有な線スペクトルを放出します。
一方、β線のエネルギーは、同時に放出されるニュートリノとエネルギーを分けあうため、ゼロから最大値まで連続的に分布する。崩壊図には核種固有値として最大値が記載されている。

*2 ストロンチウム90(Sr-90)は半減期29年でβ線を出して崩壊し、子孫核種のイットリウム90(Y-90)になります。イットリウム90は半減期が64時間で、β線を出して崩壊し安定なジルコニウムになります。親核種のストロンチウム90に比べて子孫核種のイットリウム90の半減期がとても短いので、子孫核種はできてすぐに崩壊することになります。ストロンチウム90を分離してきた段階では、子孫核種のイットリウム90は含まれていませんが、時間の経過とともに増加し、やがてストロンチウム90とイットリウム90の量がほぼ同量になり、そのままの状態が長く続きます。この状態になるまで2週間ほど待つ必要があります。また、イットリウム90のβ線の方がエネルギーが強く測定しやすいため、イットリウム90のβ線を測定して、ストロンチウム90の量を計算します。



【関連情報】
●低バックグラウンドベータ線測定器による放射能測定

【放射性崩壊図】
●【改定】核分裂、放射線、ベクレル(Bq)とシーベルト(Sv)、人体への影響から転記

(4) ストロンチウム Sr 90 の放射性崩壊図、半減期
 バ)ストロンチウム90

(5) ストロンチウム Sr 89 の放射性崩壊図、半減期
 ストロンチウム89

【個人的メモ】
福島大学2013/9/18「放射性物質ストロンチウム90 の迅速分析法の開発」
●環境放射能を測る:財団法人 日本分析センター

●リーフレイン‏@leaf_parsleyさんとの会話
https://twitter.com/leaf_parsley/status/259667404949442560

リーフレイン 今日実際に環境中のSr90を今測ってる人にお会いできたので、測り方聞いてきましたよ~~~~

icchou (興味津々、お聞きしたいです。前に調べたのと違うのかなぁ)

リーフレイン 一緒です。「化学的にあらかじめ分離」←他の物質を取り除く 「イットリウムのβ崩壊を測って、逆算」←この待ち時間が2週間  最終的には水溶液状態になったSr90をシャーレに2センチの円状に薄く広げて、β線をカウント
これでも毎日試薬を作って2週間後へ回せば、どんどん測れるはずなんですが、実際には他のものを測らなければならず、メイン2人バイト3人ぐらいで回してるので、Sr90を測る機会はそんなに作れない、そうです。

icchou ありがとうございました!限られた検査のリソースを有効に活用しないといけませんね。


[ 2011/06/09(木) ] カテゴリ: 放射線,放射性物質の勉強 | CM(2)

プルトニウム、ポロニウムの測定方法

[ 2011/06/09 (木) ]
プルトニウムの測定方法

放射線医学総合研究所 放射線被ばくに関するQ&A から引用

32.土壌や農林水産物等の環境試料中のプルトニウムはどのように測定するのですか?

 プルトニウムには複数の同位体があります。環境モニタリング等で測定されているのは、プルトニウム238、プルトニウム239、プルトニウム240です。これらはα線を放出しますので、アルファ線スペクトロメータ(シリコン半導体検出器)で測定します。γ線はほとんど出さないのでガンマ線検出装置では測定できません。

 まず、測定の妨害となるウランやトリウムを分離して試料からプルトニムだけを抽出し、濃縮します。土壌試料の場合は、硝酸で加熱浸出してプルトニウムを抽出した後、陰イオン交換を用いてプルトニウムを分離精製し、ステンレス板上に電着(メッキ)します。電着板から出てくるα線をシリコン半導体検出器を用いて測定し、プルトニウムを定量します。このとき、プルトニウム239とプルトニウム240のα線は、お互いのエネルギーが近いため弁別できません。このため、測定データの多くは両者の合計(プルトニウム239 + 240)で表記されています。一方、プルトニウム238は分けて測定できます。

 最近では質量分析装置の一種であるICP-MSを用い、原子量から直接測定する方法が開発されていて、プルトニウム239とプルトニウム240を分離して測定できます。ただし、この方法では プルトニウム238は測定できません。なお、プルトニウムの分析では、化学操作が多いために、イールドモニター※を用いて回収率を確認します。そのためこれらの分析や測定は、核燃料物質取扱い許可のある施設内において実施する必要があります。

※ 回収率補正のために添加する放射性同位体。あらかじめ数量が分っている放射性同位体(測定対象核種と元素は同じだが別の核種。例えばPu-239, 240の測定ではPu-242またはPu-236が使われる)を添加し、一連の分析が済んだ後にそれを定量して添加量との比を求めることで、分析の際に回収された割合(回収率)を算出することができます。


【放射性崩壊図】
●【改定】核分裂、放射線、ベクレル(Bq)とシーベルト(Sv)、人体への影響から転記

(10) プルトニウム Pu239 の放射性崩壊図、半減期
 プルトニウム

ポロニウムの測定方法

(財)日本分析センター 放射性核種分析[ポロニウム210分析]から引用

試料中から抽出クロマトグラフによりポロニウムを分離・精製し、ステンレス鋼板上に電着し測定試料とします。シリコン半導体検出器を用いるアルファ線スペクトロメトリーによって放射能を求めます。
ポロニウム分析


[ 2011/06/09(木) ] カテゴリ: 放射線,放射性物質の勉強 | CM(0)

ヨウ素 I の一般的な物性

[ 2011/06/09 (木) ]
 一般的データとしてのメモ。出典はウィキペディア

 ハロゲン元素の一つ。ヨード (沃度) ともいう。
 融点は113.6 ℃であるが、昇華性がある。反応性は塩素、臭素より小さい。水にはあまり溶けないが、ヨウ化カリウム水溶液にはよく溶ける。 
 沸点は184.3 ℃2011年10月の食品安全委員会資料によれば185.2 ℃*)である。
*一般に沸点を正確に測るのは難しく、資料によって違いがあるようだ。

 比重は4.9(固体:25℃)、4.0(液体:120℃)である。

 体内で甲状腺ホルモンを合成するのに必要なため、ヨウ素は人にとって必須元素である。
人体に摂取、吸収されると、ヨウ素は血液中から甲状腺に集まり蓄積される。
日本では食生活の中で海藻などから自然にヨウ素の摂取が行われるが、大陸の中央部ではヨウ素を摂取する機会がほとんどないので、ヨード欠乏症による甲状腺異常が多く発生した。
アメリカではFDAの規定により食塩の中に一定量のヨウ化ナトリウムが混入させてある。
また、モンゴルでは日本からの援助で国民にヨウ素剤を服用させた結果、甲状腺異常の患者を激減させた。
アメリカのほかにスイス、カナダ、中国などでは食塩にヨウ素の添加を義務付けている。
また、日本ではヨウ素を含有することをうたった鶏卵が売られている。逆にヨウ素制限食を必要とする際には、昆布などの摂取を控えなくてはならない。

 放射性ヨウ素 I131については、既エントリーを参照ください。
 ●【改定】核分裂、放射線、ベクレル(Bq)とシーベルト(Sv)、人体への影響
[ 2011/06/09(木) ] カテゴリ: 放射線,放射性物質の勉強 | CM(0)

セシウムCsの一般的な物性

[ 2011/06/09 (木) ]
 一般的データとしてのメモ。出典はウィキペディア

 融点は28.4 ℃で、常温付近で液体である五つの元素のうちの一つである。水銀はセシウムより融点が低い唯一の金属である。 
 加えて、金属としてはかなり低い沸点671 ℃2011年10月の食品安全委員会資料によれば705 ℃*)を持ち、これは水銀を除けば全ての金属の中で最も低い値である。
*一般に沸点を正確に測るのは難しく、資料によって違いがあるようだ。

 比重は1.9であり、比重の軽いアルカリ金属類の中では最も大きい。

 金属セシウムは非常に反応性に富み、自然発火しやすい。また、低温でも水と爆発的に反応し、他のアルカリ金属よりも反応性が高い。氷とは−116 ℃でも反応する。

 セシウムの化学的性質は他のアルカリ金属、特に周期表で直上にあるルビジウムと似ており、全ての金属陽イオンがそうであるように、セシウムイオンは溶液中でルイス塩基と反応して錯体を形成する。

 セシウムの酢酸塩、炭酸塩、酸化物、硝酸塩、硫酸塩は水に可溶である。複塩の多くはあまり水に溶けないので、硫酸アルミニウムセシウムは鉱石からセシウムを精製するのに利用される。アンチモン、ビスマス、カドミウム、銅、鉄、鉛との複塩(たとえば CsSbCl4)も難溶性である。

 塩化セシウムCsClとしては、融点は645 ℃、沸点は1295 ℃である。
 酸化セシウムCs2Oとしては、融点は490 ℃(窒素中)、沸点は分解するのでない。
 水酸化セシウムCsOHとしては、融点は272.3 ℃、沸点は990 ℃である。

 ●「小波の京女日記」2012/03/28 セシウムの沸点は使えないデータ
 化学的に明快な筋の通った素晴らしい解説。お勧めです。
(一部のみ引用)

 「金属状のセシウム」など実際の状況では存在しない。セシウムの原子はとても電子を放しやすく1価の陽イオンになる。地上の物質中のセシウムは必ず化学結合に参加していて、電子を奪われて陽イオンになっていると考えてよい。
 一般的な環境中で考えられるセシウムの代表的な化合物は、塩化セシウムと酸化セシウムである。



 セシウムの化合物の融点、沸点は下記の14ページにも、まとまっています。
 ●災害廃棄物の処理・処分について 2012/3/25 明星大学理工学部 総合理工学科環境・生態学系 宮脇健太郎

 その他、一般情報
 ●丸善『元素の百科事典』(2003)pp.265-270 John Emsley,“Nature's Building Blocks:An A-Z Guide to the Elements,”Oxford University Press: 山崎昶 訳

 放射性セシウム Cs137、Cs134については、既エントリーを参照ください。
 ●【改定】核分裂、放射線、ベクレル(Bq)とシーベルト(Sv)、人体への影響

【関連エントリー】

 ●【改01】震災がれき(瓦礫)の広域処理、計画と実績、皆さんの意見
[ 2011/06/09(木) ] カテゴリ: 放射線,放射性物質の勉強 | CM(0)

(自分用メモ)セシウムの体内動態

[ 2011/06/08 (水) ]
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[ 2011/06/08(水) ] カテゴリ: 放射線,放射性物質の勉強 | CM(-)
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